(@h_r_p_studio さんの写真。)
ジャパンカップ2016の予想です。
ジャパンカップ2016の出走馬は、キタサンブラック、ゴールドアクター、リアルスティール、ディーマジェスティなど17頭。東京競馬場芝2400mで行われるG1戦です。
先週のマイルチャンピオンシップは◎ディサイファが無念の結果に。土曜日の京都2歳ステークスも◎ワンダープチュックが4着と悔しい結果だったので、そろそろ重賞でドカンと当てたいところ。ジャパンカップは馬場がどうなるかにすべてがかかっている気がします。
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予想と見解です
今年のジャパンカップのカギは天気だろう。前日時点で日曜日の降水確率は80%。おそらく道悪は避けられず、馬場は最終週でかなりタフな状態だが、より一層タフな状態で行われそうだ。
何度か書いているが、最近の東京芝は道悪になると外差し決着が顕著。たとえば今年、稍重以上で行われた芝重賞の結果を振り返ると、
◆共同通信杯
◆ダイヤモンドS
◆毎日王冠
◆サウジアラビアRC
◆東京スポーツ杯2歳S
内を通った馬はパッタリと止まり、外に持ち出した馬がじわじわと伸びてくる…というレースが繰り返されている。
典型的なのは4回東京開催の開幕週に稍重で行われた毎日王冠。直線で大外に持ち出したルージュバックとアンビシャスのワンツーフィニッシュ。3着には後方ポツンだったヒストリカルが入った。
今年、稍重以上で行われた芝重賞の脚質・上り別成績を見ても、
と【速い上りを使えるかどうかがすべて】といってよく(ただ道悪なので瞬発力はあまり求められない)、特に上り2位以内の馬は【5.4.2.0】(勝率45.5%、連対率81.8%、複勝率100%、単回収率371%、複回収率312%)と複勝率100%。もう外を回って上り2位以内を繰り出せそうな馬を探せばいいのではないか。
立ち回り型で内枠に入ったキタサンブラック、ゴールドアクターが人気を集めるなら、最近の東京芝の道悪の傾向通り、真逆のタイプを狙い撃ちしてみたい。
本命はレインボーライン
春の時点では低レベルなマイル路線でも目立つ存在ではなかったが、ひと夏を越して馬が急激に成長。改めて始動戦となった札幌記念のメンバーを振り返ってみると、
1着ネオリアリズム(マイルCS3着)
2着モーリス(天皇賞・秋1着)
3着レインボーライン(菊花賞2着)
4着ヌーヴォーレコルト(米国G3・1着)
という面々。それも外から追い込んできたのはモーリスと本馬だけで、負けて強しといえるパフォーマンスだった。菊花賞は終始外々を回りながら2着に好走。上りはサトノダイヤモンドのほうが0.1秒だけ速かったものの、本馬のほうが距離ロスがあり、実質的な上り1位は本馬と見ていいだろう。
血統を改めて見ると、母父がフレンチデピュティ。このフレンチデピュティの血は、サウンドトゥルー、エイシンデピュティ、ショウナンパンドラ、マイネルホウオウなど、使われながら力をつけてくるタイプが非常に多く、一度スイッチが入るとG1まで一気に上り詰めるのが特徴。本馬に関してもここ2走の走りを見る限り、「スイッチが入った」状態と見ていいのではないか。
道悪になるとすれば、枠順はむしろプラス。ルメール騎手も東京芝の外枠ではバカみたいに馬券になるので、鞍上も大きな強みだろう。正直、アタマで来るイメージは沸かないものの、道悪で外差し馬場になれば、直線で堅実に伸びてくる姿が目に浮かぶ。なんだかんだ地味で人気になりにくいタイプなのも魅力で、妙味を考えても本馬の激走に期待したい。
相手はシュヴァルグラン
常識的に大外枠は不利になりそうだが、道悪になればむしろプラスに働く可能性がありそう。天皇賞(春)では勝ち馬キタサンブラックから0.2秒差の3着に好走しており、このメンバーに入ってもヒケを取らないだろう。レインボーラインが外から伸びてくる展開を前提に考えるなら、似たような競馬になりそうな本馬も上位に評価しておきたい。
3番手はディーマジェスティ
本命に推すか迷ったが、鞍上が早めに動き出しそうな分、評価を下げた。ただポテンシャル勝負になった皐月賞でマカヒキ、サトノダイヤモンドを下しており、能力は世代トップレベル。道悪でタフな馬場になれば、じわじわと伸びてくる本馬の良さが存分に発揮されそうだ。
ナイトフラワーは昨年に続いて8枠を引いてしまったが、前述の通り道悪になれば、8枠がマイナスになることはなさそう。昨年のジャパンカップは11着に終わったとはいえ、全く競馬になっておらず、それでいながら勝ち馬ショウナンパンドラから0.5秒差ならむしろ日本競馬への適性は高いと見たほうがいい。鞍上のシュタルケ騎手は少し気になるものの(差し、追い込みがあまり上手くないので)、昨年の走りと人気のバランスを考えると、ぜひ抑えておきたい1頭だ。
リアルスティールは天皇賞(秋)で2着に敗れたとはいえ、勝ち馬が世界レベルのモーリス。3着ステファノスには0.2秒差をつけており、例年の天皇賞(秋)なら本馬が勝利していただろう。ドバイターフでは積極策を打ったムーア騎手なので、前に行き過ぎるのだけ心配だが、デムーロ騎手のほうが積極策を打つ可能性が高いので、位置取りは先行勢を見ながらの中団あたりに収まるか。まともに崩れたのは今年の安田記念だけで、外枠から流れに乗れれば、堅実に走ってきそうだ。
フェイムゲームは常識的に厳しいが、毎日王冠のヒストリカルのようなパターンを少し警戒。去勢明けだったアルゼンチン共和国杯でも大きく負けておらず、シュヴァルグランとはオッズほど差がないかもしれない。
同じような理由でトーセンバジルも不気味。常識的に買えないが、昨年のジャパンカップでは準オープンを勝ち上がったばかりのジャングルクルーズが4着に健闘しており、本馬の激走があっても驚けないか。現状のタフな外差し馬場はいかにも合いそうで、内を通った馬、先行した馬がすべて潰れれば、台頭の余地はあるかもしれない。
最後に厳しいと思うが、昨年のジャパンカップの内容は悪くなかったイラプトまで抑える。
ゴールドアクターとキタサンブラックは思い切って消し。この2頭はかなり似たようなタイプな上に枠順の並びから、ほとんど同じようなレース運びになるはずで、2頭セットで考えたほうが良さそう。枠なりに内を回されるなら、苦しい競馬になるのではないか。ここは凡走してもらって有馬記念で買いたい。
印はコチラ
◎⑭レインボーライン
○⑰シュヴァルグラン
▲⑨ディーマジェスティ
△⑮ナイトフラワー
△⑯リアルスティール
△⑪フェイムゲーム
×⑩トーセンバジル
×⑧イラプト
以上、ジャパンカップ2016の予想でした。