(@h_r_p_studio さんの写真)
チャンピオンズカップ2015の予想考察です。
今回は、サウンドトゥルーの血統面についてのお話。
よく血統をデータでバッサリ切る人がいますが、血統は英単語を覚えるのと同じで、1つ1つの特徴や意味を暗記するより、イメージで捉えたほうが汎用性は高いです(これは「秋の競馬大会議」でも話したかもしれません)。
そしてイメージで捉えるには、数字ばかり見ていても分かりません。ある産駒の走りを何度も見ることによって、そのイメージが出来上がってくるからです。
血統予想はだいぶ主流になりつつありますし、今はみんなターゲットで産駒の回収率がいいコースとかを調べている時代(それ自体を否定するつもりはないです)。同じようなことをしても当然勝てないわけで、そこにはあえて抗ってアナログ的なイメージで捉えることが今は重要だと思います。
※先日の浦和記念の的中報告や画像等、送って頂いた方、ありがとうございますm(__)mすごいガッツリ儲けた方もいたみたいで笑。予想記事はレースが終わったので一般公開しています。今後もレース終了後に公開します。⇒浦和記念2015の予想記事
成長力に富むフレンチデピュティの血
サウンドトゥルーの父は数々の活躍馬を輩出しているフレンチデピュティ。
フレンチデピュティといえば、アンブロワーズ、アルーリングボイスなど2歳重賞ウィナーを出しており、三冠馬アパパネ(阪神JFも勝利)、桜花賞馬レジネッタなどを輩出しています。
一般的には「フレンチデピュティ=早い時期から完成する」と思っている人が多いかもしれません。
しかし、活躍馬をよく見ていくと真逆といってもいい側面もあるのです。
それはズバリ「成長力に富むこと」。
以下に父/母父にフレンチデピュティを持った主な活躍馬をまとめましたが、これを見れば一目瞭然でしょう。
父/母父 | 馬名 | 主な実績 | 備考 |
---|---|---|---|
父 | エイシンデピュティ | 宝塚記念1着 | 6歳でG1制覇 |
アドマイヤジュピタ | 天皇賞(春)1着 | 5歳でG1制覇 | |
メイショウベルーガ | エリザベス女王杯2着 | 5歳でG1連対 | |
サンアディユ | スプリンターズS2着 | 5歳でG1連対 | |
ノボリディアーナ | 府中牝馬S1着 | 5歳で重賞勝利 | |
サウンドトゥルー | JBCクラシック2着 | 5歳でG1連対 | |
母父 | ショウナンパンドラ | ジャパンC1着 | 4歳本格化 |
ウリウリ | 京都牝馬S1着 | 4歳で重賞勝利 | |
ドコフクカゼ | ブラジルC1着 | 5歳でOP特別勝利 |
上の表に書いている馬はいくぶん恣意的に選択しましたが、それでも「フレンチデピュティの血が成長力に富むこと」は明らかでしょう。
先週のジャパンカップを制したショウナンパンドラは父ディープインパクト×母父フレンチデピュティという配合。3歳時に秋華賞を制しましたが、4歳になって明らかにパワーアップ。正直、3歳時にジャパンカップで優勝する姿は想像がつきませんでした。
ショウナンパンドラ自身はそもそも母系がダイナサッシュの系統で優秀なのですが、母父フレンチデピュティっぽい面(レースセンスが高い)も確かにあり、大舞台で母系と母父フレンチデピュティの良さが全面に出たと見ることもできますね。
明らかに成長しているサウンドトゥルー
サウンドトゥルーは今年のジュライカップでオープン特別を初勝利。その後、日本テレビ盃でコパノリッキー、クリソライトのG1馬を破って重賞初制覇。次走JBCクラシックでも2着に入りました。
私自身、日本テレビ盃、JBCクラシックと2戦続けて本命を打ってますが、本命に推した最大の理由は少頭数で力を出しやすい条件だからでした(JBCクラシックは16頭立てですが、地方馬の大半は早々と脱落するので、実質的に少頭数の競馬)。
しかし、結果的には馬が予想以上に力をつけていたといっていいでしょう。
果たしてショウナンパンドラのように一気に路線の頂点に立つのか。注目です。
※12月からG1競走の予想はサイト上に無料公開します。なのでチャンピオンズカップ2015の予想は土曜日の夜にアップできると思うのでお楽しみに!