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有馬記念2015の出走予定馬分析(前編)です。
今回は前編、後編の2回にわけて書いていきます。まずは王道路線のジャパンカップ組について。同組からはラブリーデイ、ショウナンパンドラ、ゴールドシップ、ラストインパクト、サウンズオブアースらが出走予定。ジャパンカップのレース内容を振り返り、有馬記念への適性を見ていきましょう。
その前に先週の朝日杯フューチュリティステークスの結果は、
1着△リオンディーズ
2着〇エアスピネル
3着シャドウアプローチ
12着◎ハレルヤボーイ
ハレルヤボーイは道中でインに潜った時、ハマったかも?と思ったんですが、直線はさっぱり伸びませんでした…。全く脚を使っていないので精神的な問題な気がします。それにしてもリオンディーズ強い!!1頭だけバケモノがいました。ただシーザリオ、エピファネイアがそうですが、常に全力で走ってしまうタイプなので、息の長い競走生活を送れるかがまず心配。順調に進んでもらいたいですね。
目次
出走予定馬分析(前編)です
ラブリーデイ
ジャパンカップでは連勝がストップして3着に敗退。ベストは確かに2000m前後だが、距離が長かったから負けたというのは見当違いで、一か八かの騎乗に徹したラストインパクト、ショウナンパンドラに先着を許しただけに過ぎず、内容的には負けて強しだった。本質的には小回りでこそのタイプ。有馬記念への適性も高く、逆らう理由は特に見当たらない。
ショウナンパンドラ
ジャパンカップは直線で馬群の中に突っ込んだのが最大の勝因(外を回っていたら3着が精いっぱいだったはず)。差し馬にしては操縦性、器用さを兼ね備えているタイプで、近走の安定した成績がそれを物語っている。オールカマーの走りを見る限り、中山へのコース替わりも不安はない。スローペースになったとしても、ギアチェンジの速いタイプなので、他馬がスピードに乗り切る前に一気に抜け出すイメージがある。引き続き有力。
ゴールドシップ
ジャパンカップは4コーナーから仕掛けていくも、マクリ切ることができず、直線も伸びず。ただ勝ち馬が上がり33.9秒でまとめており、本馬が好走できるレースではなかった。中山へのコース替わりは一般的にプラスだが、問題はペース。12年有馬記念では一気の加速を見せて勝利するも、近2年は13年3着、14年3着。ギアチェンジの遅さが目立った。個人的には不安のほうが大きい。
ラストインパクト
ジャパンカップは鞍上のムーア騎手の十八番ともいえるイン突きに応えて2着に激走。鞍上の手腕は確かに大きかったが、近走はリズムがやや悪く、元々のポテンシャルは高い馬だった。昨年の有馬記念は7着に敗れたが、インで詰まって力を出し切れず。レースセンスはあるタイプなので、本質的にはコーナーを6回まわる有馬記念は向いている。もう一発があっても。
サウンズオブアース
ジャパンカップはスムーズに立ち回るも5着まで。レース運び自体は悪くなかったので、上位3頭とは能力差を少し感じるレースだった。馬自身は広いコースをゆったりと走ってこそのタイプなので、中山芝2500mは本質的に不向き。能力的にも一枚劣る感は否めず、積極的には買いたくない。
有馬記念2015で有力なジャパンカップ組は?
ジャパンカップを振り返り、有馬記念を展望すると
ショウナンパンドラ
ラブリーデイ
の2頭には無理に逆らわないほうがいい気がします。予想でどの印をつけるかはオッズとの兼ね合いもありますが、単純に好走する可能性でいえば、ショウナンパンドラ、ラブリーデイがアタマひとつ抜けているでしょう。
レースの内容としてはワンアンドオンリー、アドマイヤデウスなんかは見直しの余地ありありですが、2頭ともスパッとギアチェンジできるタイプではないので、また展開に泣きそうな気がしています。
穴で不気味な馬を1頭挙げるなら
ヒットザターゲット
です。ジャパンカップはスムーズさを欠いていたので力負けではありません。インベタで回って前が空けば、チャンスはあってもいいはずです。
有馬記念2015の出走予定馬分析(前編)でした。