@h_r_p_studio さんの写真。)

阪神大賞典2017の予想考察です。

阪神大賞典2017の出走予定馬は、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、レーヴミストラル、タマモベストプレイ、ワンアンドオンリーなど。阪神競馬場芝3000mで行われるG2戦。天皇賞(春)の前哨戦です。

先週の結果報告です。重賞は…

●金鯱賞
1着◎ヤマカツエース(1番人気)
2着▲ロードヴァンドール(7番人気)
3着△スズカデヴィアス(13番人気)

●中山牝馬ステークス
1着×トーセンビクトリー(5番人気)
2着○マジックタイム(1番人気)
3着×クインズミラーグロ(7番人気)
5着◎デニムアンドルビー(6番人気)

●フィリーズレビュー
1着▲カラクレナイ(2番人気)
2着◎レーヌミノル(1番人気)
3着×ゴールドケープ(6番人気)

という感じでした。

印的には金鯱賞が3連複、3連単的中みたいな感じですが、私は買い方をミスってしまい、ハズしてしまいました…(そんな中、的中報告をいくつか頂けたのは嬉しかったです!)

ただ先週はそれよりも勝負レースでヒットがいくつか出たことが嬉しかったです。正直、◎ポポカテペトル、◎カフェブリッツなど悔し過ぎるハズし方をたくさんした記憶のほうが強いですが、それでも土日ともにトータルプラスで終えることができました

ここで先週、配信した勝負レースをいくつかご紹介いたします。

*****************************************************************

≪阪神2レース 未勝利 勝負度D(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)≫

◎⑦アユツリオヤジ(3番人気1着
○⑨ニシノキャプテン(1番人気2着
▲④ホウロクダマ
△②タガノアメニティー(7番人気3着
△⑪シュプリームゾーン
△⑩シゲルドラネコ

本命はアユツリオヤジ。前走はタイムランクAのレースで3着。叩き2走前でパフォーマンスを明らかに上げてきており、前走だけ走れば、ここは勝ち負けに持ち込めるはず。

相手はニシノキャプテン。前走は直線で前が塞がって進路を切り替えるロスがあり、スムーズなら勝ち負けしていた可能性大。ただその前走はレースレベル自体が非常に低かったので、デムーロ騎手騎乗で1番人気になるなら少し疑ってもよさそう。

ホウロクダマは前走2番手の馬に執拗に絡まれてしまい、負けるべくして負けた一戦。ここは楽に先手を奪えそうで、巻き返しがあってもいいだろう。

馬券はアユツリオヤジの単勝を買うつもりで馬単を買いたい。

【参考買い目】

馬単:◎→○▲△△△(5点)

≪阪神11レース 仁川ステークス 勝負度C(自信度★★★★☆ 妙味度★★★☆☆)≫

◎⑦グレイトパール(1番人気1着
○⑥コスモカナディアン(2番人気2着
▲⑧アドマイヤフライト
△⑨マテンロウボス(7番人気3着
△④シンゼンレンジャー

本命はグレイトパール。ダートに変わって目下3連勝中。いずれも圧巻の勝ちっぷりで、重賞まで手が届きそうな逸材。今回は相手関係に相当恵まれたので、さすがに負けられないだろう。

相手はコスモカナディアン。使われるごとにレース内容が良化しており、前走川崎記念ではミツバ、ケイティブレイブに先着しての3着。スタミナ豊富なタイプで、阪神ダート2000mは合いそうで、堅実に走ってくるだろう。

あとは初ダートのアルデバランステークスの内容が悪くなかったアドマイヤフライト、総武ステークスの走りっぷりが良かったマテンロウボス。このメンバーならシンゼンレンジャーにもチャンスはあるか。

3番人気に推されそうなコクスイセンは前走が楽逃げの上、タイムランクEのレース。ここはコスモカナディアンに柴田大騎手、グレイトパールに和田騎手とくれば、早め早めにスパートしてくるはずで、展開的に厳しくなるのではないか。オッズは上位3頭で被りそうだが、コクスイセンは危ないはず。

馬券は3連複でグレイトパール、コスモカナディアンから印を打った馬へ流したい。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇ー▲△△(3点)

≪阪神9レース 淡路特別 勝負度D(自信度★★☆☆☆ 妙味度★★★☆☆)≫

◎⑦ダノンアローダ(2番人気1着
〇⑬ライトファンタジア(4番人気2着
▲⑪ケージーキンカメ
△⑨ララエクラテール
△⑥カラビナ
△⑫コウキチョウサン
×③キングブレイク
×⑧ニホンピロカーン
×②ケイブルグラム(6番人気3着

ここは人気上位がカラビナ、ララエクラテール、ケージーキンカメなど差し、追い込み馬。メンバー的にいかにも行った行ったがありそうな雰囲気だ。

本命は単騎逃げ濃厚のダノンアローダ。前走はメンバーが弱過ぎたが、3歳時にはジュンヴァルカンやウムブルフと差のない競馬をしていた馬。順調に使われていれば、このクラスで好勝負していた可能性があり、昇級初戦でも壁にぶつかることはないはず。

相手はライトファンタジア。今回は2、3走前に手綱を取った福永騎手に乗り替わり、積極策が濃厚。阪神ではすみれステークス2着、4走前の同条件2着があり、コース替わりもプラスだろう。4コーナーで1番手ダノンアローダ、2番手ライトファンタジアでの行った行ったに期待したい。

馬券は3連複でダノンアローダ、ライトファンタジアから印を打った馬へ流したい(ワイド1点でもOK)。あとは馬連を抑える。

【参考買い目】

3連複:◎ー〇ー▲△△△×××(7点)

馬連:◎ー○(1点)

*****************************************************************

正直、たくさん悔しいハズし方をしたので、全然満足していませんが、3月に入って調子が明らかに上向いてきた感じ。3月はまだ残り2週あるので、ここからが本番くらいのつもりで気合い入れて頑張ります。

平場の勝負レースなどはメルマガで配信しています。ご登録は以下からお願いいたします。(お申込み日から30日間は490円でご購読いただけます)。

メルマガを購読する(初月490円)

阪神大賞典2017の予想のポイント

その1.1年間で最もポテンシャルが問われる重賞

個人的に阪神大賞典は1年間で最もポテンシャルが問われる重賞だと思っています。「ポテンシャルが問われる」ということはつまり、力勝負になるということです。その理由を挙げると、

1.少頭数で行われる
2.別定のG2
3.後半は一定のペースを刻み消耗戦になる

でしょうか。極端な話、ゴールドシップとサイモントルナーレが100回一緒に走れば、100回すべてでゴールドシップが先着するのがこの阪神大賞典というレース。競馬は常に強い馬が勝つとは限らないわけですが(条件次第ではサイモントルナーレがゴールドシップに勝つこともあるでしょう)、この阪神大賞典に限っては強い馬がただ強い競馬をするレースになります。

過去5年で3着以内に入った馬たちを見ても、単純に強い馬が強い競馬をしているのが分かります(以下参照)。

伏兵の立場で好走したのは、15年7番人気2着デニムアンドルビーくらい。ただ同馬はジャパンカップで2着に入った実績があり、同年の宝塚記念でも2着に好走。個人的にこの年の阪神大賞典はデニムアンドルビーのおかげで大儲けしたのですが、実績の割りに人気がなさ過ぎでした。基本的には人気上位、実績上位で決まるレースと思っておいていいです。

その2.不器用なポテンシャル型を狙う

一般的に現代競馬はポテンシャルよりも器用さ、俊敏性などが求められます。いくら能力の高い馬でも、それを出し切るレースセンスがない限り、安定した成績を残すことはできません。特に現代競馬はスローペースが主体。そもそもほとんどのレースでポテンシャルは問われないので、器用さ、俊敏性に秀でた馬のほうが安定した成績を残すことができます。

しかし、この阪神大賞典はすでに述べた通り、ただただポテンシャルが問われるレース。つまりこのレースで人気の盲点になりやすいのは、「不器用で戦績にムラがあるけど、本当はポテンシャルの高い馬」です。

16年4番人気2着タンタアレグリア
15年7番人気2着デニムアンドルビー
14年5番人気2着アドマイヤラクティ

はまさにその手のタイプ。普通に人気を集めていましたが、戦績にムラのあったゴールドシップが同レースだけはきっちりと毎回同じパフォーマンスを出していたことも、阪神大賞典において不器用さはほとんどマイナスにならないことを象徴しているともいえます。

阪神大賞典2017の予想オッズ

予想オッズも書いていきます。

頭数が少ないので想定5番人気以内までを見ていきます。

人気 馬名 単勝オッズ
1 サトノダイヤモンド 1.5
2 シュヴァルグラン 4.7
3 レーヴミストラル 14.9
4 ワンアンドオンリー 17.4
5 トーセンバジル 23.3

1番人気はサトノダイヤモンドでしょう。レースセンスが非常に高いので、どちらかというと有馬記念のような立ち回りが問われるレースでこそのタイプですが、ここでは能力の絶対値が一枚上。単勝オッズは1.5倍前後と見ます。

2番人気はシュヴァルグラン。この馬はサトノダイヤモンドよりレースセンスがないので、ポテンシャルが問われるレースのほうがいいタイプ。有馬記念は力を出し切れませんでしたが、それでも勝ち馬サトノダイヤモンド0.5秒差。サトノダイヤモンド以外で古馬の一級線はいないですし、抜けた2番人気になるはずです。単勝オッズは4倍台後半と見ます。

3番人気はレーヴミストラル。近走成績は冴えませんが、ここに入れば実績上位。上位2頭とは離されたオッズになるかと思いますが、3番人気の支持を受けるのはほぼ間違いないでしょう。

以下、なんだかんだダービー馬の称号があるワンアンドオンリー、勢いのあるトーセンバジルと続くと見ています。

阪神大賞典2017のイチオシ馬は…

今年の阪神大賞典は1~3着以内にサトノダイヤモンド、シュヴァルグランが入るのはほぼ確定的で、残りの1座席にどの馬が入るのかを見極めるレースといえそう。ということで面白い馬というか、ここはもうプレ予想をしちゃいましょう。全然面白くないですが(苦笑)、現時点では

◎サトノダイヤモンド
○シュヴァルグラン
▲レーヴミストラル

の予定です。

レーヴミストラルはデビューしてから自分の中で「あまり強くない馬」という位置づけだったのですが、評価を改めたのが2走前の天皇賞(春)。8枠18番ゲートという天皇賞(春)で絶望的な枠順な上、4コーナーで18番手というこれも絶望的な位置取りでしたが、直線で馬群の間からしぶとく伸びて、勝ち馬キタサンブラックから0.7秒差の10着。着順ほど内容は悪くなく、ポテンシャルが問われるレースが合っているといえそうです。

いかにも不器用なポテンシャル型といった感じで、少頭数でポテンシャルしか問われない阪神大賞典は絶好の舞台といえそう。前走日経新春杯は長期休養明け、大幅な馬体重増、鞍上のデムーロ騎手が無理をしなかったので、参考外の一戦と見てよさそう。ひと叩きされて馬体重が絞れてくれば、3着にはレーヴミストラルが入る可能性が高いと見ています。3連複1点で4、5倍くらいつかないでしょうか。

以上、阪神大賞典2017の予想考察でした。