ＪＢＣスプリント2020（大井）の予想です。
ＪＢＣスプリント2020の出走馬は、ＪＲＡからヒロシゲゴールド、モズスーパーフレア、サクセスエナジー、マテラスカイ、ジャスティン、コパノキッキング、ミスターメロディ出走。地方勢は、ノブワイルド、ブルドッグボス（以上、浦和）、サブノジュニア（大井）、ベストマッチョ（川崎）らが迎え撃ちます。大井競馬場1200mで行われるJpnI戦。このレースは勝負度Ｃ（自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★★☆）を予定しています。ＪＲＡ勢も地方勢も多士済々で、なかなか興味深いメンバーですね。
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ＪＢＣスプリント2020の予想と見解です
芝、ダート両路線から快速自慢がそろった今年のＪＢＣスプリント。
内から展開のカギを握りそうな馬を１頭づつ見ていくと、
●ヒロシゲゴールド
ブリンカー着用時は９戦中９戦でハナへ。陣営は「スタートを決めて自分の競馬」と談。最内枠なら是が非でも行きたい。
●モズスーパーフレア
デビュー以来、ほとんどのレースで逃げ。近２走はテンの３ハロンが32秒台。陣営は「ハナを切ってスピードを生かす」と談。初ダートで絶対揉まれたくない。
●ノブワイルド
ご存知、地方を代表する徹底先行マンこと左海騎手が騎乗する同馬。馬自身はゲート、二の脚ともに水準やや上程度も、騎手が逃げないと死ぬみたいな気迫で乗ってくる。
●サクセスエナジー
ベビーフェイスでもヤンキー騎乗の松山騎手。同馬の癖を知り尽くしており、位置を落として揉まれたらアウトは百も承知。スタートから出して行くだろう。
●マテラスカイ
中京ダート1400m、盛岡ダート1200mのレコードホルダー。ドバイゴールデンシャヒーンではアメリカの快速馬にスピードでヒケを取らなかった。前走東京盃では出遅れて何も出来ず。主戦の武豊騎手に乗り替わり、スタート五分なら小細工なしに前へ。
●ジャスティン
今年の東京スプリントを逃げ切り勝ち。前走東京盃が番手からの抜け出しなので、序盤からガリガリ行かなくても、前目の位置を取りたい意識はあるだろう。
●ベストマッチョ
近２走は抜群のスタートを決めてはち切れんばかりの手応えで逃げ馬に並びかけるシーン。頭の良い森騎手はスタートを決めて隣のジャスティンの進路を塞ぎたいのでは？
●クルセイズスピリツ
行き切ってこそ良さが生きるタイプ。陣営は「自分のレース」と談。大外枠でも自分の競馬に徹するのみ。
と前に行ってナンボのタイプが出走馬の半数近くを占めている。
逃げるのは枠順の差で最内枠のヒロシゲゴールド、もしくは隣のモズスーパーフレアと読んでいるが、その直後に続く馬たちも前へ前へと早めに動いてくるのは間違いないだろう。
今年、大井1200mで行われた東京スプリント、東京盃はともに内、前有利の立ち回り戦に近い形で決着したが、このＪＢＣスプリントは中山ダート1200mのカペラステークスのような、テンの３ハロンが速くなり、後半３ハロンにかけてラップがグッとかかる我慢比べ、末脚比べになるのではないか。
ここは前走のレース後に本番で条件つきで狙いたいと思っていた馬が、まさに願ったり叶ったりの条件になったので、狙わない手はない。本命は伏兵だが、魅力大と見ている…
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トロヴァオの末脚さく裂に期待する
前走東京盃は直線でラチ沿いを突くも、前に下がってきたクルセイズスピリツ、隣にサブノジュニアがいて全力で追えず（以下参照）。
◆東京盃の直線半ばのシーン
そこから鞍上は外に持ち出そうと、後ろを一度振り返るも、サブノジュニアがやや外の方に移動してくれたため、クルセイズスピリツとサブノジュニアの間を割って前へ。終始ドン詰まりのような分かりやすい不利ではなかったものの、直線での動き出しの遅れ、スムーズさを欠いたのは事実で、それでいながら上り最速タイで勝ち馬ジャスティンから0.5秒差まで詰め寄れたのであれば、ダートグレードで通用するポテンシャルは十分に示したと言える。
南関東で１～４枠【4.3.3.5】、５～８枠【0.1.1.11】の内枠巧者なので、本番で買うなら「内枠を引いて内に潜り込めるか」だと見ていたが、３枠５番に入り、１～３番ゲートを引いたのがすべて逃げ馬。本馬のダッシュ力ならメイショウアイアンよりは確実に前に行けるので（トロヴァオは差し馬でもスタートが速い）、本馬のスウィートスポット・イン中団はほぼ手中に収めたと見ていい。
昨年のＪＢＣスプリントではブービー人気ながら３着に入って大波乱を演出したが、今年はもう１つ、あるいは２つ上の着順まで期待したい。鞍上は荒山調教師が手塩にかける若手のホープ・藤田凌騎手。師弟コンビでＪＲＡ勢をあっと言わせる。
相手はサブノジュニアの巻き返しに期待したい
前走東京盃では５着に敗れたが、内、前で立ち回った馬が上位に入り、大外枠がやはり堪えたようなレースだった。今回は３枠６番。ロスなく立ち回れば、前走で先着を許したジャスティン、ブルドッグボスとの逆転は十分に想像がつく。
何より是が非でも逃げたい馬や、自分の形に持ち込めないと脆い先行馬がいる中、大井1200mで毎回上位の脚を使えるのは大きな魅力。混戦、激戦レースでこそ評価したい１頭だ。
３番手はコパノキッキングにもチャンスはある
前走東京盃はロスなく立ち回ったジャスティン、ブルドッグボスがワンツーを決める中、本馬は大外から追い込んで３着。レース内容的にはいかにも負けて強しだった。本番は一転して差しが決まる流れになると見ているので、外からまとめて飲み込んでも不思議ではないだろう。
鞍上の藤田菜七子騎手はとにかく勝ちたい気持ちをグッと抑えて、馬との会話重視で運べるか。外枠なので決して簡単なことではないが、折り合いをつけて脚を溜めることだけに専念してもらいたい。
ジャスティンは前走東京盃で３番手からでも力を発揮できたのは収穫。ただ前走は４番手以下がなぜか前を追いかけず、ストレスフリーの追走だった。今回は後続勢もしっかりとプレッシャーをかけてくるはずで、それでも踏ん張れるかは走ってみないと分からない。
ブルドッグボスは前走東京盃で斤量58キロを背負いながら２着に好走できたのは立派。ただ東京盃は５番ゲートからロスなく立ち回れたのが大きく、今回は７枠14番なので同じようなレース運びはなかなか難しいだろう。鞍上・御神本騎手の神騎乗が欲しい。
ミスターメロディは元々、ダートで２勝を挙げていた実力馬。昨年のＪＢＣスプリントは１番人気６着と期待を裏切ったが、初のコーナー４回のコース、１枠１番で位置を取れなかったことを考えれば、決して悪い内容ではなかった。今回はワンターンのコースで揉まれない外枠。勢いのある福永騎手で不気味さはある。
サクセスエナジーはもう１ハロン欲しいのが本音も、４走前には京都ダート1200mの天王山ステークスを勝利。距離うんぬんよりも本馬に関しては揉まれずにスムーズな先行策を打てるかどうかだろう。最内枠ならバッサリと切りたかったが、中枠なら好走のチャンスは残されている。
キャンドルグラスは上位に比べると、もうワンパンチ欲しいのが正直なところだが、逃げ、先行勢の何頭かは自爆する可能性があり、自分の走りが出来るのは大きな魅力。展開次第で３着なら可能性はゼロではないだろう。
メイショウアイアンは門別1200mのダートグレード勝ち馬。２走前のクラスターカップは本馬自身上り34.4秒で上がるも、いかんせん時計が速過ぎた。時計のかかる大井1200mなら展開次第でまた突っ込んでくるかも。ノーマークなら押さえておきたい。
最後にモズスーパーフレア。Speightstown産駒なのでダートＯＫも、こればかりは走ってみないと分からない。行き切れば、粘り込みはあるかもしれないが、揉まれたらその時点でアウトだろう。
ＪＢＣスプリント2020の印
◎⑤トロヴァオ
○⑥サブノジュニア
▲⑬コパノキッキング
△⑪ジャスティン
△⑭ブルドッグボス
△⑯ミスターメロディ
×⑦サクセスエナジー
×⑨キャンドルグラス
×④メイショウアイアン
×②モズスーパーフレア
１番ヒロシゲゴールド…最内枠を引けたので自分の形には持ち込めるかもしれないが、強力な同型がズラッとそろった。まだダートグレード未勝利。このメンバーでは能力的にやや見劣るか。
３番ノブワイルド…内の２頭、ヒロシゲゴールド、モズスーパーフレアを制してハナに行くのはなかなか難しいのでは。仮に行き切れても相性の悪い大井では直線入り口でお役御免だろう。
８番シャインヴィットゥ…19年サマーチャンピオン３着の実績があるも、当時１着グランドボヌール、２着ヒザクリゲと超低レベルなメンバー。普通のダートグレードでは荷が重い。
10番マテラスカイ…大井1200mは２戦して18年東京盃４着、20年東京盃11着。時計のかかる門別1200mの北海道スプリントカップでメイショウアイアンに差されているのを見ても、スピードが殺させる大井は向いていない。
12番ベストマッチョ…地方に移籍してから馬が生き生き走っている印象だが、このメンバーに入るとさすがに見劣るか。コーナー４回のコースの方が良さそう。
15番クルセイズスピリツ…18年優駿スプリント勝ち後、地方勢同士の重賞でも苦戦が続いている。大外枠では何もさせてもらえずに終わりそう。
ＪＢＣスプリント2020の買い目
お昼現在のオッズを見る限り、○サブノジュニアも想定より人気がなく（前走は大外枠で負けただけ）、好走確率だけならそちらの方が高いと思いますが、ここは総合的な期待値重視で◎トロヴァオの激走に期待します。馬連300倍オーバーの組み合わせなので、ちょっとしたスクラッチくじが当たるレベルですが、◎トロヴァオ○サブノジュニアで決まってくれたら最高ですね。
最近、ＪＲＡのダートの穴寄りの予想は結構な確率で本命馬が馬券に絡んでいるので、地方も期待したいです。
【参考買い目】
３連複：◎ー○▲△△（ジャスティン、ブルドッグボス）ー○▲△△△××××（26点）
３連複で１列目にトロヴァオ、２列目にサブノジュニア、コパノキッキング、ジャスティン、ブルドッグボス、３列目に印を打った馬へ（ワイド４点でもＯＫ）。本線は２列目がサブノジュニア、コパノキッキング絡み、３列目がサクセスエナジーまでです。
馬連：◎ー○▲△△△×（サクセスエナジー）（６点）
馬単：◎→○▲△△△×（サクセスエナジー）（６点）
あとは馬連＆馬単でトロヴァオから印を打った馬へ。相手はサクセスエナジーまでとします。
全体的に波乱含みなので、相手は極端に絞らず、手広く流して高配当が引っかかればラッキーくらいの気持ちで買いたいですね。
ＪＢＣスプリント2020の予想でした。
