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帝王賞2019(大井)の予想です。

帝王賞2019の出走馬は、JRAからチュウワウィザード、アポロケンタッキー、オメガパフューム、オールブラッシュ、ミツバ、インティが出走。地方勢は、モジアナフレイバー、ノンコノユメ(以上、大井)、グレイトパール(佐賀)、サウンドトゥルー(船橋)、スーパーステション(北海道)らが迎え撃ちます。大井競馬場2000mで行われるJpnI戦。このレースは勝負度B(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。

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帝王賞2019の予想と見解です

2019年の上半期の掉尾を飾るのに相応しいメンバーがそろった帝王賞。

本来であれば、ここにルヴァンスレーヴ、ゴールドドリームまでが名を連ねる予定だったが、2頭とも直前に回避。それでもJRA、地方ともにビッグネームがそろい、文字通り現役ダート中距離最強馬決定戦の様相を呈している。

レースのカギを握るのは展開になりそうだ。昨年の東京大賞典で逃げて見せ場を作ったスーパーステション、逃げて連戦連勝してきたインティ、そして行き切ってナンボのシュテルングランツ。まずはこの3頭の中でどの馬が逃げるのかを予想するのが重要になる。そこで私が予想した隊列図は以下の通り。

◆帝王賞2019の予想隊列図

逃げるのはおそらくシュテルングランツになりそうだ。前走大井記念ではスタートから手綱をガシガシと動かして前半600m通過36.2秒のハイペースを演出。紙面を読む限り、陣営はラップに関係なく行き切ってこそだと解釈しており、今回も何が何でもハナを主張してきそう。川島騎手にとってもこの枠から控える理由は何もない。

2番手はスーパーステション、インティが並ぶ形。2頭ともに「ハナが理想でも絶対条件ではない」ので、スタートから位置を取りに行くものの、外のシュテルングランツが玉砕覚悟の逃げを打てば、その逃げに付き合うことはないはず。シュテルングランツは3~4コーナーで勝手に脱落しそうなので、スーパーステションorインティのどちらかは4コーナーを先頭で回ってくるだろう。

そしてこのレースで「逃げ争い」と同じく重要なのが「逃げ、先行勢の直後にレーン騎手(オメガパフューム)と川田騎手(チュウワウィザード)が控えていること」だろう。

レーン騎手はご存知の通り宝塚記念でリスグラシューに騎乗し、2番手追走から抜け出して勝利。川田騎手はキセキに騎乗して淀みのないペースを刻んだように、この2人は積極的なレース運びで馬の能力をフルに出し切るのが特徴。今回、インティという明確に目標になる馬が前にいる以上、2人の騎手は早め早めに動いてくるはず。少なくても4コーナーではインティを射程圏に入れているのではないか。

以上、改めて展開、隊列を考えると、シュテルングランツがグングンと飛ばし、スーパーステションとインティが追いかけ、チュウワウィザード、オメガパフュームがロングスパートを打つとすれば、直線は上りがかかっての消耗戦が濃厚。まさに昨年の帝王賞のゴールドドリーム、東京大賞典のオメガパフュームのように仕掛けをワンテンポ遅らせた馬に分があるレースになるだろう。それでは予想にいきましょう。

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モジアナフレイバーがダート界の頂点に立つ

昨年の東京大賞典でも対抗に推し、勝ち負けできると期待していたが、結果は勝ち馬オメガパフュームから2.2秒差の8着と完敗。どうも「力負け」と解釈されているが、当時大井所属のワークアンドラブでも1.2秒差の7着に入っており、そのワークアンドラブより明らかに格上と思えたモジアナフレイバーがあそこまで負けるのはどうしても不可解。勝島王冠では18年帝王賞4着リッカルド、同5着ヒガシウィルウィンを子ども扱いしている事実を考えても、あの東京大賞典はどう考えても力負けではない。

それを確信に変えさせてくれたのが今年の始動戦になった前走大井記念。事実上の南関東中距離最強馬決定戦で2着センチュリオンに0.7秒差をつけるド派手なパフォーマンス。レース内容はもちろんのこと、特筆すべきは何といっても走破時計。昨年の東京大賞典と比較すると、

◆18年東京大賞典
12.4- 11.5- 12.2- 12.7- 12.4- 12.2- 12.9- 13.6- 12.8- 13.2(61.2-64.7=2:05.9

◆19年大井記念
12.2- 11.5- 12.5- 12.8- 12.4- 12.4- 12.5- 13.2- 12.5- 13.0(61.4-63.6=2:05.0

と遜色ないどころか東京大賞典よりも優秀といえる数字。東京大賞典は良、大井記念は重なので、確かに馬場差を考慮する必要はあるが、大井競馬場は重でも時計が極端に出ることはなく、実際に馬場差もそこまで感じられなかった(netkeibaのタイム指数でも東京大賞典のオメガパフュームが114、モジアナフレイバーの大井記念が111なので、東京大賞典@オメガパフュームに迫るパフォーマンスだったのは事実だろう)。モジアナフレイバーはやはりG1(JpnI)レベルに達していると判断していい。

母父は一度、スイッチが入ると止まらなくなるフレンチデピュティ。同種牡馬の血が入っている馬には、

●父フレンチデピュティ
サウンドトゥルー(ダートグレード初挑戦1着、G1初挑戦2着)
エイシンデピュティ(6歳で覚醒し、金鯱賞→宝塚記念と連勝)
アドマイヤジュピタ(G1初挑戦の天皇賞・春1着)

●母父フレンチデピュティ
ショウナンパンドラ(秋華賞でG1・重賞初制覇)
レインボーライン(阪神大賞典→天皇賞・春1着)
オヤコダカ(覚醒後は門別で無双状態に)

などがいて勢いそのままに頂点まで上り詰めるのが特徴。モジアナフレイバーはまさに今がそのタイミングだろう。南関東からまた新たなスターが誕生する瞬間を見届けたい。

相手はオメガパフュームが堅実駆けだろう

前走平安ステークスは差し、追い込み決着の中、3~4コーナーから仕掛け気味に進出しての3着。見方によっては勝ち馬チュウワウィザード以上のパフォーマンスだったとも解釈でき、年明け初戦、馬体重+12キロ、斤量59キロなどの条件を考えても、価値のある3着だった。今回は前に1番人気に推されそうなインティを見る展開。昨年の東京大賞典と同じく理想的な形に持ち込めそうで、モジアナフレイバーと一緒に伸びてくるだろう。

3番手はチュウワウィザードも確実に走ってきそうだ

振り返れば、デビュー以来、【7.2.2.0】と一度も3着以内を外していない堅実派。480キロ前後の馬体重ながら非常にパワフルな走りをするのが特徴で、地方ダートグレードで2戦2勝を挙げているのも納得。東海ステークスではインティに敗れたものの、距離が1ハロン伸びて体力勝負になれば、逆転の計算も十分に成り立つだろう。伸び伸びと走らせた方がいいタイプなので、1枠1番はネックだが、前が速くなれば、馬群はバラけるはずで、不利等を受けるリスクも少ないだろう。

印は以上。

1番人気に推されそうなインティは想定通りの展開になれば、よほど能力が抜けていない限り、粘り込むのは難しいはず(その可能性も捨て切れないが、厳しい展開になる1番人気の逃げ馬を買うのはリスクの方が高い)。ケイムホーム産駒はJRAだが、ダート1900m以上だと通算成績が【2.1.1.41】(勝率4.4%、連対率6.7%、複勝率8.8%、単回収率12%、複回収率14%)と全く振るわず、2000mのポテンシャル勝負では最後に脆さが出るかもしれない。

スーパーステションは昨年の東京大賞典がハイペースで逃げながら勝ち馬オメガパフュームから0.8秒差の6着。文字通り負けて強しで展開ひとつでG1(JpnI)でも通用するメドは立った。それでも今回は同型に徹底先行型のシュテルングランツ、早め押し切りを狙うインティがいるのが厄介。仮にモジアナフレイバーが差してくるなら東京大賞典同様に苦しい展開になるはずで、応援したい気持ちはあるものの、また負けて強しの競馬で終わりそうだ。

帝王賞2019の印

◎③モジアナフレイバー
○⑤オメガパフューム
▲①チュウワウィザード

帝王賞2019の予想ファイル

帝王賞2019の買い目

インティ、オメガパフューム、チュウワウィザードの3頭で抜けたオッズになっていますが、崩れるとしたらやはりインティでしょう。オメガパフュームとチュウワウィザードのワイドは堅いと思うので、モジアナフレイバーが来るとしたら印上位3頭でそのまま決まっているパターンな気がします。

【本線】

ワイド&馬連&馬単:◎→○▲(2点)

ここはシンプルにワイド&馬連&馬単でモジアナフレイバーからオメガパフューム、チュウワウィザードへ。

3連複:◎○▲(1点)

あとは印上位3頭の3連複1点も押さえます。前述の通りオメガパフュームとチュウワウィザードのワイドは堅いと思っているので、モジアナフレイバーが来れば、3連複も当たりそうな気がします。

【ボーナス】

3連単:◎○▲→◎○▲→○▲(4点)

ボーナスは3連単でモジアナフレイバー2着以内の組み合わせ。妙味を考えて2着以内としましたが、3連複1点と3連単6点で3連単6点を買った方がお得なら3着付けも押さえるかもしれません。

以上、帝王賞2019の予想でした。