いよいよ明日に迫った桜花賞2015。
今回は巷で言われている「桜花賞=内枠不利説」を検証したいと思います。確かに桜花賞が外回りコースに行われた07年以降、枠順別成績を見ると外枠有利が明らかです。しかし、よく数字を見ていくと、意外な事実が浮かび上がってきました。果たして桜花賞における枠順の真実とは!?
桜花賞2015のデータ~内枠不利説の検証~
まずは桜花賞が外回りコースに変更された07年以降、桜花賞で1~5番人気に支持された馬の枠順別成績を見ていきます。
枠順 | 成績 | 勝率/連率/複率 |
---|---|---|
1~3枠 | 0-0-0-7/7 | 0%/0%/0% |
4~6枠 | 4-2-2-5/13 | 31%/46%/62% |
7~8枠 | 2-5-3-10/20 | 10%/35%/50% |
確かに内枠(1~3枠)の成績はさっぱり。3着以内に好走したのはすべて4枠以降の馬たちでした。
しかし、この数字。よく見ると、内枠に入ったのは関西馬より好走率が低い関東馬ばかりでした。そこで関東馬を除き、1~5番人気に支持された関西馬の枠順別成績は以下の通りとなります。
枠順 | 成績 | 勝率/連率/複率 |
---|---|---|
1~3枠 | 0-0-0-2/2 | 0%/0%/0% |
4~6枠 | 3-2-0-3/8 | 38%/63%/63% |
7~8枠 | 2-5-2-6/15 | 13%/47%/60% |
何が言いたいかというと、関西の有力馬が内枠に入ったケースは非常に少なかったということです。
しかも07年以降、1~3番人気に支持された関西馬の17頭中16頭は4枠より外に入っていたのです。この桜花賞ではなぜか関西の有力馬が毎回、中~外枠に配置されているんですよね。
今年の桜花賞2015でも有力馬は中~外に配置されましたが、少なくても「1~3枠は全部消し!」というのはやや乱暴かなと思います。高配当をつかむためには、人のウラに行ってこそ。「内枠は絶対的に不利」と思われている桜花賞だからこそ、逆に内枠に穴馬が潜んでいる可能性があるかもしれません。
桜花賞2015の枠順の検証でした。