(@h_r_p_studio さんの写真。)
日本ダービー(東京優駿)2019の予想考察です。
日本ダービー2019の出走予定馬は、サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリー、アドマイヤジャスタ、クラージュゲリエ、ダノンチェイサーなど。東京競馬場芝2400mで行われる3歳限定のG1戦。クラシック牡馬第2弾です。
先週のオークスは、
1着△ラヴズオンリーユー(1番人気)
2着カレンブーケドール(12番人気)
3着○クロノジェネシス(2番人気)
7着◎シェーングランツ(10番人気)
でハズレ。
◎シェーングランツは直線で大外に持ち出されてからグッとスピードを上げたので、「これはあるかも…」と思ったのですが、ラスト1ハロンくらいで止まってしまいました。
シェーングランツは馬体重が桜花賞からまた減って、過去最低の458キロでの出走(デビュー時は482キロ)。今回のオークスのパフォーマンスを見ると、東京芝2400mへの適性は確かにあったはずなので、関西遠征3連発がなく、馬本位でオークスを目標に調整していれば、結果はまた違ったかもしれませんね。
平場の勝負レースではカーネーションカップで◎ランペドゥーザ(12頭立て10番人気)の一撃こそあったものの、勝負度高めのレースでは◎トミケンキルカス、◎ライオンボスなどが勝利する一方、相手が4着だったり、ストレスの溜まる競馬が多かったので、今週は運も味方につけてたいところ。日本ダービーは得意なレースでもあり、昨年はハズしましたが(その後に目黒記念の◎ウインテンダネスからの大逆転がありましたが)、今年は日本ダービー&目黒記念のダブル的中を狙っていきたいと思います!
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目次
日本ダービー(東京優駿)2019の予想のポイント
その1.レコード決着必至!“超”高速馬場への対応力がカギ
開幕週から例年にも増して速い時計が連発している東京の芝コース。
雨の影響で差し馬場になり、時計が多少かかっていたNHKマイルカップを除くと、直近2つのG1は、
●ヴィクトリアマイル
ノームコア(1分30秒5、レース&コース&日本&世界レコード)
●オークス
ラヴズオンリーユー(2分22秒8、レースレコード)
でヴィクトリアマイル、オークスともにレースレコード決着。
ヴィクトリアマイルではノームコアが目を疑うほどの1分30秒5で駆け、レースレコードはもちろん、コース&日本&世界レコードまで一気に樹立。続くオークスではラヴズオンリーユーが三冠牝馬ジェンティルドンナが記録した2分23秒6を0秒8も縮めるレースレコードをマークしました。
ノームコアもラヴズオンリーユーも確かに強い馬ですが、このレコードは間違いなく馬場の恩恵を受けての結果と断言していいでしょう。
日本ダービーのレースレコードは15年ドゥラメンテがマークした2分23秒2。牝馬のラヴズオンリーユーでさえ2分22秒8で走っているので、日本ダービーは2分21秒~22秒前半の決着が濃厚と見ていいでしょう。17年レイデオロが勝利した年のような超スローペースにならない限り、ドゥラメンテのレコードが破られるのはほぼ間違いありません。
先週のオークスはディープインパクト産駒のワンツーフィッシュ。出走馬の相対的な能力比較はもちろん大切ですが、それと同時に個別の馬が究極の時計勝負に対応できるかどうかの判断もまた重要な要素になってきそうです。
その2.皐月賞組が圧倒的に優位
オークスで桜花賞組が強い以上に日本ダービーでは皐月賞組が圧倒的に優位。
以下にまとめたのは過去10年の日本ダービーの前走レース別成績で、ご覧の通り皐月賞組がほかを圧倒しています。
◆過去10年の日本ダービーの前走レース別成績(09~18年)
3着には別路線組の馬が入ることはしばしばありますが、連対馬に関して言えば、20頭中16頭が皐月賞組から誕生しています。
昨年の日本ダービーは皐月賞が大波乱だったこともあり、弥生賞からの直行だったダノンプレミアムが1番人気、毎日杯組のブラストワンピースが2番人気に支持されましたが、蓋を開けてみれば、皐月賞1番人気のワグネリアンと皐月賞1着のエポカドーロで馬連79.5倍という高配当に。
昨年3着コズミックフォース(前走プリンシパルステークス1着)のような馬をどうやって拾うかを考える前に、「皐月賞組でどの馬が優位なのか」が最も重要な視点と言えるのでないでしょうか。
今年は特に皐月賞組のレベルが高く、別路線組のレベルが低いので、皐月賞組で上位独占する可能性も十分にあると見ています。
日本ダービー(東京優駿)2019の予想オッズ
予想オッズも書いていきます。
人気 | 馬名 | 単勝オッズ |
---|---|---|
1 | サートゥルナーリア | 1.7 |
2 | ヴェロックス | 4.8 |
3 | ダノンキングリー | 5.1 |
4 | アドマイヤジャスタ | 19.0 |
5 | クラージュゲリエ | 23.4 |
6 | ダノンチェイサー | 25.4 |
7 | レッドジェニアル | 28.2 |
8 | ランフォザローゼス | 34.8 |
9 | リオンリオン | 35.1 |
10 | ロジャーバローズ | 42.5 |
1番人気はサートゥルナーリア。無傷の4連勝で皐月賞を制覇。テン乗りでレーン騎手ですが、すでに乗れることは明白ですし、乗り替わりだけで人気が落ちることはなさそう。皐月賞は単勝1.7倍でしたが、今回もほぼ同等の1倍台後半と予想しています。
2番人気はヴェロックス。皐月賞では上位3頭から少し離れた4番人気でしたが、今回は皐月賞の好走で2番人気に推されるでしょう。サートゥルナーリアより前で運べるのは魅力ですし、逆転を期待する人も多少いるでしょうか。単勝は4倍台後半と見ています。
3番人気はダノンキングリー。皐月賞では勝ち馬サートゥルナーリア、2着ヴェロックスとタイム差なしの3着。ディープインパクト×Strom Catといえば、オークスを勝利したラヴズオンリーユーと同じですし、本馬自身も東京実績があるので、ヴェロックスとはほぼ同等の人気になりそう。単勝は5倍台前半と予想します。
以下、アドマイヤジャスタ、クラージュゲリエ、ダノンチェイサー、レッドジェニアル、ランフォザローゼス、リオンリオン、ロジャーバローズと続きそうです。
上位3頭が抜けて、4番人気以下は混戦ムード。サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーの3連複は3~5倍くらいでしょう。
日本ダービー(東京優駿)2019のイチオシ馬は…
グリグリの3強ムードが漂う今年の日本ダービー。
皐月賞は上位3頭が抜けていたのに加え、4着アドマイヤマーズはNHKマイルカップに駒を進めて回避、別路線組もパッとしないのであれば、皐月賞1~3着馬が日本ダービーでもそのままスライドして決着する…というパターンも十分にありそう。
それでも十箱の隅をつつくわけではないですが、ヴェロックス、ダノンキングリーに関していえば、
●ヴェロックスの弱点
ジャスタウェイ×Monsunの重い血統で高速馬場への適性が怪しい。唯一、馬券圏外に敗れたのも高速馬場だった東京コース。上り33秒台を使った経験なし。
●ダノンキングリーの弱点
ダノンプレミアム、ダノンシャーク、ダノンファンタジー、ダノンスマッシュなどスプリント~マイラー色の強い「ダノン」馬。実際に冠名「ダノン」の2100m以上の重賞成績は【1.2.3.27】(勝率3.0%、連対率9.1%、複勝率18.2%、単回収率18%、複回収率45%)と奮わない。あとは鞍上の戸崎騎手も気になるところ(こういうタイプの馬は上手く乗りそうですが、皐月賞も1、2着馬とは騎手力の差が出ていた)。
とネガティブな要素が多少あるのは事実でしょう。
この2頭から1頭を選ぶのも選択としてはアリだと思うので、その辺はもう少し考えるつもりですが、現時点ではサートゥルナーリアからヴェロックス、ダノンキングリー以外の伏兵に流すイメージでいます。その伏兵で最も魅力を感じているのは、
クラージュゲリエ
です。
「時計が多少かかるなら一撃ある」という思いで皐月賞で本命に推しましたが、1分58秒7で駆けて14番人気5着に健闘。そもそものポテンシャルが高いことを再確認できたレースでもありました。中山の方がいい印象を受けますが、共同通信杯も皐月賞の予想記事で書いた通り悪い負け方ではないので、東京に替わっても同世代同士なら楽しみはあるかもしれません。いずれにせよキングカメハメハ産駒で立ち回り上手なので、皐月賞のように内で溜めてこそ良さが生きるタイプ。上位勢との能力差が少しある分、それをカバーするためにも是が非でも内枠が欲しいですね。むしろ好走するためには内枠を引けるかがすべてと言ってもいいくらいです。
以上、日本ダービー(東京優駿)2019の予想考察でした。