金盃2021(大井)の予想です。

金盃2021の出走馬は、サウンドトゥルー、ノンコノユメ、マンガン、トーセンブル、ストライクイーグルなど15頭。大井競馬場2600mで行われるSII戦です。このレースは勝負度C(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。個人的に好きなダートの長距離戦で買いたい馬もいるので、ここは楽しみな一戦です。

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金盃2021の予想と見解です

大井の名物競走・金盃。

かつては大井の中距離重賞として定着していたが、2014年から大井記念が2600mから帝王賞の前哨戦として2000mに距離短縮されたことで、2015年から同レースが新たな長距離重賞として生まれ変わった。

その金盃が行われる大井2600mは向上面の中ほどからスタートし、そこからコーナーをグルッと6回まわるコース。いくら大箱の大井でも同条件では立ち回りや器用さが問われるのがポイント。実際に過去5年の金盃の枠順別成績を見ても、「外より内」は明確な傾向と言える(以下参照)。

◆過去5年の金盃の枠順別成績
1枠【0.2.2.5】
2枠【1.0.0.8】
3枠【0.0.0.9】
4枠【1.0.0.9】
5枠【0.3.1.6】
6枠【2.0.2.6】
7枠【1.0.0.9】
8枠【0.0.0.10】

枠順だけで全てが決まるレースではないが、ロスが生じやすい外枠より、コースロスなく運べる内枠の方が有利なのは間違いないだろう。

今年の金盃のメンバーを見渡すと、逃げ、先行勢が明らかに手薄。おそらく距離に不安があるハルディネロが溜めに溜めた逃げを打つはずで、例年以上に器用さや立ち回りが問われるレースになるのではないか。ここは明確に買いたい馬がいるのだが、

本命は能力&適性の絶対値が違うサウンドトゥルーで仕方ない

追い込み一辺倒のイメージがどうしても抜け切らないものの、昨年の金盃、東京記念では4コーナーで楽々と先頭に並びかけ、そのまま後続を突き放すワンサイドゲーム。

◆20年東京記念の直線入り口

◆20年金盃の直線入り口

今回もその2戦と同じ森泰斗騎手が騎乗。ここも2周目の向上面からじわじわと進出を開始し、直線入り口では前を飲み込む競馬に徹するはずで、逆らう余地は何もないのではないか。11歳でもまだまだ衰え知らず。三度の圧勝劇まであっていい。

焦点はサウンドトゥルーが連れてくるのはどの馬か。そこで相手筆頭として大いに期待したいのは…

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上り馬シュプレノン

母父が菊花賞馬ダンスインザダーク、母父父が数々のステイヤーを輩出してきたリアルシャダイで、さらに父は立ち回りやセンスの良さを伝えるキングカメハメハで、コーナーをグルグルと回る長距離戦の申し子のような馬(以下参照)。

◆シュプレノンの血統

そしてそれを証明したのが前走・金盃トライアルだろう。インベタで器用な立ち回りを見せると、直線では馬場の真ん中から力強く伸びて格上馬を完封。派手さはなくても、豊富なスタミナとレースセンスの良さがあり、大井の長丁場はベスト条件と言っていい。

今回は5枠9番に入ったが、メンバーを見渡しても前に行きたい馬がほとんどいないので、逃げるハルディネロの直後にいるのは本馬だろう。相手は一段と強くなるものの、斤量54キロで走れるアドバンテージがあり、何より相手なりに走る面があるので、このメンバーでも上位進出は可能と見た。

3番手は判断が難しいが、ノンコノユメ

実績については今更説明するまでもなく、南関東に移籍後は地元馬同士の重賞に限れば、【1.3.1.0】とさすがに力の違いを見せている。大外枠や脚質に不安はあるものの、このメンバーで斤量56キロはどう考えても有利で、サウンドトゥルーと一緒に上がっていけるなら、セットで突っ込んできてもいい。ただ2100mを超えるレースに出走したことは一度もないので、直線で全く伸びず…というシーンがあっても驚けない。

ストライクイーグルは地方に移籍してから立ち回りを生かして好走するレースが増えているものの、近走は年齢の影響なのか以前よりもムラ駆け傾向が強くなっている印象。実際、4走目の東京記念では2番人気に推されながら11着に大敗しており、ここも馬の気分が乗るかどうかによって結果が大きく変わりそうだ。

マンガンは前走報知オールスターカップで2着に好走し、年長馬相手でも互角の走りをすることができたのは収穫。内でじっと脚を溜められそうな2枠3番は歓迎で、再び上位争いできるかは吉原騎手の手綱捌きひとつだろう。

ハルディネロは距離に不安が残るものの、内枠からスッと楽逃げが叶いそうな以上、無理して嫌う必要はないか。その直後にいそうなシュプレノンに重い印を打つ以上、本馬も念のため押さえておきたい。

トーセンブルは大井2400~2600mで【1.2.2.1】と安定したパフォーマンス。どうしても他力本願な面はあるものの、この馬のパフォーマンスはしっかりと出せるので、前が止まってくれるならひょっこりと3着ならあるだろう。

マイネルアンファンは転入初戦の大井2000mで行われたジャニュアリー賞をロングスパートから押し切り勝ち。前走駿麗賞は馬群の後ろに入って追い出しが遅れていたので、決して力負けではない。2走前のようにロングスパートが打てるなら意外と面白いのでは。

ナムラアラシはピークを過ぎた感が否めないものの、JRAオープン特別で2勝の実績。休み明けかつ転入初戦が嫌われているのか人気がなさそうなので、この実績なら絶対ないとは言えない以上、押さえておきたい。

金盃2021の印

◎⑪サウンドトゥルー
○⑨シュプレノン
▲⑮ノンコノユメ
△⑦ストライクイーグル
△③マンガン
△②ハルディネロ
×⑤トーセンブル
×⑥マイネルアンファン
×⑫ナムラアラシ

1番サブノクロヒョウ…実績のある大井の長距離戦も、近走はさすがに衰えを隠せない現状で…。矢野騎手への乗り替わりでも復活は難しいだろう。

4番チェスナットコート…昨年の東京記念では勝ち馬サウンドトゥルーから4.1秒差の12着に大敗。4走前の高津オープンは超低レベル戦で、今後も苦戦が続くだろう。

8番ハセノパイロ…かつての東京ダービー勝ち馬も、古馬になって成長がパタッと止まってしまった。2走前の金盃トライアルの走りを見ても、ここでは苦戦必至だろう。

10番フレアリングダイヤ…昨年の金盃では10番人気ながら2着に好走し、波乱を演出したが、その後の成績がサッパリ。2走前の金盃では早め先頭から見せ場を作るも、シュプレノン、トーセンブルに完敗だった。今年は厳しい戦いになるはず。

13番アルーリングトーン…C3でアタマ打ちの馬が謎の格上挑戦。参加するだけだろう。

14番テルペリオン…JRAのオープン特別で2勝を挙げた実績馬も、走る気持ちがプツンと切れてしまったのか、南関東に移籍後は二ケタ着順続き。南関東の重賞はもちろん、オープンクラスでも走れる力は残っていない。

金盃2021の買い目

正直、笠野騎手への乗り替わりは不安でしかないですが(大井で乗る機会がほとんどないので、この条件はおそらく初めてでしょう。当日もこの1鞍のみ)、シュプレノン以外に買いたい馬がいないですし、渋々ですが、当初の予定通りいきます。

【参考買い目】

3連複:◎ー○ー▲△△△×××(7点)…本線はマンガンまで

3連複でサウンドトゥルー、シュプレノンから印を打った馬へ(ワイド1点でもOK)。本線はマンガンまでです。

3連単:◎→○⇔▲△△(6点)

3連単を絞って買うなら、サウンドトゥルーが順当に勝ち、シュプレノンが2、3着、相手にマンガンまでが入る組み合わせです。

金盃2021の予想でした。