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フラワーカップ2017の予想考察です。
フラワーカップ2017の出走予定馬は、ファンディーナ、ディーパワンサ、ハナレイムーン、デアレガーロ、モリトシラユリなど。中山競馬場芝1800mで行われる3歳牝馬限定のG3戦。桜花賞へのステップレースです。
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昨年はスプリングステークスも本線決着でしたが、このフラワーカップも3連複万馬券が当たったレースでした(以下参照)。
フラワーカップの予想
スプリングステークスは少頭数でガチンコの力比べになったが、フラワーカップは16頭立ての多頭数。同舞台とはいえ、展開をどう読むかがより重要なレースになりそうだ。
逃げるのはおそらくエテルナミノル。未勝利を逃げ切ったエンジェルフェイスは福永騎手なら無理に行かず、2、3番手が濃厚。チューリップ賞で逃げたヴィブロスは前走の敗戦から好位での競馬を選択するだろう。道中で仕掛けそうなゲッカコウは内目の枠に入り、自分で動きたい時に動けない可能性大。ペースは落ち着くと見て、立ち回り決着を想定したい。
本命はエンジェルフェイス。正直、過剰人気の感は否めないが、新馬戦から一戦ごとにパフォーマンスが上昇しており、前走がまさに圧巻の勝ちっぷり。逃げ切りの難しい阪神芝1800mをラスト1ハロン付近から持ったままで押し切り、重賞でも即通用するパフォーマンスだった。
きょうだいには、中山牝馬ステークス勝ち馬レディアルバローザ、クイーンステークス勝ち馬キャトルフィーユがいる良血。姉は2頭ともコーナー4回の芝1800m重賞勝ち馬だった。血統的に中山芝1800mはベストといってよく、立ち回り決着になれば、まず馬券圏内に絡んでくるだろう。
相手本線はゲッカコウ。近2走は外目の枠で序盤こそ控えたが、2枠3番を引いた松岡騎手なら序盤から先行策を取りそう。2走前の若竹賞の2着クイーンズベストはチューリップ賞で4着に入っており、このメンバーなら能力上位なのは間違いない。立ち回り決着になれば、まず上位争いには加わってくるはずだ。
(以下省略)
【印】
◎⑨エンジェルフェイス(1番人気1着)
○③ゲッカコウ(2番人気2着)
▲⑥ギモーヴ
△⑧ルフォール
△①ラブリーアモン
△⑩ウインクルサルーテ(14番人気3着)
×⑬アオイプリンセス
×⑥ヴィブロス3.フラワーカップの買い目
自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★☆☆
正直、あまり買う気が起こりません。エンジェルフェイスとゲッカコウで堅い気はするのですが、朝時点のオッズだと1、2番人気。そこまで堅いかと言われれば、微妙だと思いますし、かといってほかに買いたい馬も見つからず。とりあえずエンジェルフェイス、ゲッカコウから3番手以下の印に流してみます。
【参考買い目】
3連複:3-9-1、5、6、8、10、13(6点) 249.2倍的中
今年も1頭抜けた馬がいて、あとは混戦ムードなので、馬券的には買いやすいかもしれません。
フラワーカップ2017の予想のポイント
その1.前残り決着が目立つ
フラワーカップは、スプリングステークスと同じ中山芝1800mで行われる重賞。スプリングステークスは毎年、頭数がそろわないため、ポテンシャルがカギと書きましたが、フラワーカップはフルゲートで行われることが多く(過去5年のうち4年がフルゲート)、ポテンシャルよりも展開が重要なカギを握っています。
そしてその展開ですが、例年スローペースで流れます。過去4年の前半1000m通過は61秒後半~62秒前半で推移しており、逃げ、先行勢の活躍が非常に目立っています(以下参照)。
12年は差し、追い込み決着でしたが、同年はタフな重馬場。良馬場で行われた13年以降は4コーナー3番手以内の馬が必ず2着に好走しており、4コーナー10番手以下から馬券に絡んだのは13年2着エバーブロッサムのみ。
前々で運べる人気馬なら15年アルビアーノ(1番人気1着)、16年エンジェルフェイス(1番人気1着)のように信頼していいのですが、後ろからいく人気馬だと13年カラフルブラッサム(1番人気7着)、14年ショウナンパンドラ(1番人気5着)のように差し届かずに終わることがあります。
その2.中山芝らしく重めの血統の馬が活躍
いくらスローペースになるといっても中山芝は直線で急坂が待ち構えているため、ラスト1ハロンは時計がかかる傾向。そのため加速力はほとんど問われず、血統を見ても中山芝らしく重めの血統の馬が活躍しています(以下参照)。
昨年はキングカメハメハ→ロージズインメイ→ハービンジャーでの決着。サンデーサイレンス系で好走した馬を見ても、マンハッタンカフェ産駒のアースライズ、ハーツクライ産駒のディアマイダーリン、ゼンノロブロイ産駒のバウンスシャッセとパシフィックギャルなど、パワー型・持続力型がほとんどです。
ちなみにディープインパクト産駒は以下の通りで全く走っていません。
通算成績は【0.1.0.10】(勝率0.0%、連対率9.1%、複勝率9.1%、単回収率0%、複回収率20%)。3着以内に好走したのは、オークスでも2着に好走した13年エバーブロッサムのみです。「ディープインパクト産駒」というだけで切る必要はありませんが、あまり積極的に買うべきではないかもしれません。
フラワーカップ2017の予想オッズ
予想オッズも書いていきます。
人気 | 馬名 | 単勝オッズ |
---|---|---|
1 | ファンディーナ | 1.8 |
2 | ハナレイムーン | 5.5 |
3 | ディーパワンサ | 8.3 |
4 | デアレガーロ | 11.4 |
5 | モリトシラユリ | 17.3 |
6 | コーラルプリンセス | 23.7 |
7 | ドロウアカード | 25.1 |
8 | サンティール | 30.3 |
9 | トーホウアイレス | 32.4 |
10 | シーズララバイ | 40.3 |
1番人気はファンディーナ。新馬で騎乗した岩田騎手が相当惚れ込んでいるようで、実際に新馬、2戦目のつばき賞ともに圧巻の勝ちっぷり。今年の牝馬は豊作ですが、この馬も相当のポテンシャルを秘めていそう。誰がどう見ても強いのは明白なので、単勝は1倍台に支持されるでしょう。
続くのはハナレイムーンでしょうか。キャリア1戦で挑んだクイーンカップで5着に健闘。クイーンカップがハイレベルレースなのは周知の事実ですし、馬主、厩舎的なブランド力もあるので、2番人気はほぼ確実と見ています。
3番人気はやや難しいですが、ディーパワンサと見ました。デビュー以降、大きく崩れていないですし、阪神ジュベナイルフィリーズでは4着に健闘。ほかはショボいメンバーばかりですし、いくら底が割れたとはいえ、実績的に上位人気には推されるでしょう。
以下、デアレガーロ、モリトシラユリ、コーラルプリンセス、ドロウアカード、サンティール、トーホウアイレス、シーズララバイと続くでしょうか。
フラワーカップ2017のイチオシ馬は…
今年のフラワーカップはファンディーナの相手探しになりそう。まだキャリア2戦で速いペースも経験していないので、克服すべき課題はありますが、ちょっとここではモノが違う感じ。コントロールが利いて前に行けるという意味でも、このレース向きでしょう。
一方、ハナレイムーンは能力上位も馬体重が心配。輸送がないので大きく減ることはないと思いますが、休み明けのクイーンカップでも大きく増えていなかったですし、なんとなく昨年のヴィブロスのようにマイナス体重で力を発揮できずに終わる可能性がありそうです。このレースと相性の悪いディープインパクト産駒というのもネックですね(今開催もディープインパクト産駒は全体的に不振)。
現時点で馬券的に最も面白そうだと思うのは
シーズララバイ
です。近2走は若竹賞→フリージア賞と牡馬相手に善戦。いくら今年の牡馬が弱いといっても、この2戦に関してはメンバーもそろっていましたし、そこで差のない競馬ができたのであれば、牝馬限定なら楽しみはありそう。今回と同舞台で行われた若竹賞では外から一気にマクられる中、内々でしぶとく踏ん張っていましたし、スローペースを味方につけて前々で運べれば、馬券圏内に食い込むチャンスはあるでしょう。
以上、フラワーカップ2017の予想考察でした。