黒潮盃2021(大井)の予想です。
黒潮盃2021の出走馬は、ジョエル、ティーズアレディー、パストーソ、ノットリグレット、ヒートアップハートらが出走。他地区からは、グランフォロミー(岩手)、スマイルサルファー(兵庫)が出走します。大井競馬場1800mで行われるSII戦。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。
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黒潮盃2021の予想と見解です
黒潮盃は南関東のクラシック三冠後に全国地方交流戦として行われるSII戦。
毎年、他地区からの参戦があり、11年には兵庫所属のオオエライジン、19年には北海道所属のリンノレジェンドが勝利を収めており、南関東勢が他地区勢を迎え撃つ構図と言えるだろう。
しかし、今年は他地区勢がやや小粒で、事実上、南関東馬同士の争いになりそう。そこで改めて南関東のクラシック三冠を振り返ってみると、
●羽田盃
1着トランセンデンス(5番人気)
2着アランバローズ(2番人気)
3着ランリョウオー(4番人気)
●東京ダービー
1着アランバローズ(1番人気)
2着ギャルダル(12番人気)
3着ブライトフラッグ(10番人気)
●ジャパンダートダービー
1着キャッスルトップ(12番人気)
2着ゴッドセレクション(2番人気)
3着ウェルドーン(3番人気)
と波乱の連続だった。
特にジャパンダートダービーで重賞未勝利のキャッスルトップがG1馬に輝いたのは現3歳世代のレベルの低さを象徴していると言えるだろう。
この黒潮盃も主役馬不在の混戦ムード。今の3歳重賞路線の流れを汲むなら、ここもひと波乱が起こる可能性は十分にあるのではないか。それでは予想にいきましょう。本命は…
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大物感が漂うパストーソの重賞初制覇に期待したい
春までは地味な存在だったが、ここに来て若竹賞→夕凪賞と連勝。距離延長が向いたのか本格化したのか分からないが、どちらも逸脱のパフォーマンスだった。とりわけ前走夕凪賞の勝ち時計1分52秒6は、同開催の古馬オープン・ジュライ賞でキングガンズラングがマークした1分53秒4を楽々と上回るほど。4馬身後方に置き去りにしたイグナイター(次走園田で大差勝ち)は京浜盃2着馬でもあり、負かした相手を考えても、重賞級のポテンシャルを秘めているのは間違いないだろう。冗談抜きで夕凪賞夕凪賞の2日後に行われたジャパンダートダービーに出走しても勝てたかもしれない。
ジャパンダートダービーを制したキャッスルトップ(母父がロベルト系のマヤノトップガン)もそうだが、ロベルトの血を引いた馬は突如化けることがしばしばあり、父がロベルト系のフリオーソの本馬もここに来て一皮むけたと解釈していいだろう。あとは鞍上の瀬川騎手が馬の力を信じて積極策を打てば、自ずと結果がついてくるはずだ。
相手は人気でもジョエルが有力だろう
前走ジャパンダートダービーでは8着に崩れたものの、後ろからでは差せないレースだったので、展開に泣かされた面があった。2走前の東京ダービーでは勝ち馬アランバローズから0.3秒差の4着。このメンバーに入れば、実績、能力ともに上位だろう。2000mは気持ち長い印象があったので、1ハロンの距離短縮はプラスに出るはず。ほぼ毎年、ジャパンダートダービー組が馬券に絡むレースでもあり、今年該当するのは同馬しかいない。
3番手は兵庫ダービー馬のスマイルサルファー
今年の兵庫勢は本馬を含めてレベルにやや疑問が残るものの、ここは南関東勢がそもそも手薄なので、好走のチャンスは大いにありそう。追っての良さがあり、大井1800mは合っているのではないか。黒潮盃は、16年2着カツゲキキトキト(愛知)、19年1着リンノレジェンド(北海道)、20年2着コパノリッチマン(北海道)と他地区勢の好走がしばしばあるレースだ。
モズアンビリバボーは南関東に移籍して以降、川崎1500~1600mのみを走っているが、レースセンスにやや欠ける面があり、大井の外回りはいかにも合いそう。勝ち急がずに末脚勝負に徹すれば、直線で伸びてくるのではないか。
ヒートアップハートは雲取賞、クラウンカップでは結果が出なかったものの、前走若竹賞ではパストーソの2着に好走。さすがにあの着差を逆転するのは難しくても2、3着ならチャンスはあるか。
ノットリグレットは若竹賞で2着ヒートアップハートから0.1秒差の3着。勝ち切れない面はあるが、終いは確実に伸びてくるタイプで、ここも馬券圏内ならチャンスは十分だろう。
ハイパータンクは2走前の若竹賞では1番人気に推された馬。結果は案外だったものの、チューリップ特別の圧勝劇からもっと走っていいはずで、あの一戦で見限れない方がいいだろう。
黒潮盃2021の印
◎①パストーソ
○⑩ジョエル
▲⑥スマイルサルファー
△⑪モズアンビリバボー
△⑨ヒートアップハート
△⑫ノットリグレット
×⑮ハイパータンク
2番サヨノグローリー…本質的に小回りコースの方が向いている。トゥザグローリー×シーキングザダイヤの血統で、距離も1600mまでが守備範囲なのでは。
3番リンクスショウ…通算3勝はすべて1500m以下。ここは距離が長い上に相手も強い。
4番グランフォロミー…地元・岩手でも重賞勝ちがなく、南関東馬同士ではさすがに分が悪いのでは。
5番ノートウォージー…格付け初戦のB3で勝利を収めたのは評価できるものの、走破時計1分54秒1は、2日前に行われた夕凪賞の勝ち時計1分52秒6に大きく劣る。パストーソのペースについていけば、直線で止まるのでは。
7番リックマーベル…2連勝中も、今回は相手関係が一気に強化。さすがに壁にぶつかるのでは。
8番ジョーイルガチフェ…小久保厩舎なので怖さはあるものの、いかにもスピードタイプのジョーカプチーノ産駒のイメージ。大井1800mで好走するイメージが湧かない。
13番ティーズアレディー…東京プリンセス賞で3着があるものの、平凡な走破時計を考えると、牡馬混合では分が悪いのでは。前走の敗戦は力負けの可能性あり。
14番シンギングハピネス…単調なスピードタイプのイメージで、距離延長、相手強化で苦戦必至だろう。
黒潮盃2021の買い目
ここは◎パストーソの圧勝まであるのではないか?と見ているのですが、前走の時計が逸脱過ぎるので、さすがに売れてしまっている印象。本音ではアタマ固定の馬券を買いたかったのですが、少しリスクを取って○ジョエルとの2頭軸に切り替えます。
【参考買い目】
3連複:◎ー○ー▲△△△×(5点)…本線はノットリグレットまで
3連単:◎→○⇔▲△△△×(10点)…同上
3連複でパストーソ、ジョエルから印を打った馬へ。本線はノットリグレットまでです。あとは3連単でパストーソが勝ち、ジョエルが2、3着に入る組み合わせを買います。
黒潮盃2021の予想でした。