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共同通信杯2017の予想考察です。
共同通信杯2017の出走予定馬は、ムーヴザワールド、スワーヴリチャード、エアウィンザー、ヴェルラヴニール、タイセイスターリーなど。東京競馬場芝1800mで行われる3歳限定のG3戦。皐月賞へ向けた重要なステップレースです。
チューリッヒに着きました。すでに3日が過ぎたのですが、本当に物価が高いです。ツイッターにも書きましたが、ラーメン屋にいったら1杯2600円ほどしました。
チューリッヒで人気らしいIKOO(行こう)というお店。13時過ぎに行ったのですが、地元の人で満席でした。食べたのは豚骨ラーメン。味はなんというか、日本だと流行らないだろうなという味。地元の人にとっては食べやすいのかもしれません。
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共同通信杯2017の予想のポイント
その1.皐月賞へ向けた重要なステップレース
共同通信杯といえば、古くはナリタブライアン、エルコンドルパサー、ジャングルポケットなどの大物が出ており、昔から注目度の高かったレースですが、なぜか皐月賞には直結しないレースでした(ナリタブライアンはスプリングステークスを挟んでの優勝)。
しかし、近年に入ってそのレース傾向が一変。もはや皐月賞を語る上で欠かせないレースとなり、過去5年を振り返ると、皐月賞馬がなんと4頭も誕生しています(以下参照)。
16年1着ディーマジェスティ(皐月賞1着)
15年1着リアルスティール(皐月賞2着)※
15年2着ドゥラメンテ(皐月賞1着)
14年1着イスラボニータ(皐月賞1着)
12年1着ゴールドシップ(皐月賞1着)
12年2着ディープブリランテ(皐月賞3着)※
※スプリングステークスを挟んでの出走
共同通信杯→皐月賞はもはや王道ローテになりつつあり、共同通信杯で勝ち負けを演じた馬は皐月賞でも上位争いできると捉えてよさそうです。
つまり共同通信杯の予想において重要すべきなのは、皐月賞でも好勝負できるポテンシャルを持っているのかということ。毎年、共同通信杯は頭数自体もそろわないので、シンプルな能力比較が肝になります。
その2.昇級組が苦戦しているレース
共同通信は意外と昇級組(新馬、未勝利、500万下からの参戦)が苦戦しているレース。以下にまとめたのは過去5年の共同通信杯組の同クラス組と昇級組の成績ですが、明らかに同クラス組>昇級組という結果になっています(以下参照)。
◆共同通信杯の前走クラス別成績(過去5年)
※昨年の勝ち馬ディーマジェスティは前走がホープフルステークス取り消し。上記の集計だと「同クラス組」に入れられているため、同馬を昇級組に入れると、同クラス組が【3.4.3.19】(勝率10.3%、連対率24.1%、複勝率34.5%、単回収率41%、複回収率84%)に対し、昇級組は【2.1.2.23】(勝率7.1%、連対率10.7%、複勝率17.9%、単回収率102%、複回収率48%)。
ちなみに昇級組で好走した5頭(ディーマジェスティ含む)は以下の通り。
16年1着ディーマジェスティ(父ディープインパクト)
15年1着リアルスティール(父ディープインパクト)
15年2着ドゥラメンテ(父キングカメハメハ)
15年3着アンビシャス(父ディープインパクト)
12年3着スピルバーグ(父ディープインパクト)
ご覧の通り、5頭はすべてディープインパクトorキングカメハメハ産駒で、いわゆるクラシックの王道血統。さらに5頭のうち4頭はのちにG1馬に輝いており、相当のポテンシャルがなければ、新馬、未勝利、500万下からの好走は難しいといっていいでしょう。
共同通信杯2017の予想オッズ
共同通信杯2017の予想オッズです(想定10番人気まで、牝馬は抽選さえ通れば、クイーンカップに回る可能性が高いので除外しています)。
なお予想オッズはnetkeibaのではなく、独自で考えたものです。
馬名 | オッズ |
ムーヴザワールド | 2.5 |
スワーヴリチャード | 3.3 |
エアウィンザー | 4.6 |
ヴェルラヴニール | 8.9 |
タイセイスターリー | 15.1 |
チャロネグロ | 19.3 |
アサギリジョー | 33.9 |
エトルディーニュ | 38.7 |
エテレインミノル | 80.5 |
ディアシューター | 100 |
1番人気はムーヴザワールド。東京スポーツ杯2歳ステークスではスワーヴリチャードに先着を許しましたが、当時はキャリア1戦の身。あちらがハーツクライ産駒に対し、こちらはディープインパクト産駒。ブランド力を考えても、人気はムーヴザワールド>スワーヴリチャードになるでしょう。単勝は2.5倍前後になると見ています。
2番人気はスワーヴリチャード。東京スポーツ杯2歳ステークスではムーヴザワールドに先着していますし、差のない人気になりそう。単勝は3.0倍前後を予想。3連複はムーヴザワールド、スワーヴリチャードからの2頭軸流しがやや抜けて売れる気がします。
続くのは良血エアウィンザーか。新馬が勝ち馬ムーヴザワールドからタイム差なしの2着。あの一戦だけでは勝負付けが済んだとはいえないですし、ムーヴザワールド、スワーヴリチャードの逆転候補として普通に売れるでしょう。血統、鞍上など売れる要素があるので、2頭とそれほど差のない3番人気なりそう。単勝は4倍台後半でしょうか。
いかにも玄人売れしそうなのはヴェルラヴニール。新馬がダイワキャグニーの3着。そのダイワキャグニーは好メンバーだったセントポーリア賞を勝ちましたし、「ダイワキャグニーと差のない競馬をしたヴェルラヴニールは強い」と思っている人は多そう。未勝利も派手な勝ちっぷりでしたし、鞍上も戸崎騎手とくれば、普通に人気を集めるでしょう。単勝は8倍台後半と見ています。
共同通信杯2017のイチオシ馬は…
共同通信杯は皐月賞に直結し、ディープインパクト産駒がよく走るので、シンプルに能力比較をすべきレースなのですが、今年の出走予定馬を見ると、逃げ、先行馬が全くいない印象。いくら展開や馬場が向いたとはいえ、キョウヘイやアメリカズカップが重賞勝ち馬になれる世代ですし、ここも伏兵が展開を味方につけての粘り込みがあるかもしれません。
現時点で馬券的に最も面白いと思うのは、
エトルディーニュ
です。エイシンサンディ×オペラハウスという地味な血統で、現代競馬に必須なレースセンスの持ち主。前走セントポーリア賞を勝利したダイワキャグニーは個人的に相当強いと思っているので、あのレースで2着に好走した本馬も評価する必要がありそう。ここはセントポーリア賞以上のスローペースになりそうですし、さすがに勝ち切ることはないと思いますが、馬券圏内なら展開ひとつでチャンスがあってもいいのではないでしょうか。
以上、共同通信杯2017の予想考察でした。