兵庫ジュニアグランプリ2018(園田)の予想です。
兵庫ジュニアグランプリ2018の出走馬は、JRAからオルトグラフ、デンバーテソーロ、イッツクール、シングルアップ、デルマルーヴルが出走。地方勢は、リンゾウチャネル(北海道)、トーセンガーネット、ホールドユアハンド(以上、浦和)らが迎え撃ちます。園田競馬場1400mで行われるJpnII戦。このレースは勝負度B(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。
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兵庫ジュニアグランプリ2018の予想と見解です
2歳限定のダートグレードでは、JRA所属馬と地方馬の差はほとんどない。
それは地方の方が2歳戦が早く行われること(つまりは地方馬の方が仕上がりが早い)、レースの番組が充実していること(JRAでは2、3歳のダート路線が整備されておらず、新馬・未勝利を勝ち上がると出走するレースが限られる)、最近では地方も調教する場所の選択肢が増えたこと(門別の坂路導入や外厩など)などの要因が複合的に絡み合った結果といえるか。
今年の2歳限定のダートグレードはすでに2つ行われたが、ともに勝利したのは地方馬だった。
●エーデルワイス賞
1着アークヴィグラス(地方)
2着デンバーテソーロ(JRA)
3着エムティアン(地方)
●北海道2歳優駿
1着ウィンターフェル(地方)
2着イグナシオドーロ(地方)
3着ミヤケ(JRA)
※誤審前の着順。
エーデルワイス賞も北海道2歳優駿もJRA所属馬がショボ過ぎたといえばそれまでだが、JRA所属だからといって簡単に勝てないのは事実だろう。
過去の兵庫ジュニアグランプリを見ても、
17年3着ソイカウボーイ(北海道)
16年1着ローズジュレップ(北海道)
16年3着バリスコア(北海道)
14年1着ジャジャウマナラシ(浦和)
14年2着オヤコダカ(北海道)
13年3着リーダーズボード(愛知)
と15年を除けば、地方馬が最低1頭は3着以内に好走。なにも地方馬有利というわけではないが、地方馬にも好走のチャンスは大いにある。
今年は例年以上にJRA勢のレベルが高いものの、そのJRA勢に能力的にヒケを取らない地方馬が1頭いる。それでは予想にいきましょう。本命は…
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リンゾウチャネルが普通に勝っても驚けない
前走鎌倉記念では2着に敗れたが、勝ち馬ミューチャリーが化け物だっただけ。現時点でミューチャリーは全日本2歳優駿でも勝ち負けできると見ており(メイクハッピーやガルヴィハーラよりも強いと思います)、1頭だけJpnI級の馬がいたとすれば、前走の敗戦は仕方ない。
本馬がマークした1分34秒9でも2010年以降、ミューチャリーに次ぐ2番目に速い時計。ミューチャリーが規格外だっただけで、鎌倉記念は「リンゾウチャネルの圧勝だった」と解釈していい。しかも本馬はレコードを演出するほどのハイペースで飛ばしたカンゲキを追いかけ、4コーナーで馬なり先頭。レース内容が非常に濃く、価値ある2着だった。
今年のJRA勢は確かに強いが、デルマルーヴル、オルトグラフとは対照的にスタートセンスがあり、自分でレースを作れるのは大きな強み。小回り1400mもいかにも合いそうで、鎌倉記念並みのパフォーマンスを発揮できれば、勝ち負け必至なのではないか。間隔を少し取ったとはいえ、一度門別に戻って再度の長距離輸送。馬体重の増減には少し気を付けたい。
相手はデルマルーヴルが強いだろう
未勝利、オサギリス賞と出遅れており、弱点があるといえばあるのだが、二の脚が速く、コーナーでの加速もスムーズで器用に馬群を割れるタイプ。その弱点を補えるほどの強みがたくさんあり、コーナー4回の小回りコースでも力を発揮できるだろう。仮にスタートで出遅れたとしても二の脚の速さと大外枠を生かして、1コーナーまでに好位にとりついているはずだ。
人気を分け合いそうなオルトグラフとは、タガノカルラ(なでしこ賞3着→オキザリス賞12着)、マイネルバトゥータ(なでしこ賞6着→オキザリス賞9着)の走りを基準に考えれば、どちらが強いかは明白だろう。
3番手はもう1頭のパイロ産駒オルトグラフ
新馬、なでしこ賞は相手関係に恵まれた印象が強いものの(前述の通り3着タガノカルラ、6着マイネルバトゥータが次走オキザリス賞で掲示板外に大敗)、パイロ産駒らしい仕上がりの早さとレースセンスの良さを見せつけて勝利。キャリア2戦でまだ上昇の余地があることを考えても、「近2走のレースレベルが低い」というだけで評価を落とすのは禁物だろう。操作性が高く、コーナー4回のコースに変わっても問題はなさそう。勝ち切るイメージはないものの、堅実には走ってきそうだ。
デンバーテソーロは前走エーデルワイス賞で1番人気に推されるも2着に敗退。スタートでやや後手を踏んだことが最後まで影響してしまい、スタートを五分に切って流れに乗れていれば、勝利していたのはこちらの方だった。それでも今回は相手強化、初の1400mかつコーナー4回のコースと克服すべき課題があり、積極的に買う理由は見当たらない。
トーセンガーネットは小久保厩舎+田中学騎手のジャジャウマナラシ・コンビというだけ×で押さえておく価値がありそう。前走平和賞ではヒカリオーソの2着に敗れたが、トーシンブリザード・メモリアルの圧勝ぶりからもっと走ってもいいだろう。
シングルアップは前走京王杯2歳ステークスが切れ負け。芝では時計面に限界があり、パワフルな走法からもダートは合うかもしれない。それでもダートグレードで即勝ち負けできるほど甘くはないはず。モレイラ騎手騎乗で人気を集めることを考えても妙味はほとんどない。
イッツクールは前走ききょうステークスを制してダート初挑戦。父はアルデバラン2なのでダートに対応しても不思議ではないが、やはりこちらもダート初挑戦で即通用するとは思えない。格でもやや見劣るのでは。
兵庫ジュニアグランプリ2018の印
◎⑩リンゾウチャネル
○⑫デルマルーヴル
▲②オルトグラフ
△⑤デンバーテソーロ
△⑦トーセンガーネット
△⑧シングルアップ
×⑥イッツクール
兵庫ジュニアグランプリ2018の予想ファイル
兵庫ジュニアグランプリ2018の買い目
◎リンゾウチャネルは当日お昼現在、6番人気。シングルアップ、イッツクールよりも人気薄なのは意外でした。ここはなんとか馬券圏内に入って欲しいですね。再度の長距離輸送なので馬体重は少し気にしたいですね。
【本線】
3連複:◎ー○▲ー○▲△△△×(9点)
3連複で1列目にリンゾウチャネル、2列目にデルマルーヴル、オルトグラフ、3列目にに印を打った馬への組み合わせ。本線は2列目がデルマルーヴル、3列目がトーセンガーネットまでです。デルマルーヴルとオルトグラフであれば、デルマルーヴルの方が普通に強いと見ています。
【ボーナス】
3連単:◎○→◎〇⇔▲△△(12点)
3連単は絞って買うとすれば、3連複本線の組み合わせで決まり、◎リンゾウチャネルか〇デルマルーヴルが勝つ組み合わせです。
以上、兵庫ジュニアグランプリ2018の予想でした。