(2018年に訪れたフィリピンのウインズ)
金盃2020(大井)の予想です。
金盃2020の出走馬は、ストライクイーグル、サブノクロヒョウ、サノサマー、センチュリオン、サウンドトゥルー、ワークアンドラブらが出走。大井競馬場2600mで行われるSII戦。このレースは勝負度D(自信度★★★☆☆ 妙味度★★☆☆☆)を予定しています。
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現代競馬において長距離のダート競走はレアな存在ですが、個人的には昔から好きな条件で、JRAのダート長距離戦も番組があれば、クラスに関係なくほぼ予想している気がします。
大井の長距離戦で思い出すのは、ウエノマルクン。2歳時から健気に走り続け、長距離重賞でもたびたび馬券に絡みましたが、タイトルまであと一歩届かず。晩年は大敗続きでしたが、8歳になって迎えた東京記念で悲願の重賞初制覇。あれはステイゴールド的なドラマでしたね。鈴木啓之騎手とのコンビ、懐かしいです。
金盃は過去2年、
●19年
1着◎サウンドトゥルー(1番人気)
2着△シュテルングランツ(4番人気)
3着○ワークアンドラブ(3番人気)
●18年
1着×クラージュドール(5番人気)
2着△ウマノジョー(6番人気)
3着◎キングニミッツ(4番人気)
と的中しているので今年も続きたいですね。
金盃2020の予想と見解です
1年に一度だけ行われる大井2600mの特殊条件。
同コースは向上面の中ほどからスタートし、そこからコーナーをグルッと6周。いくら大箱の大井でも長距離戦では立ち回り力や器用さが問われるのが常で、それは金盃の枠順別成績を見ても一目瞭然といえる(以下参照)。
◆過去5年の金盃の枠順別成績
1枠【0.2.3.4】
2枠【2.0.0.7】
3枠【0.0.0.9】
4枠【1.0.0.9】
5枠【0.3.1.6】
6枠【2.0.1.7】
7枠【0.0.0.10】
8枠【0.0.0.10】
1、2枠と7、8枠の成績が対照的なのを見る限り、内有利の傾向が汲み取れる。決して枠順だけに拘る必要はないが、内枠であればあるほどロスなく運べる確率が高まるのは事実だろう。ここは内目の枠からロスなく運べて、すでに大井の長距離戦に適性を示している馬から入ってみたい。それでは予想にいきましょう。本命は…
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ストライクイーグルが重賞2勝目を挙げる
2走前のJBCクラシックではチュウワウィザードの相手本線として推したが、勝負どころで後退し、4コーナー手前では物見をしてジャンプする場面がありながら3着センチュリオンから0.2秒差。「まともに走っていれば…」と思わずにいられない一戦で、能力は現南関東の中距離路線でもトップクラスと判断していい。前走報知オールスターカップも勝負どころからの反応が悪くて脚を余したような負け方で、鞍上の吉原騎手も述べているが、緩急がつく小回りの長距離戦が向いていないのだろう。3走前の東京記念がセンチュリオン以下に完勝といえる内容。伸び伸びと走れる大井コースに変われば、能力をフルに発揮できるだろう。道中はインでスタミナ温存し、2周目の向上面からロングスパートを打って押し切ると見た。
相手は人気でもサウンドトゥルーが堅実に走ってきそう
昨年の金盃を勝利して以降、スランプに陥っていたが、休み明けを挟んだ後の勝島王冠ではモジアナフレイバー(東京大賞典3着)、ノンコノユメ(東京大賞典2着)に次ぐ3着。前走報知オールスターカップでは5着に敗れたが、内、前で立ち回った馬が上位独占する中、中団から外々を回っての結果で、着順以上に評価していい内容だろう。枠順が微妙といえば微妙だが、脚質的にテンに急がす必要はないので、鞍上が森騎手なら序盤はロスなく立ち回ってくれるだろう。リピーター色が強いレースでもあり、今年も昨年に続いての好走が大いにありそうだ。
3番手は未知の魅力でサノサマー
JRAの実績的には決して威張れる存在ではないが、前走東京大賞典では格上相手に健闘しており、大井コースへの適性が垣間見えた一戦だった。サマーバード×ブライアンズタイムのコテコテのスタミナ血統。JRA時代には中山ダート2400mで【1.3.0.0】と連対率100%をキープしており、距離は伸びれば伸びるほどいいタイプだろう。矢野騎手が騎乗しているのも不気味で、転入初戦でも決して侮ることは出来ない。
センチュリオンは昨年の東京記念で勝ち馬ストライクイーグルから0.3秒差の2着に好走。そのストライクイーグルに本命を打つ以上、本馬にも高い評価が必要だろう。ただし、鞍上は今週が初めての大井騎乗になるミシェル騎手。癖が強いコースということを考えても、いくらかの割り引きは必要だろう。
スギノグローアップは大井の長距離重賞で、18年東京記念4着、19年金盃8着、19年東京記念3着という成績。昨年の金盃こそ大きく崩れたものの、東京記念では2年連続で上位争いに加わっており、この条件を非常に得意にしている。3枠6番なら本馬の立ち回り力を生かせそうで、勝ち負けに加わるのは難しくても2、3着ならチャンスは大いにあるのではないか。
トーセンブルは金盃トライアルでサブノクロヒョウを下して勝利。差し馬ながら操作性が高く、折り合いも付きやすいので、大井の長距離戦は意外と向いているのだろう。相手はさらに強くなるが、ストライクイーグルやサウンドトゥルーらが早めに前を飲み込めば、本馬にも好走のチャンスが出てくるだろう。
サブノクロヒョウは長距離戦で一撃があるロージズインメイ産駒。近走は重賞で苦戦続きも、オープン特別での走りは決して悪くなく、内、前で気分よく運べれば、馬券圏内に加わってきても不思議ではない。
ワークアンドラブは逃げ馬として痛い枠順を引いてしまったが、最初のコーナーまでにハナか番手に収まれば、距離ロスを防ぐことはできそう。各馬が早め早めにプッシュアップしてくる条件なので、逃げて粘り込むのは容易ではないが、前走JBCクラシックの走りを見ても、マイペースの逃げさえ打てれば、残り目がないとはいえない。
最後にシュテルングランツ。ピークをやや過ぎた感があるものの、近2走の大敗は逃げられなかったことがすべて。昨年の金盃では逃げて勝ち馬サウンドトゥルーを最後まで苦しめており、藤田騎手が行くだけ行く競馬を選択してくれれば、多少の怖さはある。人気もないので押さえておきたい。
金盃2020の印
◎④ストライクイーグル
○⑭サウンドトゥルー
▲⑧サノサマー
△⑫センチュリオン
△⑥スギノグローアップ
△⑪トーセンブル
×⑤サブノクロヒョウ
×⑮ワークアンドラブ
×⑬シュテルングランツ
1番カンムル…3歳時に重賞2勝を挙げた実力馬も、古馬になってからは【0.1.0.12】と奮わず。特に重賞では大敗が続いており、今回も苦戦必至では。
2番フレアリングダイヤ…前走習志野特別は鮮やかな後方からの大外一気も、前々回に勝利を挙げたのも大井1400mで、中距離路線を歩んでいるが、本質はマイル前後が合っているのでは。距離延長では再び詰めの甘さを露呈しそう。
3番ディアドムス…年齢を重ねて馬に走る気力がなくなったのか近走は苦戦続き。苦戦必至だろう。
7番ピアシングステア…2走前の金盃トライアルではトーセンブル、サブノクロヒョウから大きく離されての3着。今回は相手がさらに強化されるので、馬券圏内に入るのは難しい。
9番ウマノジョー…かつてはダート長距離戦を得意にしていたが(金盃は17年、18年と連続で2着)、18年秋から条件やクラスに関係なく大敗続き。年齢的にピークを過ぎたと判断していいのでは。
10番ハセノパイロ…2走前の金盃トライアルではトーセンブル、サブノクロヒョウらに完敗。現状、重賞では荷が重い。
16番ミキノトランペット…南関東に転入してからの2戦が奮わず。今の南関東の中距離路線は層が厚いので、JRAのオープンクラスに在籍していたくらいの実績では力不足なのだろう。
金盃2020の買い目
ここは◎ストライクイーグルのアタマ固定で買うつもりでしたが、さすがに単勝2倍台では手を出しづらいので、人気ではありますが、昨年の覇者サウンドトゥルーと組んで勝負します。
【参考買い目】
3連複:◎ー○ー▲△△△×××(7点)
3連複でストライクイーグル、サウンドトゥルーから印を打った馬へ(ワイド1点でもOK)。本線はサブノクロヒョウまでです。
3連単:◎→○→▲△△△×××(7点)
3連単はストライクイーグル→サウンドトゥルーで決まり、3着に印を打った馬が入る組み合わせ。余裕があれば、3着サウンドトゥルーの組み合わせも押さえたいですね。
金盃2020の予想でした。