鎌倉記念2017(川崎)の予想です。

鎌倉記念2017の出走馬は、他地区からモリノラスボス、マッドドッグ、ダモンデ、ユニバーサルライト(以上、北海道)が出走。地方勢は、ポッドジゼル、シェーンリート、ゴールドパテック、リコーワルサーらが迎え撃ちます。川崎競馬場1500mで行われるSIII戦。このレースは、勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。心情的には勝負度Bにしたいのですが、相手が絞り切れないので勝負度Cにしておきます。

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月曜日の南部杯はtwitterにも書きましたが、本当に悔しいレースでした。結果は…

1着◎コパノリッキー(1番人気)
2着△ノボバカラ(7番人気)
3着△キングズガード(5番人気)

なぜこれだけ妙味のあるノボバカラとの2頭軸を買えなかったのか。そもそもコパノリッキーの推奨理由は

本命はコパノリッキーで鉄板だろう。

盛岡では14年JBCクラシック、16年南部杯を2戦ともにレコード勝ち。昨年の南部杯では同レース2連覇中のベストウォーリアを下しており、同コースで本馬の右に出る馬はいない。メンバーを見渡すと逃げ、先行勢が手薄で、いかにも展開が向きそう。じわっと運べる外枠を引き当て、ゲートを決めて2、3番手で運べれば、90%くらいの確率で勝てるのではないか。

でコース適性に加えて、逃げ、先行勢が手薄というのが大きな理由の1つ。

それにも関わらず、前に行けると見込んでいたノボバカラを強気に買えなかったのは本当に自分に腹が立ちました。そもそも普段から逃げ、先行勢をよく決め打ちしていて、その美味しさ、破壊力を十分に理解していながら、ここ一番で出来なかったことが本当に悔やまれます。◎ララベル@レディスプレリュードみたいに攻めて結果4着なら仕方ないし、予想の方向性としては間違っていなかったと思えるのですが、南部杯は本当に取れたレースだと思うのでもっと熟考に熟考を重ねるべきでした。

ということで鎌倉記念!

過去に終わったことをただ悔いても仕方がないので、同じミスをしないように1戦1戦のレースを予想していきましょう。鎌倉記念は熟考に熟考を重ねたので当たっても外れても後悔はありません。ここは展開決め撃ちではないですが、北海道勢と南関東勢の能力比較がカギを握るレース。気合入れて書きましたのでぜひご一読くださいませ。

鎌倉記念2017の予想と見解です

鎌倉記念は地方全国交流だが、実際に参戦してくるのはほとんど北海道勢で、北海道勢vs南関東勢という図式になるレース。

過去5年を振り返ると、北海道勢が2勝(13年ニシノデンジャラス、16年ストーンリバー)、地元勢が3勝。ただ14年オウマタイムは北海道で4戦を走って南関東に移籍したパターンなので、実質的には北海道勢が3勝と見ていいだろう。

ご存知の通り、北海道の2歳戦は地方で最もレベルが高く、ダートグレードでJRAとも互角に渡り合う馬が出てくるほど。いくら長距離輸送、初コース、初距離などの壁があるとはいえ、北海道勢のポテンシャルが違ったというレースになりやすい。

ただ過去の傾向から北海道勢で上位独占という結果に終わることはなく、南関東勢の取捨もまた大事なポイント。そして今年は南関東勢の中で大いに買いたい馬が1頭いる。それでは予想にいきましょう。本命は…

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リコーワルサー

北海道勢と南関東勢では北海道勢のほうがレベルが高いが、南関東勢の中の比較でいえば、大井、船橋>川崎、浦和。特に2歳戦はその傾向が強く、船橋、大井のレースで負けた馬が浦和、川崎に遠征して巻き返すパターンは非常に多い。実際、鎌倉記念においても前走船橋、大井で走った馬の活躍が明らかに目立っている(以下参照)。

16年2着ゴーフューチャー(前走レイクサイドスター特別1着・船橋
15年3着ワイヤトゥワイヤー(前走ゴールドジュニア―7着・大井
14年1着オウマタイム(前走2歳140万1着・大井
14年2着クールテゾーロ(前走はやぶさ特別1着・大井
12年1着インサイドザパーク(前走シーサイドアイドル特別2着・船橋

前走船橋、大井組がほぼ毎年、3着以内に好走。そしてオウマタイム以外の馬はすべて船橋1500~1600mのオープン特別で3着以内の実績があり、今年この条件に合致するのはリコーワルサーしかいない。

データはあくまでも手前味噌に過ぎない。むしろこの馬を評価したのは前走のレースぶりとレースレベル。まずレースぶりは向上面から前が塞がってしまい、たびたびブレーキをかける不利。直線に入ってからも前が塞がって大外に進路を変更するロスがあり、レースに全くならなかった。それでも3着まで追い上げたのはポテンシャルの高さゆえ。スムーズに運べていれば、勝ち負けしていただろう。

しかも平和賞トライアルのサプライズパワーメモリアルは出走馬が次走で巻き返すケースが多く、ハイレベルレースだったと判断していい(以下参照)。

2着ドンビー→次走トーシンブリザード・メモリアル1着
5着ムービングスエルテ→次走2歳二・1着
7着アヴァレソー→次走新星特別3着
10着ダイバエミュー→次走2歳二・1着
13着レインボーミリアン→次走ポートサイドアイドル特別2着

このレースで内容が最も濃かったリコーワルサーが弱いわけはない。脚質的に位置取りは後ろになりそうだが、快速ダモンデがいることでレースの流れは引き締まりそう。ハイペースの消耗戦になれば、直線は本馬の末脚がさく裂するはずだ。

ただ相手が難しい。今年の道営勢には昨年のストーンリバーのような明らかに能力上位と思える馬がいない。それでも毎年、道営勢が好走するレースなので、2列目は素直に道営勢から選ぶべきか。

2番手はマッドドッグにした

前走ウィナーズチャレンジでは重賞2勝のサザンヴィグラスを下しての勝利。ただサザンヴィグラスは明らかに鞍上・五十嵐騎手の騎乗ミスで、内容的にはサザンヴィグラス>マッドドッグだった。それでも1700mのオープン特別を勝ち切ったのは素直に評価していいか。父は川崎1500mでやたら走るパイロ産駒。2年前に同レースを制したポッドガイも同産駒だった。鞍上も真島騎手なら申し分ないだろう。

3番手はダモンデに期待

戦ってきた相手を考えれば、道営勢の能力上位はこの馬と見ていいか。3走前はフローラルカップ3着フォローユアハートの2着、2走前はイノセントカップ2着ミスターバッハの2着と重賞でも上位争いしている馬と差のない走り。前走イノセントカップは1200mなのに後続を引き離す大逃げ。さすがにあそこまで飛ばせば、失速して当然でむしろ5着に粘ったことを評価できるか。焦点は距離延長に尽きるが、ノボバカラのように逃げて抑え込むのが上手い吉原騎手なら距離を持たせてきそうだ。

ユニバーサルライトはイノセントカップでダモンデに先着しての4着。内容的にはダモンデ>ユニバーサルライトだったが、キャリアはこちらのほうが浅く、まだ勝負付けが済んだとはいえないか。クアトロ騎手はフランス出身ながら位置を取りに行くタイプなので、ダモンデの直後をキープしてくるだろう(ただダモンデとは同じ田中淳司厩舎なので無理に競いかけないはず)。

デビュー以来、連対率100%のモリノラスボスは評価が難しい。前走は重賞のジュニアグランプリを制しているが、芝のレースで全くの参考外。門別で走った4戦はいずれもレースレベルが低く、走破時計もいまひとつ。距離延長で上積みがあるかもしれないが、人気を考えるとやや疑ってみたくなる。

南関東でリコーワルサーの次に買いたいのはシェーンリート。戦績的に売れるのは間違いないが、クロスケ以外に負けておらず、普通に能力上位と見てよさそう。船橋、大井よりレベルの低い浦和でも小久保厩舎なら話は別。鞍上も復帰後、さすがの騎乗を見せている御神本騎手なら心強い。

基本的にはここまでの争いと見ているが、前崩れになれば、ゴールドパテック、ウラルハーモニーの台頭まで考えていたほうがいいか。

ゴールドパテックは前走若武者賞が展開ドハマしての差し切り勝ち。ただ他馬より斤量が1キロ重かったこと、上りがダントツだったことを考えれば、そもそもの能力も上だったと判断していいか。鞍上の山崎騎手も乗れているイメージがある。

ウラルハーモニーは瀧川騎手に乗り替わって後方ポツンのイチかバチかの待機策が濃厚。twitterで本人が書いているように、馬とのリズム重視の後方ポツンが大好きなようで、それでも腕があるだけに常識では考えられない追い込みを決めてくるのが怖いところ。シベリアンホーク×メジロマックイーンという血統もワケの分からない末脚をさく裂しそうで怖い。

鎌倉記念2017の印

◎⑫リコーワルサー
○⑥マッドドッグ
▲⑨ダモンデ
△⑩ユニバーサルライト
△⑤モリノラスボス
△⑪シェーンリート
×⑦ゴールドパテック
×⑧ウラルハーモニー

鎌倉記念2017の予想ファイル

鎌倉記念2017の買い目

オッズを見て意外だったのはダモンデ、ユニバーサルライトの道営勢が人気を集めていないこと。確かに距離延長で未知な面はありますが、能力的に普通に走ってきていいと思うんですけどね。あとセイヴェルビット、ポッドジゼルは戦績的に売れていますが、前走のレースレベルはpdfファイルのほうに書いた通り、かなり微妙。セイヴェルビットは赤岡騎手だけに切るのは怖さがありますが、この2頭は思い切って消したいと思います。それでは参考買い目にいきましょう。

【本線】
3連複:12-5、6、9、10-5、6、7、8、9、10、11(18点)

3連複で1列目にリコーワルサー、2列目に道営勢4頭、3列目に印を打った組み合わせ。あまり強弱をつけないつもりですが、2列目はマッドドッグ絡みを少し厚めに買う予定です。

【押さえ】
馬連:12-5、6、7、8、9、10、11(7点)

馬連でリコーワルサーから印を打った組み合わせ。本線は道営勢です。こちらは3連複の3着ヒモ抜けの時のための押さえ的な意味合いで買うつもりです。

【ボーナス】
ボーナスは3連複の重ね買いがボーナス的な意味合いで買う予定です。3連単を買うなら1着は道営勢で固定、リコーワルサーは脚質的に2、3着付けのほうがいい気がします。

以上、鎌倉記念2017の予想でした。