東京記念2021(大井)の予想です。

東京記念2021の出走馬は、パストーソ、フィアットルクス、トーセンブル、サトノプライム、フレッチャビアンカ、マンガンなど16頭が出走。大井競馬場2400mで行われるSI戦。このレースは勝負度C(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★★)を予定しています。個人的にダート長距離戦は好きですが、ここは馬券的にも楽しみです。

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東京記念2021の予想と見解です

東京記念は昭和39年に開催された東京オリンピックを記念して作られた重賞競走。

第1回から一貫して大井2400mを舞台に施行されており、名物長距離重賞として定着している。

特殊な条件であるゆえ、長距離適性が非常に重要になり、過去の歴史を振り返っても、ウエノマルクン、ルースリンド、マズルブラスト、サブノクロヒョウなど、リピーターが多い。

今年の出走馬で大井の長距離重賞で好走歴があるのは、

トーセンブル(21年金盃2着)
サブノクロヒョウ(17年東京記念1着)
スギノグローアップ(19年東京記念3着)
ストライクイーグル(19年東京記念1着)
マンガン(21年金盃1着)

の5頭。

果たして今年もリピーターが生まれるのか、それとも長距離重賞実績こそなくてもこの条件で飛躍する馬が出てくるのか。早速、予想にいきましょう。本命は紙面上では無印も…

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チェスナットコートの一撃があっていい

JRA時代には日経賞2着、天皇賞(春)5着などがあり、メルボルンカップにも出走した馬。海外遠征後は萎んだかのように別馬に変わってしまい、南関東転入後も冴えない走りが続いていたが、さすが小久保再生工場と言うか、ここに来てパフォーマンスが上昇。直近3走は追えば追うだけ伸びるようなイメージで、元々の長距離適性を考えても、今回はさらなる走りを披露してくれるのではないか。2走前の中原オープンでは内を上手く捌いたフレッチャビアンカに対し、本馬は大外ぶん回しで0.3秒差。当時の走りを基準に考えても、ここは楽しみが大いにある。

相手にはフレッチャビアンカを狙う

岩手でメキメキと力をつけ、ダービーグランプリではティーズダンクに完勝している馬。昨年末の桐花賞3着後、船橋に移籍し、中原オープンで南関東初勝利をマーク。前走東京記念トライアルでは2着に敗れたものの、外枠ながら器用な立ち回りを見せ、確かな長距離適性を示した一戦だった。スタミナがありながら、キンシャサノキセキ産駒らしいレースセンスがあり、コーナーをくるくると回る長距離戦ではレースを優位に進められるタイプ。サトノプライムは大味な競馬しかできず、まだ不安が残るので、フルゲートの長距離戦なら本馬の方に分があるだろう。鞍上の意のままに動けるタイプで、御神本騎手とも手が合いそうだ。

3番手は長距離専用機・トーセンブル

2歳時からお気に入りの馬で、レースセンスの高さと堅実な末脚から長距離の個性派として成長。これまで大井の長距離戦(2400or2600m)は、

21年金盃6番人気2着
20年金盃トライアル2番人気2着
20年東京記念4番人気9着
20年東京記念トライアル3番人気2着
20年金盃7番人気3着
19年金盃トライアル4番人気1着
18年金盃トライアル7番人気3着

とほぼ毎回、人気以上の走りを見せて馬券に加わっており、この条件ならまず大崩れしないと考えていいだろう。あとは過去に一度しか騎乗経験がない石崎駿騎手がどう乗るかだろう。

フィアットルクスはJRAで未勝利に終わったが、大井に移籍してからは水を得たような活躍を見せている馬。前走大井記念では勝ち馬ミューチャリーに突き放されてしまったが、3着タービランス以下には完勝しており、負けた相手が悪かっただけだろう。メンバーレベルだけで言えば、大井記念の方が高かったので、ここはこの馬の力を発揮できれば、自ずと上位争いに加わってくるのではないか。不安は距離延長だけ。

サトノプライムは南関東3戦目の東京記念トライアルでようやく実を結んで初勝利。スタミナ豊富なタイプで、今回も有力馬の1頭に間違いないものの、勝負どころでズブさを見せたり、決して器用なタイプではないので、頭数増でペースが落ち着いてしまうと、不発に終わるリスクはある。

マンガンは前走金盃が9馬身差の圧勝劇も、今回は当時以来、約7ヶ月ぶりの実戦。紙面を読んでも「速いタイムの本数が全然足りていない」ようなので、期待より不安の方が先行してしまう。人気を考えても、相手候補の1頭に留めておくのが正解だろう。

パストーソは前走黒潮盃で本命に推した馬。2走前の夕凪賞では同開催の古馬オープン・ジュライ賞でキングガンズラングがマークした時計を上回っており、古馬のオープン馬相手でもヒケを取らないと見ているが、600mの距離延長(+初めてのコーナー6回のコース)、古馬初対戦でもあるので、追いかけるのは得策ではないだろう。

最後にエメリミット。東京ダービー勝ち後、伸び悩んでおり、近2走も相手関係を考えるとあまり評価できないものの、外からスムーズな先行策が叶い、前残りの展開になれば、出番があってもいいか。

東京記念2021の印

◎⑩チェスナットコート
〇⑪フレッチャビアンカ
▲⑤トーセンブル
△④フィアットルクス
△⑨サトノプライム
△⑯マンガン
×③パストーソ
×⑫エメリミット

1番ジョーグランス…鞍上が内枠マイスターの森騎手で、森騎手ー小久保厩舎というラインも怖いが、2走前の川崎2000mで行われた中原オープンではフレッチャビアンカに完敗。SIではさすがに荷が重いのでは。

2番ホーリーブレイズ…昨年の東京記念トライアルでは度肝を抜く大差勝ちを見せるも、その後にパタッと走らなくなってしまった。どうも気持ちが噛み合っておらず、復活は難しいのでは。

6番ストラトフォード…大崩れなく走っているものの、2走前の東京記念トライアルではサトノプライム、フレッチャビアンカに先着を許し、前走サマーナイト賞ではセイヴァリアントに敗戦。このメンバーでは力不足なのでは。

7番サブノクロヒョウ…17年東京記念勝ち馬で、昨年の同レースでも2着に好走しているが、近走を見る限り、衰えが顕著で…

8番ドーヴァー…南関東に移籍してから条件問わず、全く通用していない。他地区に移籍しない限り、上位争いは難しい。

13番スギノグローアップ…レースセンスが高く、長距離実績はあるものの、年齢の影響かパフォーマンスが落ちているのが実情。2走前の六甲盃ではトーセンブル、ホーリーブレイズに完敗しているので、このメンバーで通用するイメージが湧かない。

14番ストライクイーグル…実績上位も、近走はホーリーブレイズ同様に精神的な問題か走る気力が感じられず。今年の金盃11着を見ても、厳しいレースになるのでは。

15番セイヴァリアント…前走サマーナイト賞は鮮やかな差し切り勝ちも、今回は相手がグッと強化。大井のSIはJRA2勝馬が通用するレースではない。

東京記念2021の買い目

◎チェスナットコートは想定通り人気が全くありませんが、2走前の中原オープンで「距離ロスがあって脚を余しながらも勝ち馬フレッチャビアンカ(東京記念で上位人気に推されている1頭)から0.3秒差まで追い上げた」という事実だけでも、ここは十分に狙えるのではないでしょうか。3走前から速い脚はなくてもどこまでも伸びていきそうな雰囲気があるので、ペースアップするであろう2周目向上面からのロングスパートに期待です。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇▲△(フィアットルクス)ー〇▲△△△××(15点)

馬連:◎ー〇▲△(フィアットルクス)(3点)

馬単:◎→〇▲△(フィアットルクス)(3点)

馬券はまず3連複で1列目にチェスナットコート、2列目にフレッチャビアンカ、トーセンブル、フィアットルクス、3列目に印を打った馬へ(ワイド3点でもOK)。本線はパストーソまで。あとは馬連、馬単を押さえる。

東京記念2021の予想でした。