ドバイシーマクラシック2022(メイダン)の予想です。

ドバイシーマクラシック2022の出走馬は、ユビアー、ドバイオナー、アレンカー、フクムなどが出走。日本からはオーソリティ、グローリーヴェイズ、シャフリヤール、ステラヴェローチェ、ユーバーレーベンが遠征します。メイダン競馬場芝2410mで行われるG1戦。このレースは勝負度D(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★★)を予定しています。

※メルマガ読者の方は「本日の勝負レース」内にパスワードが掲載されています。

ドバイシーマクラシック2022の予想と見解です

毎年、日本のトップホースが参戦するドバイシーマクラシック。

ただ勝ち馬は意外と少なく、01年ステイゴールド、06年ハーツクライ、14年ジェンティルドンナの3頭のみ。15年以降は【0.3.4.7】と2着止まりで、ドゥラメンテも、レイデオロも、クロノジェネシスも勝ち切れずに終わっている。

今年は日本からオーソリティ、グローリーヴェイズ、シャフリヤール、ユーバーレーベンのG1馬4頭に加え、前年の日本ダービー2着ステラヴェローチェが参戦。頭数でも、層の厚さでも、歴代最強の布陣と言っていいだろう。

果たして14年ジェンティルドンナ以来、4頭目のドバイシーマクラシック勝ち馬が誕生するのか。それとも欧州勢やUAE勢が日本馬の前に再び大きく立ちはだかるのか。早速、予想にいきましょう。本命は先入観なしで見れば、前走のレース内容が良かった

ここより下は有料記事です(ドバイ4競走含め800円です)。

noteよりユーザー名、パスワードをご購入して頂ければ、閲覧できます(新規の方はnoteへの登録が必要です)。

レースが終わったので無料公開しています。

カスパーの大駆けがあってもいい

元ドイツ調教馬で、今年からサウジアラビアに移籍。移籍初戦こそダートで7着に終わったが、2戦目のネオムターフカップでは勝ち馬オーソリティから0.2秒差の2着。それも終始、後方馬群の内で窮屈な競馬になり、直線では内から外に切り返すロスがありながらの結果で、スムーズに運べていれば、「もっと際どい争いになったのでは?」と思わせる走りだった。

元ドイツ調教馬らしくいかにもスタミナ豊富なイメージ。2100m→2400mの距離延長はプラスのはずで、自分でレースを作れない弱みはあるが、展開ひとつでオーソリティとの逆転があっても不思議ではないだろう。何よりオーソリティとのオッズ差を考えると、狙うべきは本馬のはずだ。

相手はオーソリティが有力か

昨年のジャパンカップ2着馬で、これまで左回りでは【4.2.0.0】と一度も連対をハズしていない馬。前走ネオムターフカップはG3とは言え、1着賞金が1億円超えだった影響か、メンバーがそれなりに揃っており、素直に評価していい一戦だった。相手はさらに強くなるものの、レースセンスの良さと本馬にとってベスト舞台と言える左回りの芝2400mなら大崩れなく走ってくるのではないか。ネオムターフカップ2着馬カスパーを本命に推しているので、勝ち馬の本馬も上位に評価しておきたい。

3番手はステラヴェローチェが侮れない

2走前の有馬記念では出遅れながら上り最速タイの脚で追い上げ、エフフォーリア、ディープボンド、クロノジェネシスに肉薄した馬。クラシックでは涙を飲む形になったが、有馬記念の走りを見る限り、現役最強クラスのポテンシャルを秘めているのは間違いないだろう。年明け初戦の日経新春杯では2着に敗れたものの、勝ち馬とは斤量差があり、また外々を回っての安全運転だったことを考えても、決して悲観する内容ではなかった。内枠から上手く流れに乗れれば、ここでG1のタイトルに手が届いても不思議ではない。

シャフリヤールはジャパンカップで3着に敗れたものの、1コーナーでラチに激突する不利があり、直線ではコントレイルが内に切り込んできた影響で進路を失くす場面。馬券圏内に食い込んだのが立派で、世代トップクラスの能力を証明する走りだった。左回りの芝2400mは本馬にとって相性のいい舞台。ジャパンカップ以来の実戦になるが、気性的にポン駆けが利くタイプなので、休み明け自体を不安視しなくてもいいのではないか。

グローリーヴェイズは国内G1では19年天皇賞(春)2着が主な実績も、海外では香港ヴァーズ2勝に加え、昨年のクイーンエリザベス2世カップで2着に好走。実績的にはほかの日本馬に全く見劣りせず、ここでも勝ち負けに加わる資格はあるだろう。鞍上のスミヨン騎手も不気味。

ドバイオナーは中距離を中心に使われているものの、前走香港カップの走りを見ると、もう少し距離が伸びても良さそう。2走前の英チャンピオンステークスもレベルの高いパフォーマンスで、意外と人気はなさそうだが、決して侮れる存在ではないだろう。

ユビアーは昨年のブリーダーズカップターフ勝ち馬。フォワ賞でディープボンドに敗退し、ジャパンカップで11着に終わったブルームと僅差の競馬だったことを考えると、レースレベルに疑問が残るものの、トリッキーなデルマー競馬場で差し切ったのは地力が高い証拠とも言えるか。連勝中で勢いのある4歳馬。無理に嫌う必要はない。

アレンカーは一連の走りから、一級線に混じるとやや見劣る感があるものの、前走ウィンターダービーステークスをコースレコードで完勝。まだキャリアの浅い4歳馬なので、上昇度を考慮して押さえておきたい。

最後にパイルドライヴァー。前走ネオムターフカップはまさかの大敗も、終始外々を回る形で、馬が戦意喪失したような敗戦だった。2走前の香港ヴァーズではグローリーヴェイズの2着に好走しており、当時並みのパフォーマンスを発揮できれば、上位争いに加わってきても不思議ではないだろう。

ドバイシーマクラシック2022の印

◎⑥カスパー
〇①オーソリティ
▲⑬ステラヴェローチェ
△⑫シャフリヤール
△④グローリーヴェイズ
△⑪ドバイオナー
×⑭ユビアー
×⑨アレンカー
×⑦パイルドライヴァー

2番ドバイフューチャー…前走レッドシーターフハンデキャップでは日本のG2善戦マン・ステイフーリッシュに完敗。G1では荷が重い。

3番フォーザトップ…昨年の同開催はドバイゴールドカップに出走して10着。実績的に明らかに格下だろう。

5番フクム…連勝中で不気味さはあるが、ここまで一級線相手に戦っておらず、ここで壁にぶつかりそう。前走ドバイシティーオブゴールドではウィズアウトアファイトと接戦。本馬に好走のチャンスがあると考えるなら、ウィズアウトアファイトも押さえる必要があるのでは。

8番ウィズアウトアファイト…前走ドバイシティーオブゴールドではフクムの2着に好走するも、これまで重賞勝ちすらない馬。このメンバーでは荷が重いだろう。

10番バーガス…トルコの代表馬だが、前走ドバイミレニアムステークスでは4着に敗退。国際G1ではさすがに荷が重いのでは。

15番ユーバーレーベン…昨年のオークス馬も、ジャパンカップ6着、京都記念5着の走りを見る限り、牡馬の一級線相手ではやや見劣る感が否めず。善戦はしても上位争いは難しいだろう。

ドバイシーマクラシック2022の買い目

ここは大穴ですが、◎カスパーから大きく狙っていきます。JRAオッズでは日本勢が中心に売れていますが、欧州から遠征してくるドバイオナー、アレンカーが逆に盲点になっている気がします。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇▲△△(シャフリヤール、グローリーヴェイズ)ー〇▲△△△×××(22点)

馬券は3連複で1列目にカスパー、2列目にオーソリティ、ステラヴェローチェ、シャフリヤール、グローリーヴェイズ、3列目に印を打った馬へ(ワイド4点でもOK)。軸が単勝万馬券級なので、相手はなるべく手広く流します。

ドバイシーマクラシック2022の予想でした。