@h_r_p_studio さんの写真。)

エンプレス杯2017(川崎)の予想です。

エンプレス杯2017の出走馬はJRAからブランシェクール、タマノブリュネット、ヴィータアレグリア、ワンミリオンス、タイニーダンサーが出走。地方勢は、リンダリンダ、ハナズリベンジ(以上、大井)、ポッドガゼール(川崎)らが迎え撃ちます。川崎競馬場2100mで行われるJpnII戦。このレースは勝負度B(自信度★★★★☆ 妙味度★★★★☆)を予定しています。今年に入ってからでは一番買いたい地方重賞です。

※メルマガ読者の方は「先週の重賞回顧」にパスワードが記載されています。

エンプレス杯2017の予想と見解です

エンプレス杯は一言でいうと、逃げ、先行勢しか馬券に絡めない反則気味のレース。過去の結果を見ていただければ、一目瞭然かと思います(12年は降雪のため中止だったので過去4年を掲載)。

 

◆エンプレス杯の結果(過去4年)
着順 人気 馬名 コーナー通過順
16年 1 1 アムールブリエ 2-2-2-2-2-2
2 5 ヴィータアレグリア 3-3-3-3-3-3
3 2 ティンバレス 1-1-1-1-1-1
15年 1 2 アムールブリエ 3-3-4-4-1-2
2 1 ワイルドフラッパー 1-1-1-1-1-1
3 4 ケイティバローズ 4-4-3-3-4-3
14年 1 1 ワイルドフラッパー 2-2-2-2-1-1
2 3 アクティビューティ 3-4-4-4-2-2
3 2 サンビスタ 7-5-5-6-4-3
13年 1 1 ミラクルレジェンド 8-9-7-7-3-3
2 3 エミーズパラダイス 1-1-1-1-1-1
3 2 ダートムーア 7-7-5-6-4-4

ご覧の通り、前に行った馬しか馬券に絡んでおらず、まともに差してきたのは13年1着ミラクルレジェンド、14年3着サンビスタくらい。ミラクルレジェンドは単勝1.1倍でしたし、サンビスタにいたってはのちのG1ホース。この2頭はちょっと格が違ったと捉えたほうが良さそうで、混戦ムードならとりあえず前に行く馬を買えば当たるレースといっていいでしょう。

加えて今年のエンプレス杯の出走馬を見ると、逃げ、先行勢が全くいないという組み合わせ。もうここは格や実績を完全に度外視して、ただ展開予想に徹すればいいのではないでしょうか。ということでレースのカギを握る隊列から予想していきましょう。隊列といっても1周目ホームストレッチと2周目向上面では変わってきそうなので、レースを占う意味で重要な2周目向上面の隊列を考えてみました(以下参照)。

ここより下は有料記事(200円)とさせて頂いております。

noteよりユーザー名、パスワードをご購入して頂ければ、閲覧できます(新規の方はnoteへの登録が必要です)。

レースが終わったので無料公開しています。

逃げるのは永森騎手騎乗のサンタレジーナだと思いますが、さすがに2周目向上面では脱落していそう。変わって押し出されるのが森騎手騎乗のヴィータアレグリア。吉原騎手騎乗のリンダリンダもTCK女王盃と同じく積極策。テンに速い馬ではないですが、出走馬の脚質を相対的に考えると、好位の2、3番手にいるのは間違いないでしょう。

問題はその後の隊列ですが、思い切って出していきそうなのは田辺騎手騎乗のタイニーダンサー。田辺騎手はロゴタイプの昨年の安田記念、今年の中山記念などを見ても、「誰も行かなければ自分で行く」というスタンスを取る騎手ですし、同舞台で行われた関東オークスが好位抜け出しだったので、同じイメージで乗ってくるのではないでしょうか。

ブランシェクールも出していきたいところですが、この馬はとにかく二の脚が遅い馬。鞍上の北村宏司騎手はスタートから押して押して行くと思いますが、それでも外のヴィータアレグリア、リンダリンダ、タイニーダンサーよりは後ろの位置になりそうです。

あとはルメール騎手騎乗のタマノブリュネット、赤岡騎手騎乗のトーセンマリオンは騎手のキャラを考えても、それなりの位置で運んできそう。ワンミリオンスは戸崎騎手ですし、距離不安があることを考えても、中団外目をじわっと運ぶ形になるでしょう。

冒頭にも書きましたが、ここは前に行けば行くほど有利という前提で予想を組み立てていきます。

本命はタイニーダンサー

同距離で行われた関東オークスが8枠から先行して押し切り勝ち。今回、田辺騎手はそのイメージで乗ってくるはずですし、騎手のキャラを考えても、積極策を打つはずなので、関東オークスの再現になるのではないでしょうか。

TCK女王盃は全く見せ場なく終わってしまいましたが、レディスプレリュードも大敗していますし、どうも大井が合わない馬と見てよさそう。実際、2走前のクイーン賞では2着に好走。当時、リンダリンダには完勝していますし、能力通り走れば、リンダリンダよりは強いはずです。

相手はリンダリンダ

ここはTCK女王盃に続いて展開に恵まれる可能性大。ヴィータアレグリアを見ながら2、3番手で運べれば、馬券圏内には食い込んでくるでしょう。

以前にも書いたことがありますが、フレンチデピュティの血が入っていると使われるごとに強くなる傾向があり(サウンドトゥルー、エイシンデピュティなど)、リンダリンダもここに来てパフォーマンスを一段と上げてきた感じ。ワンミリオンスとはコース適性、脚質を考えれば、逆転の可能性大と見ています。

3番手はヴィータアレグリア

レース傾向を考えると、この馬を買わない理由はなさそう。森騎手なら積極的に位置を取りに行くでしょうし、最も展開に恵まれるかもしれません。

ただ近2走がやや負け過ぎなこと、引退レースということを考えると、いくら前に行けるとはいえ、安易に飛びつくのは危険な気も。森騎手もトーセンセラヴィの件があって、この馬の引退レースとなれば、無理はしないでしょうし、リンダリンダ、タイニーダンサーに外から交わされたところであっさり後退しても不思議ではありません。

ブランシェクールは二の脚が遅いので、スタート後に被されずに位置を取れるかがカギになりそう。ただどんなに二の脚が遅いといっても、じっくり運びたい馬も多いので、最低でも中団より前の位置を確保できそう。ダイワメジャー×クロフネという血統も川崎2100mに合っていそうです。

タマノブリュネットはルメール騎手に乗り替わり、ある程度は出していくはず。じっくり運ぶならいらないと思いますが、ルメール騎手が麒麟山特別のイメージで乗ってくるなら要注意でしょう。

ワンミリオンスは戸崎騎手、距離延長を考えると、折り合い重視の競馬になるはず。このレースは冒頭で触れた通り、位置取り競馬になるので、かなり怪しい1番人気ではないでしょうか。サンビスタ、ミラクルレジェンド級の馬ではないですし、位置を取れずにそのまま伸びずに後退…というシーンは普通にある気がします。ぜひグリグリの1番人気になって欲しいところです。

あとは昨年のエンプレス杯でそこまで負けていないトーセンマリオン、脚質的には厳しいですが人気薄なのでポッドガゼールハナズリベンジまで抑えておきます。

馬券はタイニーダンサーとリンダリンダのワイドが当たる前提で買う予定です。

エンプレス杯2017の印

◎⑫タイニーダンサー
〇⑪リンダリンダ
▲④ヴィータアレグリア
△①ブランシェクール
△②タマノブリュネット
△⑨ワンミリオンス
×⑩トーセンマリオン
×③ポッドガゼール
×⑬ハナズリベンジ

エンプレス杯2017の予想ファイル

エンプレス杯2017の買い目

当初、タイニーダンサーとリンダリンダの1点勝負のつもりでしたが、このレースは「ワンミリオンスを買いたくない」という側面が強いので、ワンミリオンスが単勝1倍台に支持されるなら、少し手広く攻めようと思います。あと印ですが、▲ヴィータアレグリアと△ブランシェクールを入れ替えます。

【本線】

3連複:1、11、12-1、11、12-1、2、3、4、10、11、12、13(16点)

3連複で1列目と2列目にブランシェクール、リンダリンダ、タイニーダンサーを置き、3列目にワンミリオンス以外、印を置いた馬への組み合わせ。

本線と一括りにしましたが、3列目はブランシェクール、ヴィータアレグリア、リンダリンダ、タイニーダンサー絡みが大本線、タマノブリュネット絡みが本線、ポッドガゼール、トーセンマリオン、ハナズリベンジ絡みは抑えの感覚で。あと1、2列目はタイニーダンサー絡みを厚めに買います。

3連単:1、11、12→1、11、12⇔9(12点)

ワンミリオンス絡みは3連複だと安いので、ワンミリオンスが2、3着に敗れることを前提に3連複ではなく、3連単に変更します

【ボーナス】

3連単:1、12→11⇔1、4、12(8点)

ボーナスは3連複大本線を3連単に落とし込んだ感じ。後ろからは何も差してこれず、完全なる前残りで決まるパターンです。ただ全通り買うと点数が多くなるので、勝つのはブランシェクール、タイニーダンサーと割り切ります。たくさん買うならもっと買うのもアリですが、最低でも上記の8点は100円でも買っておきたいところです。

以上、エンプレス杯2017の予想でした。