優駿スプリント2022の予想です。

優駿スプリント2022の出走馬は、ティアラフォーカス、ジョーストーリー、スティールルージュ、プライルードら16頭。大井競馬場1200mで行われるSIIです。このレースは勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

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優駿スプリント2022の予想と見解です

帝王賞の前日に行われる3歳限定のスプリント重賞・優駿スプリント。

毎年、一筋縄にはいかないレースで、過去5年の3連複配当は、

21年 7,900円
20年 35,510円
19年 52,770円
18年141,390円
17年 7,660円

で波乱含みと言っていいだろう。

波乱の要因を生み出しているのは、中距離路線組の存在

毎年、短距離路線組が上位人気に推されるも、中距離路線から転戦してきた馬が活躍しており、過去5年を振り返っても、

21年5番人気1着ワールドリング(東京ダービー8着
21年6番人気3着ジョーロノ(東京湾カップ12着

20年9番人気2着ブロンディーヴァ(東京プリンセス賞13着
20年10番人気3着キングキャヴィア(若駒特別1着

19年10番人気3着トーセンボルガ(若竹賞2着

18年11番人気1着クルセイズスピリツ(若竹賞3着
18年8番人気2着シングンレガシイ(東京プリンセス賞5着

が一気の距離短縮で3着以内に好走している。

この時期の素質ある3歳馬は基本的にクラシックを目指すので、層の厚さは圧倒的に中距離路線>短距離路線。それゆえに中距離路線から転じてくる馬はたとえ短距離実績がなくても、能力でカバーしてしまうケースが往々にしてあるのだろう。

今年はミゲル、ジョーストーリー、エミーブレイズ、プライルードが距離短縮組。果たしてこの中から波乱を呼び起こす馬がいるのだろうか。早速、占っていきたい。本命は早い時期から重賞級の器と見ていた

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エミーブレイズの末脚が炸裂する

3走前のユングフラウ賞ではスティールルージュ、ジョーストーリーの行った行ったで決まる中、後方から抜けた上りをマークして2着同着に食い込んだ馬。その後の2戦は物足りない結果に終わっているものの、振り返ってみれば、距離の壁があった印象。それでも前走東京プリンセス賞では後方追走から大外一気で上り3位をマークしており、直線だけの競馬でも見どころを作っていた。門別時代には1000mで勝利経験があり、南関東移籍の初勝利は川崎900m。短距離に対応できるスピードをすでに証明しており、前がかなり激しくなりそうな今回は、展開面での後押しもあるのではないか。ここは大井の“帝王”的場文男騎手の久しぶりの重賞制覇に期待したい。

相手はスティールルージュが有力だろう

形の上では前走1200m組になるが、2走前までクラシック路線を歩んでいた馬。桜花賞で7着に敗れたのち、矛先を東京プリンセス賞ではなく、若潮スプリントに向けると、4馬身差の圧勝劇。父は中距離でも活躍する馬が多いマジェスティックウォリアーだが、母系は短距離色が強く、門別時代に1000mの重賞・フルールカップを制していることからも、短距離でこそのタイプなのだろう。今回は牝馬ながら斤量57キロを背負うのがカギも、1200mなら相当の器と見てよく、被されない枠順を考えても、前々で流れに乗れれば、勝ち負けに加わってくるのではないか。

3番手はプライルードの巻き返しが怖い

2歳時には兵庫ジュニアグランプリ3着、全日本2歳優駿3着とダートグレードでも活躍した馬。今年に入ってから京浜盃4着、羽田盃13着とパフォーマンスを落としているが、単純に距離の壁にぶつかったと解釈していいだろう。半姉・ブロンディーヴァもクラシックで結果を残せなかったが、一気の距離短縮で挑んだ優駿スプリントで9番人気2着と好走。本馬も姉と同じ道を辿るのではないか。大外枠はやや気になるものの、隣のスティールルージュを見ながら運べば、一緒に伸びてくるイメージは浮かびやすい。

ティアラフォーカスは大井1200mに舞台を移し、4戦4勝と負けなし。優駿スプリントトライアル組ではアタマひとつ抜けた存在も、今回は相手がグッと強化されている上に同型が揃っており、決して楽な戦いにはならないだろう。

フィリオデルソルは前走優駿スプリントトライアルで勝ち馬ティアラフォーカスから0.3秒差の2着に好走。相手はさらに強くなるものの、1200mではまだ底を見せておらず、勝ち負けはともかく馬券圏内ならチャンスがあるのではないか。

ミゲルは「人気のない距離短縮組」というだけで押さえておいて損はなさそう。そもそも大井1200mでは【1.1.0.0】と結果を残しており、近走はピリッとしない走りが続いているが、コース替わりでガラリ一変があるかもしれない。

最後にジョーストーリー。1200mは意外にも初めてになるが、いかにも短い距離が良さそうなスピードタイプ。同型は揃っているものの、ここも行き切れるなら粘り込みがあるかもしれない。

優駿スプリント2022の印

◎⑨エミーブレイズ
〇⑮スティールルージュ
▲⑯プライルード
△⑤ティアラフォーカス
△⑬フィリオデルソル
△②ミゲル
×⑥ジョーストーリー

1番ヒストリックノヴァ…2歳時にはエーデルワイス賞2着、東京2歳優駿牝馬2着とハイレベルなレースで好走するも、3歳になってからパッとしない成績が続いている。前走優駿スプリントトライアルでは勝ち馬ティアラフォーカスから1.1秒差の6着に敗退。大幅な上積みがない限り、上位争いは難しいのでは。

3番カプティフ…若潮スプリント8着、優駿スプリントトライアル7着の走りを見る限り、上位争いは難しいだろう。

4番ポッドヘイロー…近走は大崩れなく走っているが、2走前にはティアラフォーカスに完敗。このメンバーでは分が悪いのでは。

7番ブエラプーラ…川崎900mで3勝を挙げているが、近走は相手が弱かった。門別時代の実績を考えても、このメンバーでは見劣りそう。

8番クラサーベル…年明けには船橋1200mで連勝するも、近走はトーンダウン気味。若潮スプリント、優駿スプリントトライアルの走りを見る限り、苦戦必至と見ていいのでは。

10番エスポワールガイ…前走優駿スプリントトライアルでは勝ち馬ティアラフォーカスから0.7秒差の3着と完敗。今回は相手がさらに強化されているので、掲示板に入れれば、立派なのでは。

11番メンタイマヨ…前走優駿スプリントトライアルでは勝ち馬ティアラフォーカスから1.4秒差の9着に敗退。戦績的に川崎専用機なのでは。

12番トップアメリカン…大崩れなく走っているが、前走優駿スプリントトライアルでは勝ち馬ティアラフォーカスから0.8秒差の4着と完敗だった。鞍上は不気味も、上位争いまでは難しいだろう。

14番スタースタイル…デビュー以来、大崩れなく走っているが、前走若潮スプリントではスティールルージュに完敗。2走前にはトップアメリカン、4走前にはティアラフォーカスに敗れており、このメンバーではワンパンチ足りない印象。相手なりに走ってきそうではあるが…

優駿スプリント2022の買い目

◎エミーブレイズは単勝10~15倍くらいを想定していたのですが、この人気はいい意味で予想を裏切られました。前走東京プリンセス賞は無茶苦茶な競馬で上り3位をマークしていますし(距離損を考えれば、実質上り1位)、スティールルージュに猛然と迫ったユングフラウ賞を見ても、馬の能力があるのは間違いないので、あとは的場先生がちゃんと乗れるかですね…。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇▲ー〇▲△△△×(9点)

ワイド:◎ー〇▲(2点)

馬連(or枠連):◎ー〇▲(2点)

馬単(or枠単):◎→〇▲(2点)

3連複で1列目にエミーブレイズ、2列目にスティールルージュ、プライルード、3列目に印を打った馬へ(ワイド2点でもOK)。相手を絞っているので、保険的にワイドを押さえつつ、あとは馬連、馬単を買う予定です。

優駿スプリント2022の予想でした。