(@h_r_p_studio さんの写真。)
有馬記念2017の予想考察です。
有馬記念2017の出走馬は、キタサンブラック、シュヴァルグラン、サトノクラウン、スワーヴリチャード、ミッキークイーンなど。中山競馬場芝2500mで行われるG1戦です。
まずはいつも通り、先週の結果報告から。重賞は…
●ターコイズステークス
1着ミスパンテール(5番人気)
2着×フロンテアクイーン(3番人気)
3着△デンコウアンジュ(7番人気)
14着◎オートクレール(9番人気)
●朝日杯FS
1着◎ダノンプレミアム(1番人気)
2着○ステルヴィオ(3番人気)
3着▲タワーオブロンドン(2番人気)
で朝日杯FSが当たり。
このレースは実質上位3頭が抜けており、穴でチャンスがあればダブルシャープくらいに思っていたので、堅い決着でしたが、相手を絞っていたおかげでそれなりに回収できました。
ただ先週は平場がダメでしたね。今開催はどうも乗り切れないですが、今年のJRAは残り3日間。最終週+ホープフルステークス日は気持ちよく当てて終われるように頑張ります!
あと最後に1つお知らせです。
今週の12月19日(火)に発売される週間SPAの有馬記念特集でTAROさん、競馬王編集長柿原さんと対談させて頂きました。
その記事内で取り上げている4頭が今のところ買いたい馬なので、もしよければご一読ください。書店はもちろんコンビニでも売っているかと思います。
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有馬記念2017の予想のポイント
その1.2014年を境に立ち回り決着が目立つ結果に
まずは過去5年の有馬記念の結果を見ていきましょう。
過去にはゴールドシップ、オルフェーブルが大外から豪快なマクりを決めていますが、2014年以降は明らかに前々での決着。ジェンティルドンナ、ゴールドアクター、サトノダイヤモンドはすべて4コーナー3番手以内に位置しており、2、3着にも前々で立ち回った馬が入っています。
2014年といえば、ちょうど中山の路盤改修が行われた年。この年を境に開催が進むにつれて内が伸びてくるようになったので、有馬記念も立ち回り決着になっているのでしょう。
今年はメンバーを見渡す限り、スローペースが濃厚。今開催の中山芝も内が有利ですし、今年も内をロスなく立ち回れる馬が有利になりそうです。
その2.リピーターが生まれやすいレース
有馬記念の舞台は癖のある中山芝2500m。外回りの3コーナー手前からスタートし、すぐに4コーナーに差し掛かり、そこから内回りを1周するというコース。特殊な条件だからこそ適性の差が出やすく、リピーターが生まれやすくなっています。
過去10年で2回以上、3着以内に入った馬は、
キタサンブラック(15年3着、16年2着)
ゴールドアクター(15年1着、16年3着)
ゴールドシップ(12年1着、13年3着、14年3着)
オルフェーヴル(11年1着、13年1着)
トゥザグローリー(10年3着、11年3着)
ブエナビスタ(09年2着、10年2着)
エアシェイディ(08年3着、09年3着)
ダイワスカーレット(07年2着、08年1着)
の8頭。
ゴールドシップ、オルフェーヴルのようにそもそも「能力が違った」場合もありますが、エアシェイディ、トゥザグローリーなど、伏兵の立場ながら2年連続で3着以内に入った馬もいます。
古くはナイスネイチャが3年連続3着に入ったのもこの有馬記念ですし、すでに有馬記念で好走歴のある馬には注意が必要です。
有馬記念2017の予想オッズ
予想オッズも書いていきます。
人気 | 馬名 | 単勝オッズ |
---|---|---|
1 | キタサンブラック | 2.0 |
2 | シュヴァルグラン | 4.8 |
3 | スワーヴリチャード | 6.9 |
4 | サトノクラウン | 7.5 |
5 | ミッキークイーン | 17.8 |
6 | ルージュバック | 25.4 |
7 | レインボーライン | 36.0 |
8 | シャケトラ | 40.0 |
9 | ヤマカツエース | 42.5 |
10 | サトノクロニクル | 45.3 |
予想オッズも書いていきます。
1番人気はキタサンブラックで間違いなし。ジャパンカップでは3着に敗れましたが、内容自体は悪くなかったですし、人気を落とすことはなさそう。有馬記念ともなれば、「キタサンブラックしか知らない一般票」もそれなりに入りますし、ジャパンカップとほぼ変わらないオッズになりそう。単勝は2倍前後でしょう。
2番人気はシュヴァルグラン。ジャパンカップではキタサンブラックを下して勝利。ジャパンカップは完璧に立ち回ったとはいえ、これまでもキタサンブラックと差のないレースをしてきており、キタサンブラック最大のライバルと見られるか。ジャパンカップでは単勝13.3倍でしたが、今回はグッと下がって4倍台後半と見ます。
3番人気はスワーヴリチャード。同世代のレイデオロがジャパンカップで2着に好走したことからも大きな期待を集めそう。鞍上は今年のG1で大暴れしたM・デムーロ騎手。騎手の人気も相まって過剰に売れる気がします。単勝は6倍台後半くらいでしょうか。
以下、サトノクラウン、ミッキークイーン、ルージュバック、レインボーライン、シャケトラ、ヤマカツエース、サトノクロニクルらが続きそうです。
有馬記念2017のイチオシ馬は…
有馬記念は枠順が重要なレースなので、枠順が確定するまでなんともいえない面はありますが、現時点で買いたいのは4頭のみ。そのうちの1頭は、
ヤマカツエース
です。
回転の速いピッチ走法でいかにも小回り向きのタイプ。実際、重賞5勝のうち3勝は小回りコース(残り2回はローカルの中京)。特に中山との相性が素晴らしく、中山では過去3回走って
ニュージーランドトロフィー1着
中山金杯1着
有馬記念4着
と抜群の適性を見せている馬。特に昨年の有馬記念は強豪相手に4着と健闘しました。それも直線で前にスペースがなくなり、外から内に進路を切り返すロス。4コーナーから内をスムーズに通っていれば、3着ゴールドアクターを交わしていた可能性すらあります。今年はサトノダイヤモンド、ゴールドアクター級の馬が不在。内でロスなく立ち回って直線で捌ければ、一世一代の大駆けまであるでしょう。その競馬をするためにも是が非でも3枠より内、願わくば1、2枠に入って欲しいところです。
以上、有馬記念2017の予想考察でした。