兵庫ゴールドトロフィー2021(園田)の予想です。

兵庫ゴールドトロフィー2021の出走馬は、JRAからワイドファラオ、テイエムサウスダン、ヒロシゲゴールド、ラプタスが出走。地方勢は、スマハマ、イグナイター(以上、兵庫)、スマートアヴァロン、イダペガサス(以上、北海道)、トーセンレビュー(浦和)らが迎え撃ちます。園田競馬場1400mで行われるハンデ・JpnIII戦です。このレースは勝負度D(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

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兵庫ゴールドトロフィー2021の予想と見解です

兵庫ゴールドトロフィーはダートグレードの中では珍しいハンデ戦。

そのため地方勢の活躍が目立ち、過去10年を振り返ると、

20年4番人気2着ベストマッチョ(56キロ、川崎)
19年8番人気2着イルティモーネ(52キロ、兵庫)
19年9番人気3着サクラレグナム(53キロ、高知)
18年5番人気3着キクノステラ(51キロ、兵庫)
17年2番人気2着ラブバレット(54キロ、岩手)
15年4番人気3着ポアゾンブラック(56キロ、北海道)
14年4番人気2着ジョーメテオ(53キロ、浦和)
14年7番人気3着サクラシャイニー(53キロ、高知)
13年6番人気2着エプソムアーロン(51キロ、高知)
12年5番人気3着オオエライジン(54キロ、兵庫)
11年3番人気3着オオエライジン(54キロ、兵庫)

と計11頭の地方馬が3着以内に好走。16年を除けば、毎年最低でも1頭は馬券に絡んでおり、地方勢の取捨選択が重要なカギを握っているレースと言える。

好走した11頭の地方馬の共通点を挙げると、9頭は斤量51~54キロに該当。地方馬と言ってもすでにダートグレードで実績を上げているタイプではなく、ダートグレード初出走、あるいは地方馬同士のレースをメインに使われてきた馬が軽量を生かして上位争いを演じるのがこのレースの特徴だ。

今年のJRA勢はなかなか強力な布陣も、レース傾向を重視するなら1頭くらいは地方勢が台頭すると割り切って予想するのもアリなのではないか。それでは予想にいきましょう。本命は地方勢の

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イグナイターを狙いたい

地方勢と言っても、元々はJRAでデビューし、東京ダート1600mの新馬を圧勝した馬。その後は新馬の勝ちっぷりと比べると、やや物足りない結果が続いていたものの、園田に移籍してから素質開花。戦ってきた相手が弱いとは言え、4走前のB1では楽々と1分27秒4の破格の時計をマーク。過去2年の兵庫ゴールドトロフィーの勝ち時計が19年1分27秒4(デュープロセス)、20年1分28秒0(サクセスエナジー)なので、過去2年の兵庫ゴールドトロフィーに出走していれば、勝ち負けしていた計算になる。新子調教師いわく「調教代わりに使った」前走でも楽々と1分29秒3の好時計をマークしており、秘めるポテンシャルはダートグレードレベルと言っていいのではないか。斤量52キロなら裸同然。自分の競馬に徹すれば、自ずと結果はついてくるだろう。

不安を挙げるとすれば、ゲートが決して上手くないこと(正直、出遅れリスクが50%くらいある)。3走前の秋の鞍では外から被されてトミケンシャイリを捕まえ切れず。自分の形に持ち込めないと地方馬同士でも負けるくらいなので、ここもJRA勢を振り切って行き切れるかがすべてだろう。外のヒロシゲゴールドはおそらく外目2番手が理想なので、イグナイターが行く気を見せれば、譲ってくれそうだが、外のラプタスがどこまで主張してくるかにかかっているか。

相手はテイエムサウスダンが堅実駆けだろう

前走武蔵野ステークスは適性外の条件で負けるべくして負けた一戦。コーナー4回のダート1400mでは19年兵庫ジュニアグランプリ1着、21年黒船賞1着、同年かきつばた記念2着、同年テレ玉杯オーバルスプリント1着と連対率100%を保っており、得意条件に変われば、再び巻き返してくるのではないか。人気を分け合いそうなラプタスと比べると、安定感もある。

3番手はラプタスの巻き返しが怖い

前走テレ玉杯オーバルスプリントは内枠で行き脚がつかず、参考外の一戦。今回は外目の枠を引き、このメンバーならスピード上位。スタートさえ決めて自分の形に持ち込めれば、斤量59キロでも勝ち負けに加わってくるのではないか。昨年の兵庫ゴールドトロフィーでもスタートで失敗して3着に敗れたので、本馬もイグナイター同様、スタートを決められるかだろう。

ワイドファラオはこのメンバーなら好走のチャンスはあるものの、揉まれていいタイプではなく、道中で外目に持ち出せるかだろう。今年のさきたま杯3着馬。コーナー4回のダート1400mは合っている。

ヒロシゲゴールドは1200mのイメージが強いものの、2走前の南部杯で2着に好走。ワンターンで時計勝負になりやすい盛岡ゆえに距離が持った気はするが、地方では距離の融通が利きやすいサウスヴィグラス産駒なので、安易に軽視しない方がいいか。

最後にスマートアヴァロン。JRA時代は1400m巧者で、20年根岸ステークスで3着に入った実力馬。近走を見ても、能力が大きく衰えているわけではなく、前が潰し合ってくれれば、漁夫の利的に3着ならあっても驚けないだろう。

兵庫ゴールドトロフィー2021の印

◎⑥イグナイター
〇⑤テイエムサウスダン
▲⑪ラプタス
△②ワイドファラオ
△⑧ヒロシゲゴールド
△④スマートアヴァロン

1番リュウノシンゲン…今年の岩手二冠馬も、不来方賞以降、勝ち切れないレースが続いている。前走笠松グランプリ7着の走りを見ても、ダートグレードではさすがに相手が悪い。その後、出走取消。

3番スマハマ…かつてのJRAオープン馬。1年4ヶ月ぶりの実戦だった前走ではさすがに格の違いを見せたが、2着コウエイアンカとはタイム差なしで、とてもダートグレードで通用するパフォーマンスではなかった。鞍上は不気味だが、よほどの上積みがない限り、JRA勢の高い壁に跳ね返されるのでは。

7番トーセンレビュー…レースセンスのいいトーセンブライト産駒で、コーナー4回のダート1400mはベスト条件も、ダートグレードではさすがに分が悪いだろう。小久保厩舎が色気を持っていれば、廣瀬騎手に騎乗依頼しないのでは。

9番クリノフウジン…2走前のJBCスプリントでは勝ち馬レッドルゼルから3.1秒差の9着。ダートグレードでは荷が重いのでは。

10番イダペガサス…4走前の金沢スプリントでは勝ち馬イダペガサスから0.2秒差の2着に敗退。当時のパフォーマンスを基準に考えると、このメンバーでは分が悪いだろう。

12番メイショウワダイコ…JRAの元オープン馬も、近走は地元馬同士でも勝ち切れないレースが続いている。ダートグレードでは荷が重い。

兵庫ゴールドトロフィー2021の買い目

今週の地方重賞3連戦の1戦目は勝負度Bで挑み、▲ティーズダンク→〇モジアナフレイバー→◎ベストマッチョと印上位3頭で決着。ベストマッチョはあわくよくば連まで…と期待してましたが、相手も絞っていたのでしっかりと回収することが出来ました。JBCスプリントのリベンジが成功して良かったです。的中された方々、おめでとうございました。

本日の兵庫ゴールドトロフィーも続きたいところですが、◎イグナイターは想定よりやや売れており(お昼現在、印上位3頭の3連複で5倍台)、また改めてこれまでのレースを見返しましたが、スタートに大きな不安があるので(近走は少頭数の地方馬同士ゆえにハナを切れている印象が強い)、ここは入れ込んで買うレースではないと判断し、勝負度E(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★☆☆☆)に変更します。明日の名古屋グランプリの方が馬券的には面白いと思います。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇▲ー〇▲△△△(7点)

馬連:◎ー〇▲(2点)

馬単:◎→〇▲(2点)

馬券は買うなら3連複で1列目にイグナイター、2列目にテイエムサウスダン、ラプタス、3列目に印を打った馬へ(ワイド2点でもOK)。あとは馬連、馬単を押さえます。

兵庫ゴールドトロフィー2021の予想でした。