雲取賞2021(大井)の予想です。

雲取賞2021の出走馬は、ランリョウオー、トランセンデンス、タブラオ、シビックドライヴ、ノットリグレットなど13頭。大井競馬場1800mで行われるSIII戦です。このレースは勝負度D(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

※メルマガ読者の方は「先週の重賞回顧」にパスワードが掲載されています。

雲取賞2021の予想と見解です

雲取賞は2018年まで大井1600mの準重賞として行われていたが、2019年からSIII重賞に格上げされ、距離が1800mに変更。これによりクラシック第一戦の羽田盃へ続く道が雲取賞→京浜盃→羽田盃と再整備されることになった。

重賞格上げ初年度は、ヒカリオーソとミューチャリーがワンツーフィニッシュを果たし、前者は東京ダービー、後者は羽田盃を制覇。2年目の昨年はゴールドホイヤーが制し、その勢いのまま羽田盃でSIのタイトルを手中に収めた。

今年は2歳王者アランバローズの名前こそないものの、全日本2歳優駿で2着に好走したランリョウオー、年明けのニューイヤーカップを制したトランセンデンスを筆頭になかなか豪華な組み合わせ。今年もクラシックを占う意味で重要な一戦になるのは間違いないだろう。

ここはすでに南関東の重賞で実績を十分に残しているランリョウオー、トランセンデンスではなく、このレースでクラシックの有力候補として名乗りを上げる可能性が高い馬から入りたい。それでは予想にいきましょう。本命は…

ここより下は有料記事(200円)とさせて頂いております。

noteよりユーザー名、パスワードをご購入して頂ければ、閲覧できます(新規の方はnoteへの登録が必要です)。

レースが終わったので無料公開しています。

本格化ムードが漂う大井生え抜きのタブラオに期待したい

新馬勝ち後は決して目立つ存在ではなかったが、ここに来て目下3連勝。何より評価したいのは前走シクラメン特別。勝ち時計1分55秒2は、過去2年の雲取賞の勝ち時計よりも速く、ランリョウオーが大差勝ちを果たした昨年のJBC2歳優駿チャレンジの走破時計を上回るほど(以下参照)。

21年シクラメン特別 1分55秒2(タブラオ)
20年JBC2歳優駿C 1分55秒9(ランリョウオー)
20年雲取賞 1分56秒1(ゴールドホイヤー)
19年雲取賞 1分55秒8(ヒカリオーソ)

そのシクラメン特別はブライトフラッグと接戦だったが、ブライトフラッグは3連勝でブリーダーズゴールドカップを制し、JBC2歳優駿では逃げ、先行勢が総崩れの中、4コーナー先頭から4着に粘り込んだ馬。前走で負かした馬のレベルを考えても、門別から移籍してきた馬にも決してヒケを取らないだろう。

コロナの影響で近走で手綱を取ってきた服部騎手が騎乗できないのは痛いが、切れる脚はなくても追えば追うだけ伸びるイメージなので、強気に動ける真島騎手の騎乗スタイルには合っているだろう。「あわよくば3着に…」ではなく、ここは勝ち負けまで期待したい。

相手はランリョウオーが堅実に走ってくる

昨年のJBC2歳優駿チャレンジで圧巻のパフォーマンスを見せると、ハイセイコー記念、全日本2歳優駿と連続で2着に好走。アランバローズ以外には先着を許しておらず、今回はそのアランバローズが不在なら当然有力だろう。不安を挙げるとすれば、馬体重。デビュー3戦目以降は減少傾向が続いていたので、今回は多少なりとも増やして欲しい。仮にこれ以上減るとしたら危険だろう。

3番手は鞍上が心強いトランセンデンス

昨年のJBC2歳優駿で本命に推した時はブービー人気だったが、続く全日本2歳優駿でそこそこの走りを見せると、年明けのニューイヤーカップで重賞初制覇。トランセンド産駒らしい気難しさがあり、騎手をどうしても選ぶタイプなので、馬の癖を掴んできた感のある森騎手が引き続き騎乗できるのは大きな強みだろう。外目を気分よく進むより前に壁を作って脚を溜めた方がいいので、内目の枠を引けたのもいい。

シビックドライヴはJBC2歳優駿こそリズムを崩した大敗したが、2走前のサンライズカップではギガキング、トランセンデンスを下して勝利。能力的にはこのメンバーに入ってもヒケを取らないはずで、転入初戦でも侮れないだろう。

ギガキングは前走全日本2歳優駿でブービーに敗れたものの、川崎のコースが合っていなかった印象も。追って味のあるタイプなので、大井の外回りコースに変わるのはプラスだろう。門別時代の実績を考えても、もっと走っていいはずだ。

雲取賞2021の印

◎③タブラオ
○⑩ランリョウオー
▲④トランセンデンス
△⑫シビックドライヴ
△②ギガキング

1番ベニスビーチ…笠松、名古屋では通用しても、南関東の一級線相手ではさすがに分が悪いのでは。門別在籍時は未勝利を勝ち上がるまでに時間のかかった馬。

5番ヒートアップハート…ここに来て2連勝中も、今回は相手関係がガラッと変わるので苦戦必至なのでは。

6番ノートウォージー…2走前の白鳥特別ではタブラオに完敗。重賞では荷が重いだろう。

7番ノットリグレット…同じく門別出身のトランセンデンス、シビックドライヴらと比べると、一枚格落ちする感が否めず。前走JBC2歳優駿は展開の恩恵を受けての7着だった。

8番ワールドリング…前走ニューイヤーカップでは勝ち馬トランセンデンスから2.2秒差の4着に完敗。相手はさらに強化されるので、上位争いまでは難しいだろう。

9番ブラックネロ…鞍上に古岡騎手を起用していることを考えても、記念出走では。

11番ビナジャンボ…浦和の特別戦で馬券圏内が精いっぱいの現状。苦戦必至だろう。

13番ヴァヴィロフ…スピード優位の立ち回り型で、浦和や川崎のマイル以下の条件で活躍するタイプなのでは。

雲取賞2021の買い目

ここは◎タブラオが3着なら予想の負けのつもりで、最低でも連対に絡む馬券を買います。負けるとすれば、ランリョウオー、トランセンデンスしか考えられないので、馬券は3連単で「タブラオが2着以内」で「負けるならランリョウオー、トランセンデンスのみ」を上手く反映させたいですね。

【参考買い目】

3連単:◎→○▲→○▲△△(6点)

3連単:○▲→◎→○▲△△(6点)

3連単でタブラオが勝利し、2着にランリョウオー、トランセンデンスが入り、3着に印を打った馬が入る組み合わせ。あとはランリョウオーorトランセンデンスが勝利し、2着にタブラオ、3着に印を打った馬が入る組み合わせ。どちらも本線は印上位3頭の組み合わせです。

雲取賞2021の予想でした。