【ハイセイコー記念2016予想】大井1600mのSII戦

ハイセイコー記念2016(大井)の予想です。

ハイセイコー記念2016の出走馬は、ミサイルマン、セイントバトラー、ティーケーグラス、エニークラップス、ビーザライトら16頭。大井競馬場1600mで行われるSII戦。このレースは勝負度E(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)を予定しています。

11月は1週目に大きく勝ち越しましたが、2週目の平和賞はハズレ。ラスト3ハロンが12.9- 14.6- 15.0という超ズブズブの決着でした。あれで残ってしまうマルヒロナッツオーは強いですね。全日本2歳優駿で人気がなければ面白そうです。

さて今週も全日本2歳優駿へのトライアル・ハイセイコー記念。今年の南関東の2歳路線は混沌としていますが、ここで勢力図がだいたい見えてきそうです。一ファンとしては「ミサイルマンが超大物だった」という結末に期待したいですが、果たして…。

予想と見解です

この時期の2歳戦の予想は中央・地方問わず難しい。

難しい理由は主に3つ。

1つはステップレースがバラバラのため【正確な能力比較ができない】こと。ハイセイコー記念でいえば、ゴールドジュニア組、鎌倉記念組、ラッキーモンキー組など。それぞれのレースレベルは異なるはずだが、実際にどの組が強いのかを見抜くのは容易ではない。

そして【展開や隊列が読みにくい】のも予想をより難解にさせている。この時期の2歳馬は馬も騎手も手探り状態のため、脚質がなかなか定まらない。デビュー戦はスピードの違いだけで逃げ切ることはよくあるが(ミサイルマンやサワセンフロントの新馬など)、本当に逃げのスタイルが合っているかはクラスが上がるまで分からない。

最後にこれが予想の上では最も重要だが、【多くの馬にとって走るたびに新しいことを経験する】ので(右回り・左回り、コース、距離、砂を被るなど)、目の前のレースで力を出せるかどうかは走ってみないと分からない。先週のJRAのオキザリス賞では単勝1.8倍の圧倒的な1番人気に推されたマルカソレイユが11着と大敗。敗因は定かではないが、初コース、初めて砂を被る経験で馬が戸惑った可能性は大いにある。そのオキザリス賞を制したのはキャリア5戦と豊富なシゲルコング。2着にもキャリア6戦のシゲルベンガルトラが入った。

実はこの「キャリア豊富」というのが2歳戦を予想する上でのひとつのポイント。素質・能力がいくらあっても初めての経験で力を出せない馬がいるため、結果的にそこまで強くなくても(底が見えていても)キャリア豊富で堅実に走っている馬が上位に来ることがよくある。大衆心理的にも2歳戦はキャリアが少なく戦績に傷がついていない馬を過大に評価する傾向があるので、馬券的な妙味を考えても何度も負けている馬、底が割れている馬がお買い得になる。

ハイセイコー記念の話に入ると、やはりこのレースも人気を集めながら初の1600m(大井1400mはワンターンだが、1600mはコーナー4回なので全く別コースといっていい)で敗れていく馬が多い(以下参照)。

15年1番人気4着ラクテ(初の1600m)
14年1番人気8着ラッキープリンス(同上)
14年2番人気6着クールテゾーロ(同上)
13年4番人気11着ビックボーイ(同上)

過去2年の1番人気馬はともに初の1600mで馬券圏外に敗退。どんなに強いパフォーマンスを見せてきた馬でも初コースでは割引が必要。2歳戦のセオリー通り、能力よりも経験を重視するべきだろう。それでは予想へ。本命は…

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サヴァアルジャン

キャリア8戦はメンバー中、ネコピース(10戦)に次ぐ多さ。これだけ使われていたら上積みもないもないが、浦和、大井、船橋とどんな競馬場でも堅実に走っているのは大きな強みだろう。前走はハイセイコー記念と同じ大井1600mの特別戦。ラッキーモンキー、アーチデュークに敗れたが、斤量は前述の2頭より2キロも重い57キロ。しかも逃げて目標になりながら最後までしぶとく踏ん張っており、内容的には間違いなく一番強い競馬だった。

なにより2走前のリバーサイドスター特別で下した馬がその後、準重賞・重賞で活躍している(以下参照)。

2着スカイサーベル⇒平和賞1着
3着キャッスルクラウン⇒鎌倉記念5着・平和賞2着
5着オリジナルポイント⇒ゴールドジュニア2着

これだけの相手を負かしたのだから能力は重賞レベルにあるはず。どんな競馬になるか読みにくいが、これまでの走りから先行しても控えてもOKなタイプ。セイントバトラー、ミサイルマンらが初コースの壁にぶつかれば、本馬が相対的に上位に食い込んでくるのではないか。

相手はサマーダイアリー

本馬は初コースなので本来なら評価を下げるべきだが、ゴールドジュニアの内容が逸脱。逃げるマリスレーンと終始競いながらグングンと飛ばして、1400mにしては異例の縦長。ラップを見ると、前後半の3ハロンが35.6-41.0秒という超オーバーペースだった。それでも本馬は2番手から3着に粘り込んでおり、レース内容だけならセイントバトラー、オリジナルポイントより強いのは明白だろう。今回は鞍上が吉原騎手に強化。鞍上が鞍上なだけに売れてしまうかもしれないが、2走前の勝ち方を見ても能力は相当高いはずで、ここは見直してみたい。

3番手はビーザライト

前走の走破時計1分29秒3はゴールドジュニア(1分29秒2)と比較しても全く遜色ないもの。そもそも北海道時代に戦ってきた相手がかなり手強く、新馬ではリコーソッピース(サンライズカップ3着)の2着、2戦目ではジュンアイノキミ(ブロッサムカップ1着)とそこまで差のない4着、そして3戦目ではラミングアタック(ブロッサムカップ2着)を下して勝利した。ローレル賞で北海道所属のアップトゥユーがあれだけぶっちぎったことを考えれても、本馬の実績なら南関東重賞は通用するだろう。森騎手もゴールドジュニア勝ち馬セイントバトラー、2戦2勝のサワセンフロントを捨てて、本馬を選んだのではないか。

元北海道所属のエニークラップスも有力。前走ゴールドジュニアは4着。特別に見どころがあったわけではないが、転厩初戦、1、2着馬より斤量が1キロ重かったことを考えると上々の内容。門別では1700mで勝ち鞍があり、距離自体は問題ない。昨年の勝ち馬で道営出身だったトロヴァオと比べると小粒感は否めないが、今年は南関東勢のレベルもそれほど高くないので、チャンスがあってもいい。

セイファルコンは「キャリア豊富」「堅実に走る」「コース経験がある」という点では、サヴァアルジャンに通じるものがある。いかにも相手なりに走りそうで、カジノドライヴ産駒ということを考えても、距離はマイル以上が良さそう。

オリジナルポイントはデビュー2戦目にハイレベルなリバーサイドスター特別で5着。ゴールドジュニアは馬群の間を割って伸びてきた脚に見どころがあり、最内枠を引いてしまったが、馬群の中でもOKなタイプだろう。

ラッキーモンキーは前走で斤量があったとはいえ、サヴァアルジャンに勝利。パイロ産駒で堅実な末脚が魅力で、本馬も堅実に走ってきそうだ。

ゴールドジュニアの勝ち馬セイントバトラーは距離経験が1400mまででいかにも危険な雰囲気。サマーバード産駒ということを考えても、あまり信用できないのではないか。

ミサイルマンは新馬が大楽勝、2戦目は馬体重+31キロでこれまた大楽勝。しかも2戦目は馬群の後ろでわざと砂を被らせていたが、その課題も難なくクリアした。大井マイルで走るカネヒキリ産駒で、もしかすると大物かもしれないが、キャリア2戦、距離経験1200mまででは常識的に嫌って妙味だろう。

印はコチラ

◎⑪サヴァアルジャン
○⑯サマーダイアリー
▲⑨ビーザライト
△④エニークラップス
△②セイファルコン
△①オリジナルポイント
×⑤ラッキーモンキー

ハイセイコー記念の予想ファイルはコチラ

買い目はコチラ

まずこのレースはオッズ妙味がありそうなので、勝負度Eではなく、勝負度D(自信度★☆☆☆☆ 妙味度★★★★☆)に変更します。一ファンとしては予想記事の冒頭に書いた通り、「ミサイルマンが大物だった」ことに期待したいですが、1200mと1600mは全く別物ですし、馬券を買う身としては飛んでもらいたいですね。それでは買い目にいきましょう。

【本線】
ワイド:11-1、4、9、16(4点)…本線はエニークラップス、ビーザライト、サマーダイアリーとの組み合わせ。

馬連:11-1、4、9、16(4点)…同上

本線はワイド&馬連でサヴァアルジャンからエニークラップス、ビーザライト、サマーダイアリーへの組み合わせ。相手は印上位の3頭+人気がなさ過ぎるオリジナルポイントを入れました。何度か書いていますが、基本的に人気薄ー人気薄のワイドはあまりお買い得ではないので、私はワイド本線、馬連プチボーナスというよりも、ワイドも馬連も均等に買います。

【ボーナス】
3連複:11-1、4、9、16ー1、4、9、16(6点)

ボーナスはサヴァアルジャンから前述の4頭への3連複。フルゲートの多頭数、未知な面があることを考えると、そこまで金額を突っ込みたいレースではないので、こういう時は手を広げるのではなく、逆に点数を絞ってハマり待ちのスタイルで臨みます。

以上、ハイセイコー記念2016の予想でした。