川崎記念2020(川崎)の予想です。

川崎記念2020の出走馬は、JRAからケイティブレイブ、ミツバ、アナザートゥルース、デルマルーヴル、メイプルブラザー、チュウワウィザードが出走。地方勢は、ヒカリオーソ(川崎)、ミューチャリー(船橋)、オールブラッシュ(大井)らが迎え撃ちます。川崎競馬場2100mで行われるJpnI戦。このレースは勝負度D(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

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川崎記念2020の予想と見解です

川崎記念の舞台である川崎2100mはリピーター色の強いコース。

例えば、前哨戦の報知オールスターカップでは、川崎記念に二度出走して17年1着、19年3着の実績を誇っていた◎オールブラッシュ(8番人気1着)が一変して鮮やかなマクりからの逃げ切り勝ち。

川崎記念の歴史を振り返っても、ホッコータルマエの3連覇、フリオーソの5年連続3着以内、今年でいえばケイティブレイブが2年連続連対中など、同じ馬が複数年に渡って好走するケースが非常に多い。

今年の出走馬は上位勢の能力が拮抗しているので、例年以上に川崎2100mへのコース適性が1つのポイントになりそうだ。

その上でもう1つ重要なのが展開面。

スタート後の隊列予想図は以下の通りだが、1周目のホームストレッチからオールブラッシュが再びのマクりに出る可能性が高く、中盤でペースが緩むことはなさそうだ。

◆川崎記念2020の隊列予想図

さらに1、2番人気濃厚なチュウワウィザード、ケイティブレイブはともに正攻法の競馬。前者はチャンピオンズカップで仕掛け遅れ→川田騎手への乗り替わりなので、先週のアメリカジョッキークラブカップのブラストワンピースよろしく番手から抜け出す川田騎手の十八番の騎乗に徹するだろう。

ケイティブレイブは森騎手なので、内、前で我慢という可能性もあるが、外から被されるのを嫌って「できれば逃げたい。早めに動きたい。」という気持ちはありそう。後続勢もその2頭を目標に仕掛けるので、スパート位置を必然的に早くなりそうで(馬場傾向もそれを後押しするだろう)、最後はまさにバテ比べ、スタミナ比べのレースになるのではないか。

もう一度、ポイントをまとめると、今年の川崎記念は

・リピーター色が強く、川崎2100mへの適性がカギ
・ペースが緩まず、消耗戦になる可能性が高い

の2点がポイントになりそう。

正直、難解なレースではあるが、ここはこの条件でこその馬を狙っていきたい。それでは予想にいきましょう。本命は…

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人気落ちが予想されるミツバの2連覇に期待したい

昨年の川崎記念ではケイティブレイブ、オールブラッシュに完勝している馬。川崎2100mへの適性が高いのは間違いなく(17年4着時は本格化前だった)、その上で昨年と同じくオールブラッシュが途中からマクリを打ち、ケイティブレイブが正攻法の競馬をすれば、再び本馬が力を出しやすいレースになるのではないか。

昨秋の2戦は南部杯6着→チャンピオンズカップ13着と奮わないが、スタミナ型の本馬にとって一番嫌なスピード重視の高速馬場で、結果が出なかったのは仕方がない。3走前の帝王賞では外々から早めに進出する非常にキツいレース運びで、4着に粘り込んでおり、すでに8歳だが、能力が衰えたとはいえないだろう。

2枠2番なら隣のケイティブレイブから1、2列目ほど後ろに収まるはずで、あとは2周目向上面からじわじわと進出する昨年のイメージで乗ってくれれば、直線で人気馬と追い比べに持ち込み、再びの差し切りがあっても驚けないのではないか。和田騎手は地方ダートグレードではJRA以上に強気に乗る印象があるので、本馬のスタミナ、勝負根性をすべて出し尽くしてくれるはずだ。

相手はチュウワウィザードが堅実駆けだろう

前走チャンピオンズカップはレース回顧で「インティの直後で運びたかったが、クリソライトに前に入られてしまい、中団の内という嫌なポジションに。案の定、直線入り口では前にスペースがなく、外に切り返すロスが生じてしまった。1~2馬身はロスがあり、最後の伸び脚を見ても、スムーズなら勝ち負けに加わっていただろう。」と書いた通り。大一番で勝負に出ず、教育してしまうという福永騎手らしい騎乗で、敗因は西日でも馬の能力でもなく福永騎手の騎乗が100%だろう。今回は主戦の川田騎手に乗り替わり。やることは1つで、本馬の力を余すことなく発揮してくれるだろう。人気を分け合いそうなケイティブレイブに対し、レース運びがしやすいのも魅力だ。

3番手はケイティブレイブを見直す

前走東京大賞典は予想外の大敗だったが、序盤からまさかの乱ペースになり、前に行った馬がすべて止まるという特殊な展開だった(以下参照)。

◆昨年の東京大賞典の2コーナー

それでも負け過ぎといえば負け過ぎだが、大井の馬場はスタミナ切れするとパッタリと止まることがしばしばあり、着差自体はそこまで気にする必要はないのではないか。

川崎記念は18年1着、19年2着と2年連続で連対中。コース適性は疑いようがなく、1枠1番や同型が多いことを考えると、乗り難しさはあるが、鞍上が森騎手ということを考えると、その辺もしっかりと考慮した騎乗をしてくるだろう。前走の敗戦だけで評価を落とすのは禁物だ。

報知オールスターカップで本命に推したオールブラッシュも怖い。川崎2100mの舞台では、17年川崎記念1着、19年川崎記念3着、20年報知オールスターカップ1着と複勝率100%。スタートが遅い上に揉まれたらアウトというストライクゾーンが非常に狭い馬なので、1周目のホームストレッチでペースが落ち着きやすい川崎2100mならそこで一気に主導権を奪い、最後まで集中して走りやすいのだろう。大箱の大井コースを除けば、4コーナー先頭では【6.4.2.0】。自分の形さえ作れれば、簡単には失速しない。

ヒカリオーソも非常に不気味な1頭。前走報知オールスターカップは休み明けで馬体重が+15キロとやや余裕残しに見えたが、勝ち馬オールブラッシュから0.1秒差の3着に好走。今回は叩き2走目でさらに上積みがありそうで、逆転も十分に考えられるだろう。報知オールスターカップの走破時計は非常に優秀で、オールブラッシュ同様に対JRA勢でもヒケを取らないはずだ。

アナザートゥルースは積極的な買い要素があるわけでもなく、かといって消し要素があるわけでもないという評価。道中の位置取りを考えると、本命に推したミツバと差はないはずで、本馬にも重い印を打つべきかもしれないが、川崎記念で差しー差しの決着は基本的に考えられず、馬自身も詰めの甘い面があるので、相手評価に留めたい。

最後にデルマルーヴル。全日本2歳優駿2着、名古屋グランプリ1着などの走りを見る限り、トリッキーな川崎2100mへの対応力はありそうだが、勝負どころで反応がやや鈍くなる点、川崎への騎乗経験が全くないマーフィー騎手が少し不安。馬自身にやや繊細な面もあり、マーフィー騎手のキャラを考えても、相性抜群のコンビという気があまりしない(浦和記念ではコンビを組んで1番人気4着)。

川崎記念2020の印

◎②ミツバ
○⑫チュウワウィザード<堅軸>
▲①ケイティブレイブ
△⑧オールブラッシュ
△⑨ヒカリオーソ
△③アナザートゥルース
×④デルマルーヴル

5番キタノイットウセイ…地元のA2、A3でも歯が立たない現状。ここは参加するだけだろう。

6番コウエイワンマン…3走前の名古屋グランプリでは勝ち馬デルマルーヴルから5.4秒も離されての10着。ダートグレードで通用するレベルではない。

7番モズオトコマエ…スタミナ豊富で長距離戦は合うが、いかんせん相手が強い。南関東勢3頭のうち1頭でも先着できれば立派では。

10番メイプルブラザー…3走前のシリウスステークスではハンデ戦ながら11着に敗退。ダートグレードでは荷が重いのでは。

11番ミューチャリー…前走スターバーストカップは相手関係を考えると、地味なパフォーマンスで、ひと夏を越しての成長があまり感じられなかった。本質的に大井コース向きでもあり、JRAの一級線が相手では苦戦するのでは。

川崎記念2020の買い目

ここは想定通り人気を落としている昨年の覇者◎ミツバと堅実駆けと見ている○チュウワウィザードの2頭軸で勝負します。不良で時計がかかっていますし、消耗戦になれば、ミツバにも好走のチャンスは十分にあるでしょう。

【参考買い目】

3連複:◎ー○ー▲△△△×(5点)

3連複でミツバ、チュウワウィザードから印を打った馬へ流したい(ワイド1点でもOK)。3列目はあまり強弱をつけず、満遍なく買う予定です。

3連単:◎○→◎○→▲△△△×(10点)

3連単:○→▲△△△×→◎(5点)

3連単を絞って買うとすれば、ミツバ、チュウワウィザードのワンツーで決まり、3着に印を打った馬が入る組み合わせでしょうか。あとはチュウワウィザードが勝ち、ミツバが3着のパターンも少し押さえておきたいですね。

川崎記念2020の予想でした。