(@h_r_p_studio さんの写真。)
安田記念2017の予想考察です。
安田記念2017の出走予定馬は、イスラボニータ、エアスピネル、グレーターロンドン、ステファノス、アンビシャスなど。今年は香港からビューティーオンリー、コンテントメントも参戦します。東京競馬場芝1600mで行われるG1戦です。
その前に先週の結果報告から。重賞は…
●日本ダービー
1着▲レイデオロ(2番人気)
2着◎スワーヴリチャード(3番人気)
3着○アドミラブル(1番人気)
●目黒記念
1着×フェイムゲーム(8番人気)
2着○ヴォルシェーブ(1番人気)
3着△ハッピーモーメント(13番人気)
という結果でした。
日本ダービーは印上位3頭決着。人気上位で決まりましたが、人気は割れていましたし、皐月賞上位勢をバッサリ切っていたので、それなりに回収することができました。
平場の勝負レースのほうはそこまで当たったわけではないのですが、日曜日の京都1レースでドカンと当たり、まずまずの週末に。珍しく土曜日マイナス→日曜日プラスの流れでした。
5月を簡単に総括すると、強烈な一撃があったわけではないものの、全体的にコンスタントに当たり、まずまずの成績でしたでしょうか。
今週からは6月に入り、2歳戦がスタート。2歳未勝利が始まると狙えるレースも増えてきますし、昨年は6月から9月までの期間が最も好成績を残せたので、今年もこの期間が勝負だと思って頑張ります。
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安田記念2017の予想ポイント
その1.淀みなく流れるレース
昨年は伏兵ロゴタイプが王者モーリスの追撃を振り切るというまさかの結末だった安田記念。ただ昨年は12頭立ての少頭数という異例のレースでしたし、過去5年の前後半の800mの時計を見ても、昨年だけが特殊だったことが分かります。
16年47.0-46.0(12頭立て)
15年45.9-46.1(17頭立て)
14年47.1-49.7(18頭立て)
13年45.3-46.2(18頭立て)
12年44.9-46.4(18頭立て)
後傾ラップだったのは16年のみで、12~15年は前傾ラップ。安田記念は頭数がそろえば、まず締まったレースになると見ていいでしょう。
騎手心理を考えても、先週の日本ダービーがぬるま湯レースで、「やっぱり折り合いばかり気にしてビクビクしている日本人騎手はダメだな」という雰囲気がありますし、今週は一転してレースが早め早めに動くのではないでしょうか。
今年の安田記念は序盤から淀みなく流れる安田記念らしい安田記念になる気がします。
2.直線は追い比べになりやすい
安田記念は淀みなく流れる傾向が強いわけですが、前々で惰性で粘り込むタイプより、追われてからしっかりと伸びるタイプが好走しやすいレース。12年15番人気3着コスモセンサー、15年12番人気3着クラレント、16年8番人気1着ロゴタイプなど、伏兵が前々で粘り込むケースはあるにはあるのですが、基本的には追われてからしっかりと伸びる馬が上位に入っています(以下参照)。
過去5年の3着以内馬15頭のうち10頭は上り3位以内をマーク。上り4位以下で好走した5頭のうち2頭はモーリスですし、基本的には追われてからしっかりと伸びる馬を狙うべきです。
ただ後方から大外一気というケースはあまりなくて、ある程度の位置で流れに乗れて、かつ直線に入ってからひと脚を使えるようなタイプが好走しやすいです。
3.ノーザンダンサーの血が必須
過去5年の安田記念の3着以内馬の父と母父を見ると、やたらノーザンダンサーの血を持った馬が好走しています(以下参照)。
過去5年の3着以内馬15頭のうち10頭はノーザンダンサーの血を持ってました。そもそも現代競馬はサンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合の馬が多いわけですが、それにしてもよく走っている印象。安田記念は淀みなく流れるので、瞬発力より持続力を補てんしてくれるノーザンダンサーの血が必須なのかもしれません。
安田記念2017の予想オッズ
人気 | 馬名 | 単勝オッズ |
---|---|---|
1 | イスラボニータ | 3.6 |
2 | アンビシャス | 4.2 |
3 | ステファノス | 4.7 |
4 | エアスピネル | 8.0 |
5 | グレーターロンドン | 10.7 |
6 | ロゴタイプ | 13.0 |
7 | レッドファルクス | 13.2 |
8 | ブラックスピネル | 14.0 |
9 | ビューティーオンリー | 16.0 |
10 | サトノアラジン | 16.2 |
1番人気はイスラボニータでしょう。昨年の富士ステークス以降、マイルチャンピオンシップ2着を含むオール連対中。前哨戦のマイラーズカップでも新興勢力のエアスピネル、ブラックスピネルを封じ込めましたし、なにせ鞍上が乗りに乗ってるルメール騎手ですから1番人気は間違いなさそう。ただ馬キャラ的に勝ち切れない面があるので、単勝はそこまで被らず(連軸としては被りそう)3倍台後半と見ます。
2番人気は難しいですが、アンビシャスでしょうか。マイルは久しぶりになりますが、いかにも合いそうなタイプ。4歳のエアスピネル、ブラックスピネルが前哨戦のマイラーズカップでイスラボニータに負けた分、イスラボニータを負かすのは中距離から転戦してくるこの馬と見られそう。単勝は4倍台前半まで支持を集めそうです。
3番人気はステファノス。前述の理由からやはり中距離路線から転戦してくる本馬も人気を集めそう。同馬はそもそも14年富士ステークス勝ち馬ですし、舞台適性も照明済み。前走大阪杯で2着に好走していますし、アンビシャスとは差のない人気になりそう。単勝は5倍台前半と予想します。
以下、エアスピネル、グレーターロンドン、ロゴタイプ、レッドファルクス、ブラックスピネル、ビューティーオンリー、サトノアラジンと続きそうです。先週の日本ダービー以上にオッズは大混戦になりそうです。
安田記念2017のイチオシ馬は…
モーリス引退後、混沌としているマイル路線。今年はイスラボニータが主役になりそうですが、どうも押し出されての1番人気感が否めず、あまり勝つイメージが沸かないんですよね。安田記念を正攻法の競馬で押し切るのもモーリスくらい能力が抜けていないと難しいですし、勝つのはおそらく別の馬でしょう。
マイル路線が低レベルだとすれば、狙い目はやはり別路線組。普通に考えたらアンビシャス、ステファノスなのでしょうが、馬券的に面白いのは、
ビューティーオンリー
です。昨年の香港マイルでは
「本格化の雰囲気が漂うビューティーオンリーから。実際に近3走のレーティングは124→125→126で、1走ごとにパフォーマンスを上げている。前哨戦の香港ジョッキークラブマイルは前後半の800mが47.86-45.93という明らかなスローペースを差し切っており、着差以上に強い勝ちっぷりだった。」
と記して本命に推した馬。前哨戦のチャンピオンズマイルはコンテントメントに敗れましたが、
香港マイル 1分33秒4
チャンピオンズマイル 1分35秒3
の走破時計を見ても完全にペースに泣かされた一戦。時計が速く、追い比べになった香港マイルを勝ち上がっているので、日本への馬場適性、とりわけ時計が速い上に追い比べになる安田記念への適性は高いと見ていいでしょう。
さらに血統は父がダンチヒ~デインヒルのノーザンダンサー系で、母父はヘイロー系。安田記念はサンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合がよく走るわけですが、大きく括れば、ヘイロー系×ノーザンダンサー系ですし、血統的にもドンピシャといえそう。母系にはミスプロ系も入っており、日本の軽い馬場にいかにも適性がありそうです。
管理するのは名門・クルーズ厩舎。安田記念にはたびたび参戦しており、05年3着サイレントウィッチネス、06年1着ブリッシュラックを送り出しています。
近年の安田記念は香港馬が大苦戦しているので、同馬は実績の割りに過小評価されそう。実力と人気のバランスを考えると絶対に抑えておきたい1頭です。あまりにも舐められるなら◎ビュティーオンリーでいくかもしれません。
以上、安田記念2017の予想考察でした。