ベルモントステークス2017の予想です。
ベルモントステークス2017の出走馬は、エピカリス、アイリッシュウォークライ、ルッキンアットリー、タップリット、マルチプライヤーなど。ベルモントパーク競馬場ダート2400mで行われるG1戦です。発走は日本時間で11日(日)の7時37分です。
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個人的に海外競馬は相性が良く、前回のクイーンエリザベスII世カップが
1着◎ネオリアリズム(2番人気)
2着▲パキスタンスター(3番人気)
3着○ワーザー(1番人気)
で決着。その前のドバイワールドカップは…
1着◎アロゲート(1番人気)
2着○ガンランナー(3番人気)
3着△2ネオリシック(12番人気)
と本線で決まっています。
ベルモントステークスは非常に難解ですが、ここも当てていきたいですね。
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ベルモントステークス2017の予想です
日本はテンにゆっくり入って終いだけピュッと脚を伸ばすレースが一般的だが、アメリカはまさに本当に強い馬を決めるアメリカンスタイルというか、日本とは真逆でテンからガンガンと飛ばしていき、最後に強い馬だけが残るというサバイバルスタイル。日本の感覚だとダート2400mならさすがにどこかでペースが緩むだろうと考えがちだが、ベルモントステークスでも例外ではなく、序盤からレースは流れて最後は究極のポテンシャル勝負、我慢比べになっている(以下参照)。
◆過去5年のベルモントステークスの800mごとのレースラップ
16年48.48-49.48-50.55(2分28秒51、クリエイター)
15年48.83-49.16-48.86(2分26秒65、アメリカンファラオ)
14年48.52-48.61-51.39(2分28秒52、トゥーナリスト)
13年46.66-49.81-54.23(2分30秒70、パレスマリス)
12年49.23-49.62-51.57(2分30秒42、ユニオンラグス)
上にまとめたのは過去5年のベルモントステークスの800mごとのレースラップ。
毎年、序盤と中盤の800mは48~49秒台のラップで推移するも、最後の800m(1600~2400m)は50~51秒にガクッと落ち込む。
唯一の例外は三冠馬アメリカンファラオで、同馬は49.16-48.86と加速。走破時計も突き抜けており、この馬は完全に別格と捉えていいだろう。
今年は例年以上にメンバーレベルが低いので、ラスト800mは完全なる消耗戦になると見てよさそう。昨年はあの不器用なラニが3着に好走したレース。差し、追い込み脚質でも向上面から位置を押し上げられれば、上位争いに食い込める。
本命はマルチプライヤー
予想考察記事でも書いた通り、近2走のイリノイダービー、プリークネスステークスの走りを見る限り、距離は伸びたほうが良さそうなタイプ。前走ベルモントステークスも6着とはいえ、3着シニアインベストメント、4着ロッキンアットリーとはほとんど差がなく、それでいて人気がないなら狙うべき馬といえるか。
鞍上のロザリオ騎手は過去、ベルモントステークスに6回騎乗して【1.1.2.2】と好成績(以下参照)。
◆ロザリオ騎手のベルモントステークスの騎乗成績
16年ガバナーマリブ(8番人気4着)
15年フロステッド(2番人気2着)
14年トゥーナリスト(5番人気1着)
13年オーブ(1番人気3着)
11年ブリリアントスピード(6番人気3着)
10年メイクミュージックフォーミー(5番人気9着)
3年前には伏兵トゥーナリストで波乱を演出し、2年前はフロステッドで2着を確保。昨年は人気薄ガバナーマリブに騎乗して4着に健闘しており、日本でも長距離戦は得意・不得意が分かれやすいが、同騎手は明らかにこのレースに適性を見せていると判断して良さそう。馬の能力と適性に加え、鞍上の手腕にも期待して伏兵の一撃に賭けてみたい。
相手はタップリット
「ケンタッキーダービー敗退馬」かつ「Tapit産駒」でレース傾向的にはいかにも走りそうな本馬。ケンタッキーダービーは上手く馬群の内に潜り込み、内からスルスルと押し上げられたとはいえ、今回も2番ゲートを引き当てたので前走の再現に持ち込めそう。管理するプレッチャー厩舎は過去同レースでたびたび好走。07年ラグズトゥリッチズ、13年パレスマリスで勝利を収めており、このレースを熟知しているといえるか。今年はパッチとの2頭出し。より色気を持っているのはこちらの方だろう。
3番手はアイリッシュウォークライ
ケンタッキーダービーだけ見ると、2着以下で一番強い競馬をしたのはこの馬。外枠から終始外々を回りながら早め早めの進出。あれでは失速して当然で、4コーナー~直線をインベタで回ってきた2着ルッキンアットリー、6着タップリットよりは強い内容だった。2走前のウッドメモリアルステークスではのちのプリークネスステークス勝ち馬クラウドコンピューティングに完勝。まともに考えれば、この馬が能力最上位だろう。ただベルモントステークスはアメリカンファラオでも負けたわけで、まともな能力比較が通用しないレース。ズブズブの消耗戦になるベルモントステークスで能力通りのパフォーマンスを見せてくれるかは分からない。
穴で面白そうなのはジェイボーイズエコー。前走ケンタッキーダービーでは見せ場なく敗れたものの、2走前のブルーグラスステークスではタップリットに先着。そのタップリットがケンタッキーダービーで6着に入ったのだから、前走ケンタッキーダービーは力を出し切れずの敗戦と見ていいか。父MineshaftはTapitと同じエーピーインディ系。このレースに適性のありそうな血統でもある。
以下、ルッキンアットリー、パッチ、ゴームリー、シニアインベストメント、エピカリス、ミーンタイムと少頭数だからこそ手広く攻めたい。
エピカリスは馬券的には抑えるものの、軽視の方向で。ラニが3着に好走した舞台なのだから能力的には当然チャンスがあるものの、どちらかというとスピード型のタイプ。2400mのズブズブの消耗戦で好走するイメージはあまり湧かない。
ベルモントステークス2017の印です
◎⑩マルチプライヤー
○②タップリット
▲⑦アイリッシュウォークライ
△④ジェイボーイズエコー
△⑥ルッキンアットリー
△⑫パッチ
×③ゴームリー
×⑧シニアインベストメント
×⑪エピカリス
×⑨ミーンタイム
以上、ベルモントステークス2017の予想でした。