(@h_r_p_studio さんの写真。)
アルゼンチン共和国杯2017の予想考察です。
アルゼンチン共和国杯2017の出走予定馬は、アルバート、スワーヴリチャード、セダブリランテス、デニムアンドルビー、レコンダイトら17頭。東京競馬場芝2500mで行われるハンデ・G2戦です。
まずはいつも通り、先週の結果報告から。重賞は…
●アルテミスステークス
1着△ラッキーストライク(2番人気)
2着サヤカチャン(13番人気)
3着ラテュロス(4番人気)
11着◎ダノングレース(8番人気)
●スワンステークス
1着△サングレーザー(2番人気)
2着ヒルノデイバロー(12番人気)
3着○レッツゴードンキ(1番人気)
14着◎セイウンコウセイ(3番人気)
●天皇賞(秋)
1着○キタサンブラック(1番人気)
2着△サトノクラウン(2番人気)
3着◎レインボーライン(13番人気)
で天皇賞(秋)が大本線でした(⇒【天皇賞(秋)2017的中報告】◎レインボーラインが13番人気3着と激走!)。
雨で田んぼ状態になった馬場を走る馬、その馬に騎乗する騎手は大変かもしれませんが、天皇賞(秋)は純粋に観ていて楽しかったというのが率直な感想です。あそこまで馬場が悪くなると各馬が死力を尽くしてバテバテになるので、キセキ@菊花賞、キタサンブラックvsサトノクラウン@天皇賞(秋)を観ても最終的に強い馬しか残らないんですよね。私は道悪適性かつ期待値重視でトリコロールブルー、レインボーラインに本命を打ったわけですが、キセキもキタサンブラックも道悪適性とかを超越する絶対的な能力があってこその勝利だったと思います。菊花賞も天皇賞(秋)もいいレースでした。
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アルゼンチン共和国杯2017の予想のポイント
その1.紛れなしのポテンシャル勝負
アルゼンチン共和国杯のレースの傾向というか印象をいうと、「紛れなしのポテンシャル勝負」といえるでしょう。
昨年はシュヴァルグラン→アルバート→ヴォルシェーブで決着。15年はゴールドアクター→メイショウカドマツ→レーヴミストラルで決まっており、上位人気が順当に結果を残しています。過去5年の3着以内馬15頭のうち13頭が1~4番人気。伏兵の台頭はほとんどありません。
なぜハンデ戦なのに実力馬同士で決まるのかは東京芝2500mの舞台設定が大きなカギ。以前から本ブログを読んで頂いている方ならお分かりかと思いますが、東京芝2500mは二度の坂越えがあるため、ハンデ戦だろうがスローペースになろうがタフなレースになりやすく、結果的に実力馬に有利になるのです。
今年はその舞台設定に加え、降雨が続いて傷んだ馬場での開催。例年以上にポテンシャルが問われるレースになるでしょう。
その2.直線で伸び続けられる馬を狙いたい
次に過去5年のアルゼンチン共和国杯の3着以内馬を見ていきましょう。
◆アルゼンチン共和国杯の3着以内馬(過去5年)
3着以内馬15頭のうち12頭は上り3位以内をマーク。ポテンシャル勝負になることとも関係していますが、タフな舞台設定のため、立ち回り力や位置取りだけで粘り込むことはできず、最後までしっかりと伸び続けられるかがカギになります。
昨年は上位3頭が上り33秒台をマークしていますが、極端なスローペースだったので例外と捉えてよさそう。基本的には上り34秒台の脚を使えれば、上位に食い込むことができます。
アルゼンチン共和国杯2017の予想オッズ
予想オッズも書いていきます。
人気 | 馬名 | 単勝オッズ |
---|---|---|
1 | アルバート | 2.4 |
2 | スワーヴリチャード | 3.8 |
3 | セダブリランテス | 9.8 |
4 | プレストウィック | 20.2 |
5 | ソールインパクト | 24.3 |
6 | ハッピーモーメント | 31.0 |
7 | レコンダイト | 35.5 |
8 | タッチングスピーチ | 43.2 |
9 | デニムアンドルビー | 46.5 |
10 | ヒットザターゲット | 58.3 |
予想オッズも書いていきます。
1番人気はアルバート。ステイヤーズステークスの連覇を見ても、ポテンシャル勝負になってこその馬。実際に昨年は同レースで2着に好走していますし、今年も普通に有力と見られるでしょう。前走オールカマーでは7着に敗れていますが、敗因は明確なので、オッズにはあまり影響されないか。単勝は2倍台前半まで行く気がします。
2番人気は逆転候補としてスワーヴリチャードが推されるか。ハーツクライ産駒で典型的な持続力型。東京芝2500mはこの馬にとって理想的な舞台設定です。日本ダービーは内枠から上手く運べた面がありますが、それを割り引いても世代トップクラスのポテンシャルを秘めた馬。本馬がここでどれくらい走れるかによって、ジャパンカップのレイデオロの走りも占うことができそうですね。単勝は3倍台後半くらいでしょうか。
3番人気はセダブリランテス。デビューから3戦3勝とまだ底を見せていない馬。玄人層には嫌われそうですが、ほかにこれといった馬がいないので、押し出され気味に3番人気に推される気がします。ただ単勝は上位2頭と離れて9倍台後半くらいと見ます。
以下、プレストウィック、ソールインパクト、ハッピーモーメント、レコンダイト、タッチングスピーチ、デニムアンドルビー、ヒットザターゲットらが続きそうです。
アルゼンチン共和国杯2017のイチオシ馬は…
ここはメンバーを見た段階で本命はほぼ決まりました。捻りもなにもないですが、現時点での本命候補は…
アルバート
です。昨年のアルゼンチン共和国杯の2着馬。その昨年は勝ち馬がG1級のシュヴァルグランですし、さすがに相手が悪かったと捉えてよさそう。今年のメンバーにシュヴァルグラン級の馬は不在。今年は順当に本馬が勝利するのではないでしょうか。そもそも東京芝2500mはリピーターが多いですし、昨年で結果を残しているのは大きな強み。前走オールカマーは立ち回り勝負で参考外。舞台設定が大きく変わり、巻き返し濃厚でしょう。アルバートの相手探しのレースになるはずです。
以上、アルゼンチン共和国杯2017の予想考察でした。