2017年11月7日(火)、オーストラリアのフレミントン競馬場で開催されたメルボルンカップを観戦してきました。
凱旋門賞、ドバイミーティング、香港国際競走。
日本人にとってはこの3大イベントが最も馴染みがあるかもしれませんが、メルボルンカップは世界的に見れば、それらに負けないくらいのインパクトがあります。
特にオーストラリアにおいてメルボルンカップは1つのレースの枠組みを超えた文化的なイベントといってもいいほど。「The Race That Stops The Nation(国を止めるレース)」の異名を持ち、レースが行われる瞬間は多くのオーストラリア国民がレースの行方を見守ります。
同レースが開催される日(毎年、11月の第一火曜日に開催)はメルボルンカップデーと称し、メルボルン州周辺はなんと祝日!世界的に競馬で祝日になるのはメルボルンカップだけみたいです。
私自身、メルボルンカップはいつか現地で観戦したいと思っていたレースの1つ。2017年、念願かなって観戦してきたので、これからメルボルンカップを観戦しに行く方のために事前に知っておきたい6つのことをまとめました。
目次
メルボルンカップ開催日の入場料は約7000円!
(フレミントン競馬場のゴール板前。オシャレ!)
オーストラリアの競馬場は大きなレースが開催されるかどうかで料金が変わってきます。
メルボルンカップ当日の入場料は、80.55オーストラリアドル。日本円に換算すると、約7000円。日本ではちょっと考えられないですよね(笑)。指定席込みではなく、あくまでも競馬場に入場するための料金です。
これだけ料金が高いのは、メルボルンカップがオーストラリア人にとってスポーツやショー的な要素が強いからでしょう。野球やサッカーを観戦しに行くノリに近いのだと思います。
入場料は事前にインターネットで購入できます(2018年のメルボルンカップの入場料は開催日の約8週間前に発売されるようです)。実物の入場券も事前に郵送できたかと思いますが、私はスイスのサンモリッツに行った時、日本に忘れて行ってしまったことがあったので、QRコードの入場券にしました。QRコードであれば、忘れることがないですからね(笑)。当日の入場門はとても混雑するので事前に購入しておくのがベターです。
グループならシート持参で一般席、少人数なら指定席がオススメ!
日本と同じで観戦方法は2つです。
一般席で見るか、指定席を取るか。
一般席(といっても無料の一般席は少なかった)なら入場料のみで入れますが、指定席だと追加の料金が必要になります。
初めて行く競馬場だとなおさら悩むかと思いますが、実際に行ってみた思ったのはグループならシート持参で一般席、少人数なら指定席がいいでしょう。
オーストラリアの競馬場はどこもそうですが、レースが行われるコースに近い部分は芝生になっており、そこにシートを敷いて観戦するのが一般的。多くの人がビール、ワイン、シャンパンなどを持参してピクニック形式で観戦していました。大人数だと指定席は逆に話しづらいですし、芝生部分にシートを敷いてワイワイやるのがいいでしょう。
(芝生にシートを広げての観戦が主流)
少人数の場合は指定席を取るのがオススメ。一般席にいると寂しくなります(←私)。
ただ複数人でもレースをじっくりと観戦したいのであれば、指定席を取っても良さそう。メルボルンカップ当日は本当に人が多く、レースを近くで見ることがとても難しかったです(日本のG1観戦に近い混雑具合)。特にメルボルンカップの発走前はほとんど身動きが取れないほど。私はまた一人で行く時があれば、指定席を必ず取ろうと思いました。
指定席は入場料同様に事前にインターネットで購入可能。日本の競馬場と同じように指定席にはいくつかのクラスがありました。
(指定席のグランドスタンド)
ドレスコードはあるのか、ないのか
(スーツ、ドレスを着ている人が多い)
ドレスコードはあるのか、ないのか。
日本から観戦に訪れる人にとってはそれが一番知りたいことかもしれません。
結論からいうと、ドレスコードはありません。
ただオーストラリア人はほとんど男性ならスーツ、ジャケットにネクタイ着用、女性ならドレスを着ています。ラフな格好でも入場はできますが、短パンにTシャツみたいな人はほとんど見かけませんでした。
日本からスーツを持っていくのは大変ですが、メルボルンカップは南半球で最大の競馬の祭典。現地のオーストラリア人はほとんどオシャレをして競馬場に行きますし、郷に入れば郷に従えではないですが、男性ならスーツにネクタイ、女性ならドレスを着て行くことをオススメします。
(私もスーツ持参で観戦。向こうでかなり太りましたね笑。銅像はメルボルンカップ3連覇の偉業を達成したマカイビーディーヴァです。)
当日の開門時間、番組は?
(フレミントン駅を降りて競馬場に入ったところ)
2017年11月7日(火)、メルボルンカップデーの開門時間は10時でした。
ちなみに当日の番組表は以下の通りです。
1レース(11:00):1000m・G3
2レース(11:40):1700m
3レース(12:15):1400m
4レース(12:50):2800m
5レース(13:25):1000m
6レース(14:00):1400m
7レース(15:00):メルボルンカップ(3200m)
8レース(16:05):1800m
9レース(16:45):1200m
10レース(17:20):1400m・G3
1レースの発走は11時。レース間隔はだいたい35~40分でした。
ただメルボルンカップの前後には1時間の間隔があります。これはレース前にパドックで騎手紹介、レース後に表彰式が行われるからだと思います。
必見!メルボルンカップ前に行われる騎手紹介!
(メルボルンカップの騎手紹介。世界の一流騎手が勢ぞろい!)
メルボルンカップの前のレースが終わった後、パドックにてメルボルンカップに出場する騎手紹介が行われていました。
メルボルンカップはオーストラリア勢だけではなく、海外勢(特に欧州勢)からの参戦も目立つレース。そのため騎手も非常に豪華で、2017年はデットーリ、ペリエ、スペンサー、ボウマン、パートン、ベリーなどの騎手が騎乗(モレイラ騎手もいたのですが、当日の落馬でメルボルンカップには騎乗できず)。世界の一流騎手を目の前で見ることができるチャンスなので、パドックでの騎手紹介はぜひ見ておきたいところです。
(目の前をフランキー・デットーリが!)
余談ですが、騎手紹介を待っている間、メルボルンカップのスポンサー・エミレーツ航空からパドックの前のほうにいる人たちに帽子のプレゼントがありました。2018年以降もあるかは分かりませんが、欲しい人はパドックの前のほうに行ったほうがいいかもしれません。
(無料で貰ったスポンサー企業のエミレーツのキャップ)
前日はメルボルンカップパレードを見に行こう!
(パレードの様子。歴代優勝国の国旗?)
メルボルンカップ開催の前日、市内の中心部でメルボルンカップのパレードが行われます。メルボルンはメイン通りであれば、バスやトラムが頻繁に走っているのですが、その一部を通行止めにして行われます。
2017年のパレードの概要は以下の通りです。
日付:2017年11月6日(月)
時間:12時~14時
場所:スワンストンストリート(Swanston Street)とバークストリート(Bourke Street)の交差地点からフェデレーションスクエア(Federation Square)まで。下の地図で緑色の線の部分です。
さすが国を代表するイベントだけあって、パレードは平日にも関わらず、たくさんの人。私は到着したのがパレード開始10分後くらいだったのですが、パレードの最前列で見ることはできませんでした。かなり混み合いますので、パレード開始前には現地に着いておきたいですね。
なお上のパレード時間、開催場所は2017年のもの。2018年以降は変わるかもしれないので、ネットでチェックしてみてください。
メルボルンカップ2017を観戦して~オーストラリアの競馬とは~
(現地に行って改めてデルタブルース&岩田騎手の成し遂げた偉業に思いを馳せました)
冒頭にも書きましたが、メルボルンカップは数あるG1の中の1レースというより、特別なお祭り的なイベント。現地観戦に訪れている人たちを見ても馬券の勝ち/負けを超えて、この1年に一度のイベントを楽しんでいるようでした。
私はヨーロッパ、アジアと様々な国の競馬場に行っていますが、やはりアジアは馬券重視であり、欧州は観戦重視なスタイル。オーストラリアは基本的に観戦重視なのですが、馬券の種類が非常に豊富で、馬券的にも楽しめるのがいいところ。競馬場はもちろん、街のいたるところに日本でいうウインズのHUBがありますし(日本もそうですが、競馬場とHUBの客層の違いにビックリします笑)、いつどこでも何かしら賭けられます。時にオーストラリアのタスマニア島という田舎で日本のハイセイコー記念の馬券を買えたのにはビックリしました。
競馬場や馬そのものが好き人、馬券が好き人。そのどちらの需要を満たせるのがオーストラリア競馬、そしてメルボルンカップだと思いました。
もし2018年以降、行く人がいて何か聞きたいことがあれば、twitterで答えられる範囲でお答えいたします^^