@h_r_p_studio さんの写真。)

菊花賞2017の予想考察です。

菊花賞2017の出走予定馬は、キセキ、ミッキースワロー、アルアイン、サトノクロニクル、サトノアーサーらが出走。京都競馬場芝3000mで行われる3歳限定のG1戦です。

京都の長距離G1は相性が良く、直近の成績は…

17年天皇賞(春)◎ファタモルガーナ(15番人気10着)
16年菊花賞◎カフジプリンス(3番人気8着)
16年天皇賞(春)◎カレンミロティック(13番人気2着
15年菊花賞◎タンタアレグリア(6番人気4着)
15年天皇賞(春)◎カレンミロティック(10番人気3着
14年菊花賞◎サウンズオブアース(4番人気2着

でちょうど6レース中3レース的中なので50%の確率で当たっています。昨年の菊花賞はちょっと黒歴史なので(苦笑)、今年はリベンジしたいですね。

まずはいつも通り、先週の結果報告から。重賞は…

●府中牝馬ステークス
1着△クロコスミア(5番人気)
2着△ヴィブロス(1番人気)
3着○アドマイヤリード(2番人気)
11着◎アスカビレン(10番人気)

●東京ハイジャンプ
1着▲オジュウチョウサン(1番人気)
2着◎グッドスカイ(2番人気)
3着×タマモプラネット(6番人気)

●秋華賞
1着◎ディアドラ(3番人気)
2着○リスグラシュー(4番人気)
3着△1モズカッチャン(5番人気)

で東京ハイジャンプ&秋華賞が的中でした。

府中牝馬ステークスは◎アスカビレンが攻めの2番手。溜めていれば、もっと上の着順だったかもしれませんが、ヴィブロス&アドマイヤリードと同じ脚が使えるとも思えず、どっちみちダメだった気がします。もう少し走れると思ったんですけどね…

東京ハイジャンプは◎グッドスカイがしぶとさを発揮して2着を確保。本当にいい馬です。しかし、オジュウチョウサンの強さには脱帽。剥離骨折明け、斤量62キロ、向正面で先頭と絶望的なまでの差。それらをすべて跳ね除けて大差勝ちだから笑うしかありません。中山大障害は単勝1.1倍くらいでしょうね(笑)

秋華賞は【秋華賞2017的中報告】◎ディアドラがルメール騎手の神騎乗で勝利!で書いた通り、ルメール騎手にただただ脱帽。G1はやっぱり騎手だなーと痛感するレースでした。

平場の勝負レースは土曜日こそボチボチも、日曜日はダメ。日曜日は買いたいレースがほとんどなかったのですが、もう1、2本くらい当てたかったですね。一応、土曜日のプラタナス賞のお陰で逃げ切ることができたのですが、全体的にはいまひとつだったので消化不良感が強かったです。プラタナス賞の予想は以下の通りでした。

≪東京9レース プラタナス賞 勝負度C(自信度★★★☆☆ 妙味度★★★☆☆)≫

◎⑥ルヴァンスレーヴ(1番人気1着
○⑪フィールシュパース(3番人気3着
▲⑦ソリストサンダー(5番人気2着
△③マイネルユキツバキ
△④ロードトレジャー

プラタナス賞は過去にクリソライト、ケイティブレイブ、エピカリスらを輩出している注目のレース。JRAの2歳戦はダート路線が整備されていないため、特別戦になると1戦1戦に有力馬が集うことが多く、今年も500万下とはいえ、のちの重賞馬と500万下止まりに終わりそうな馬が混じっている。ここはシンプルに能力順に買えばいいだろう。

本命はルヴァンスレーヴが強いはず。新馬は向上面から外を一気に進出すると、直線は馬なりのまま後続を大きく引き離す圧勝劇。レース内容はもちろん、2着ビッグスモーキーも相当強い馬で、戦った相手を考えても評価できる一戦だった。シンボリクリスエス×サンデーサイレンス系はサクセスブロッケンと同じ。レースセンスにやや欠ける面はあるが、ワンターンの少頭数なら素直に力を信頼していいだろう。

相手はフィールシュパース。初ダートの前走は普通ならシゲルホウレンソウが押し切るレースを外から差し切り勝ち。着差はわずかだったものの、ゴール前の余力を見ると、まだまだ隠れた能力がありそうな印象を受けた。スタートの悪さはネックも、レース運びのしやすい大外枠は歓迎。仮に出遅れてもリカバリーできると判断したい。

3番手はソリストサンダーが地味に強いはず。1200mまでしか走ったことはないが、前走も2走前も追走にやや苦労して直線に入ってからグイグイと伸びる走りを見ると、距離はむしろ伸びたほうが良さそう。低レベルな中山ダート1800m組よりは強いはずだ。

あとは新馬が好内容のマイネルユキツバキ、ダート適性があればロードトレジャーも可能性はあるか。

馬券は3連複で1列目にルヴァンスレーヴ、2列目にフィールシュパース、ソリストサンダー、3列目に印を打った馬へ流したい(ワイド2点でもOK)。

【参考買い目】

3連複:◎ー○▲ー○▲△△(5点)

ただ秋競馬に入ってから流れは悪くないので、今週にまた期待しましょう。

あと先週も書きましたが、今週からメルボルンに滞在します。国内遠征でもそうですが、メルマガ配信&ブログ更新については日本にいる時と全く変わらないのでご心配なさらず(競馬場のこととかはちょこちょこtwitterのほうでつぶやきます)。

平場の勝負レースなどはメルマガで配信しています。ご登録は以下からお願いいたします。

メルマガを購読する

菊花賞2017の予想のポイント

その1.手先の軽い馬を狙いたい~◎カフジプリンスの教訓~

昨年の菊花賞は◎カフジプリンスだったわけですが、今振り返れば、完全に罠だったなと思います。なぜならカフジプリンスはスピード勝負に弱いからです。

菊花賞でスピード勝負?と思うかもしれませんが、近年の菊花賞は超高速馬場による影響でスピードや立ち回り力が問われがち。14年にはトーホウジャッカルが3分1秒0のスーパーレコードを更新し、15、16年も3分3秒台と速い時計での決着でした。昨年は馬場差-2.3という馬場でしたし(15年も馬場差-2.0)、今年も良馬場なら高速馬場のスピード、立ち回り勝負になると思ったほうがいいでしょう。

もちろんスタミナを度外視していいわけではありません。菊花賞は基本的にロングスパート戦になりますし、瞬発力より持続力が問われるのは確か。ただ「菊花賞=スタミナ勝負=ハーツクライ産駒でスタミナ豊富なカフジプリンス!」みたいな安直な考えはやめたほうがいいということです。馬の個体、特徴をしっかりと見極めて、スタミナ以前に手先が軽くてスッと動けるかどうかをまず第一に考えるべきでしょう。

その2.上り1、2位をマークした馬が強い

以下にまとめたのは過去5年の菊花賞1~3着馬です。

◆過去5年の菊花賞3着以内馬

パッと見て気付くのは速い上りをマークした馬が強いこと。

不良馬場で行われた13年を除けば、すべての年で上り1、2位をマークした馬が馬券に絡んでいます

菊花賞は前述の通り、スピード、立ち回り力が問われるわけですが、ロングスパート戦になるので単純な前残りのようなレースにはなりません。最後はゴールまでしっかりと伸び続けられるかが重要になるため、上り上位馬がよく好走しているのでしょう。

サトノダイヤモンド、キタサンブラック、トーホウジャッカルのようにレースセンスが高く、かつ持続力を兼ね備えている馬が狙い目です。

菊花賞2017の予想オッズ

予想オッズも書いていきます。

人気 馬名 単勝オッズ
1 キセキ 3.7
2 ミッキースワロー 4.2
3 アルアイン 4.7
4 サトノアーサー 6.1
5 サトノクロニクル 9.2
6 ダンビュライト 13.5
7 ベストアプローチ 15.0
8 トリコロールブルー 26.2
9 マイネルヴンシュ 34.5
10 ウインガナドル 40.3

1番人気はキセキでしょう。前哨戦の神戸新聞杯は負けて強しの2着。馬名的に人気になりやすいですし、レイデオロ不在なら1番人気に推される気がします。ただ玄人層が喜んで買う馬だとは思えないので、単勝は3倍台後半くらいと見ます。

2番人気はミッキースワロー。セントライト記念では皐月賞馬アルアインを下しての勝利。完勝といえる内容でしたし、本番ではアルアインより売れるのではないでしょうか。こちらは逆に玄人層に好かれそうな要素がありますし、普通に人気馬の一角になるはず。単勝は4倍台前半くらいでしょうか。

3番人気はアルアインか。出走予定馬の中で春のクラシックで両方とも掲示板入りしたのは本馬のみ(皐月賞1着、日本ダービー5着)。セントライト記念では2着に敗れましたが、及第点を与えらえる走りだったので人気が大きく落ちることはないか。単勝は4倍台後半と見ています。

以下、サトノアーサー、サトノクロニクル、ダンビュライト、ベストアプローチ、トリコロールブルー、マイネルヴンシュ、ウインガナドルらが続きそうです。

菊花賞2017のイチオシ馬は…

今年の菊花賞の本命は前哨戦が終わった時点でほぼ決めていました。菊花賞は枠順がカギになるので、枠順次第では変更するかもしれませんが、現時点での本命候補は、

ミッキースワロー

です。

京都新聞杯でもセントライト記念でも本命に推しており、ひめさゆり賞を勝った時から出世するなと思った馬。セントライト記念のレース回顧では

「決して得意な展開ではなかったが、鞍上と馬の呼吸がピッタリと合ったことで予想以上に切れた。ゴール前の脚色は1頭だけ抜けており、着差以上に強い勝ちっぷり。距離はむしろ伸びたほがいいくらいで、菊花賞は内枠さえ引けば、勝ち負け濃厚だろう。」

と書いた通りで、菊花賞は勝ち負け濃厚と見ています。

血統を改めて見てみると、

父は京都新聞杯をレコード勝ちしたトーセンホマレボシ。母父父は京都長距離G1の特注血統トニービン。もう京都の長距離G1のために生まれてきた馬といってもいいくらいです(笑)。上位人気必至ですが、キセキが1番人気になるくらいならラッキーなんじゃないでしょうか。週中に相手をじっくりと考えて相手が絞れれば、勝負度高めでいきます。

以上、菊花賞2017の予想考察でした。