羽田盃2023の予想です。

羽田盃2023の出走馬は、リベイクフルシティ、トノパー、ミックファイア、ヒーローコール、サベージ、タイガーチャージら16頭。大井競馬場1800mで行われる3歳限定のSI戦です。このレースは勝負度D(自信度★★★☆☆ 妙味度★★☆☆☆)を予定しています。

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羽田盃2023の予想です

先週にアメリカで行われたケンタッキーダービーでは、地方から初めてマンダリンヒーローが挑戦。前哨戦のサンタアニタダービーで2着に入り、国内オッズでは6番人気に推されたが、地元馬の厚い壁に跳ね返されて12着に敗退。それでも生え抜きの地方所属馬が米国の地でG1を勝つ日もそう遠くないのでは?と思わせる挑戦だった。

今年の羽田盃はマンダリンヒーロー不在で行われる一戦も、雲取賞でマンダリンヒーローを下したヒーローコール、前哨戦の京浜盃を制したサベージ、JRAから移籍したトノパー、サグアロなどSIに相応しいメンバーが揃ったと言えそう。

予想のポイントは「断然人気が予想されるヒーローコールを信頼するか」、「最重要ステップレースの京浜盃からどう馬を拾うか」の2点だろう。ここは早速、予想に移りたい。本命は…

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ヒーローコールが順当に一冠目を制す

マンダリンヒーローを正攻法の競馬で下した雲取賞も評価できるが、それ以上に目を見張る走りだったのが前走伏竜ステークス。初めての中央競馬に加えて斤量57キロ、最内枠、不良馬場など不確定要素が多かったものの、後方からマクリ気味に上がっていって3着を確保。JRA勢のオープン馬が相手でも全くヒケを取らない走りを見せた。ホッコータルマエ産駒らしく使われながら上昇曲線を描いており、マンダリンヒーローが不在なら負けられない一戦だろう。前走伏竜ステークスでは最内枠で行き脚がつかずも、本来はスタートセンスが良く、ここは正攻法の競馬で押し切るのではないか。

相手は人気でもサベージを信頼したい

前走京浜盃では4番人気の伏兵だったが、外々を回りながら力でねじ伏せたような競馬で、着順通りに評価して良さそう。2走前のクラシックトライアルは休み明けだった上に極端なスローペースになってしまい、あの敗戦は度外視していいだろう。ディープスカイ産駒は自身がそうだったように3歳になってから力をつける傾向。本馬もここに来て一段とパワーアップしている面もあるのではないか。自分でレースを組み立てられないタイプも、ヒーローコールが前々で運べば、逃げ、先行勢は苦しくなるはずなので、展開面でも本馬の好走が期待できるだろう。

3番手はリベイクフルシティの巻き返しがありそう

前走京浜盃では1番ゲートを引くも向上面から大外を回りながら追い上げ、勝ち馬サベージから0.8秒差の4着に健闘。昨年のハイセイコー記念以来の実戦、ロスの多い競馬だったことを考えれば、本番に向けてメドの立つ走りだった。2歳時には大井1200mのゴールドジュニアを制しているが、父はサンライズホープ(22年みやこステークス勝ちなど)、プロミストウォリア(23年東海ステークス勝ちなど)、ライトウォーリア(22年勝島王冠勝ちなど)などの中距離馬を輩出しているマジェスティックウォリアー。距離はむしろ伸びた方がいいのではないか。

オピニオンリーダーは前走京浜盃が500mの距離延長で未知数だったものの、終いにしっかりと伸びて3着に好走。父は距離の融通が利きやすいシニスターミニスターなので、短距離から中距離までこなせるオールラウンダーなのだろう。今回はヒーローコールが逃げ、先行勢を潰し、2、3着に差し、追い込み勢が浮上してくる展開を想定しているので、追って味のある本馬にも馬券圏内のチャンスはありそうだ。

ブルマンリシェールは前走クラシックトライアルで馬場の真ん中から力強く伸びて差し切り勝ち。今回は相手が一段と強化されるものの、ヴァンセンヌ×ソングオブインドなら距離が伸びて良さそうで、1ハロンの距離延長でもう一段上の走りを見せれば、馬券圏内が見えてくるのではないか。2番ゲートから前走同様に直線で馬群の間を突きやすいだろう。

最後にトノパー。前走京浜盃は差し、追い込み勢が上位独占したことを考えれば、負けて強しの競馬。京浜盃だけのパフォーマンスだけで言えば、最も評価すべき存在も、今回は同型に強力なヒーローコールがいることで、前走以上に厳しい展開になりそう。血統的にそこまで距離が伸びていいタイプにも見えない。

羽田盃2023の印です

◎⑧ヒーローコール
〇⑨サベージ
▲③リベイクフルシティ
△⑦オピニオンリーダー
△②ブルマンリシェール
△⑤トノパー

1番オーマイグッネス…2歳時には門別でサンライズカップを勝利。門別時代の実績を考えると、もっと走っても良さそうだが、南関東に移籍後は花見月特別3着、クラウンカップ6着と低迷。SIでは荷が重いだろう。

4番ドラケン…2走前の若獅子特別ではブルマリンシェールを下すも、距離が伸びた前走クラシックトライアルでは逆転されて2着に敗退。距離が伸びていいタイプに見えず、距離がさらに伸びる今回はブルマリンシェールとの差はさらに広がりそう。

6番ミックファイア…デビュー3連勝中で底を見せていないが、まだ逃げたことしかない馬。今回は仮にハナ主張が叶っても外からヒーローコールが早めに押し上げてくるはずで、粘り込むのは至難の業なのでは。

10番タイガーチャージ…2歳時から重賞では4→5→4→5着と掲示板が精いっぱいの現状。成長力があまり感じられず、吉原騎手騎乗は不気味も、馬券圏内に加わるのは難しいか。

11番サグアロ…転入初戦の前走京浜盃では積極果敢に逃げ、勝ち馬サベージから0.9秒差の6着。展開を考えると評価できる走りも、今回は同型にヒーローコールがいるので、粘り込むのは難しいだろう。ヘニーヒューズ産駒らしくスピード優位のタイプ。距離がさらに伸びるのもマイナス。

12番サムタイムアゴー…デビューしてから浦和で3連勝を挙げるも、その後はクラスの壁にぶつかっている。苦戦必至だろう。

13番コルドゥアン…昨年のサンライズカップ6着以来の実戦。北海道での実績はタイガーチャージに劣っており、さすがに買えない。

14番ポリゴンウェイヴ…前走クラウンカップでは本命に推したが、コース替わりがプラスに働いた。今回は再び大井の外回りコース。同コースでの追い比べでは分が悪い。

15番ラーテル…前走は浦和の特別戦で2着。重賞初挑戦で苦戦必至だろう。

16番キングオブザナイル…JRAで未勝利を勝ち上がってから南関東に移籍し、移籍初戦のチューリップ特別を人気に応えて勝利。まだまだ上を目指せる素材も、SIではさすがに荷が重いだろう。距離延長、コース替わりともにマイナス。

羽田盃2023の買い目です

まず印を以下の通りに変更します。

◎⑧ヒーローコール
〇②ブルマンリシェール
▲⑤トノパー
△③リベイクフルシティ
△⑨サベージ
△⑦オピニオンリーダー
×⑭ポリゴンウェイヴ
×⑪サグアロ

今開催から本日までの大井競馬を見ると、直線では外が伸びづらく、かといってラチ沿い有利というわけではありませんが、馬場の二、三分どころを通った馬が好走しやすい傾向。対抗に推していたサベージは脚質と人気を考えると、積極的に買うべきではないと判断し、評価を落としました。

一方で評価を挙げたのはブルマリンシェール。2走前まで出遅れ連発しているので、前走クラシックトライアルのようにゲートをすんなりと出てくれるかはギャンブルですが、馬群を割れる強みがあり、中団で立ち回る形ならハイペースの消耗戦で浮上の余地ありと見ます。後ろより内、前優勢になる可能性が高そうなので、外枠でも前に行けるポリゴンウェイヴ、サグアロも押さえます。

【参考買い目】

ワイド:◎ー〇(1点)

馬連:◎ー〇(1点)

3連複:◎ー〇ー▲△△△××(6点)

3連単:◎→〇→▲△△△××(6点)

馬券はヒーローコール、ブルマリンシェールのワイド&馬連を押さえつつ、3連複で印を打った馬へ流します。あとは3連単ボーナスも少々。

以上、羽田盃2023の予想でした。